谷 好通コラム

2002年01月31日(木曜日)

346話 ワクワクしようよ

人が行動を起こす動機の一つ
義務感=must=しなくてはならない、やらなくっきゃ
やらなくては、と思って一生懸命“やる”
「やるべきだ」と思って、頑張って“やる”
大切な事だ

 

やらなくてはと思っても、「明日でもいいか」と思い、後回しにすると
明日もきっとそう思う
明後日も、またそう思う
今日よりも、明日
明日よりも明後日の方が、「やらなくては」の気持ちが薄くなっているのだから
やる訳がない

 

だから、「明日でもいいか」を、自分に許した瞬間に
そのことは、「やらない」と決まったようなもの
やらなくては、と思ったら
その時にやってしまう以外、「やる」はない
分かっていても、なかなか出来ないことだ

 

義務感で自分を動かすのは、強い意志の力がいるものだ

 

その反対に

 

楽しい事をするのは、全くなんの意志の力もいらない
「やりたい」と思った事は
少々の困難があろうと、「やりたい」のだから
真っ先にやってしまうだろう
「やりたい」は
「やる」ということに関して、最大の力である

 

やりたくないのだけど、やらなくてはならない事は
その事自体が苦痛である
考えただけでも憂鬱になってしまう
そして
やらなくてもいい理由が見つかれば、大喜びで、やるのをやめてしまう

 

「やりたい事」は、考えただけでワクワクする
そして
やらなくてもいい理由が、見つかろうがなんだろうが
やりたいのだから、もちろん「やる」
「やりたい」は、実現力において、とんでもない大きなパワーがある

 

しかし
やりたい事は、実はいっぱいあるが
経済的な問題とか、何やかやで、やれないことが多い
ひょっとすると
何かがあって、それが
どうしてもやれない理由があるから
それがやりたい事になっているのではないだろうか

 

足が悪い人にとって
「思いっきり走ること」が一番やってみたいことであり

 

お金のない人にとって
「思いっきり贅沢をすること」が、一番やりたいこと

 

自分の美貌に自信のない人は
「いい顔になって異性にもてること」が、一番の事

 

私にとって、時間がないことが一番悩みなので
「一週間ぐらい思いっきりサーキットで走り続けてみたい」なんて思うのだ

 

ひょっとすると、無いから欲しい、だけなのかもしれない
だから、それは
手に入った瞬間から「有るもの」になってしまい
欲しいものではなくなってしまう
そんなものか

 

でも
そんなものではなくて
今の自分をすべて受け入れてしまった上で
受け入れてしまった上で
無いものは無いとして
どうせ、それを得たとしても
すぐにまた、欲しいものが出てきてしまうのだから
欲しいという気持ちを、棚上げしてしまう事が出来たとしたら

 

そして
その上で、欲しいものではなく
考えただけでもワクワク出来るようなものがあったら
それは
すさまじいパワーになると思うのです
それが何か
私にはよく分からない

 

ヒントとして
私は、このコラムを義務感で書いているわけでは決して無い
「書きたい」と思って、書いているだけだ

 

書くことに、飢えている訳でもない
書かねばならない事も無い
なのに、この「書きたい」の気持ちは、なんだろうか

 

何かものを見て、感動したりすると
猛烈に書きたくなる
たくさんの方がこれを読んで下さるから、仕方なく一生懸命書いているわけではない
ホントに書きたい、のである
この気持ちの中に答えがあるのかもしれない

 

私は、ワクワクの天才である
何を見ても、何を話していても
すぐにジ~~ンときたり、ワクワクしてきてしまうのだ
ひょっとしたら
ただの馬鹿なのかもしれない
でも、それでもいいかと思うのです

 

みんなワクワクしようよ

 

何気なく見つけた、午後の空に浮かぶ白い満月
ワクワクしてきませんか?

 

 

仙台からの飛行機から見えた長く続く海岸線
ワクワクしてきませんか?

 

 

新潟への飛行機から見えた雪の中央アルプス
ワクワクするでしょ?

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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