谷 好通コラム

2002年01月27日(日曜日)

343話 4500年前もの事

今日、名古屋のJR金山駅前にある「名古屋ボストン美術館」に行った
アメリカのボストン美術館の姉妹美術館として
常に充実した展示をしている

 

今回は、常設展に加えて「ピラミッドの時代」という展覧会をやっていた
元々ここは、常設展もエジプトに関わるものが多いので
そこが、あえて特別展覧会として開くので、かなり期待した

 

期待通りであった

 

メンカウラー王(古王国時代・第4王朝・紀元前2532-2510年)
彼が作ったピラミッドおよび王妃の墓から発掘された
見事な美術品が展示されている

 

紀元前2532年-2510年といえば
2002年の今から
4500年以上も前のこと
日本ではどんな時代であろう?知識が乏しい私には分からない

 

いずれにしても
4500年以上も前に
文字を持ち
世界で一番大きな、かつ一番重い構築物を造った
そして、この美しい像を作った

 

 

何の事だろうか
一体このことが物語っている事は、何なのだろうか
私ごときの想像力など、はるかに超越した出来事が
想像も出来ないほどの昔に起きていた

 

人は、自分の経験から、ものを見てしまいがちだが
想像も付かない事が
世の中にはいっぱいあって
想像も出来ない事の方が、はるかに多いのだろう

 

私たちが経験している事、した事は
現代の今一瞬に限定しても
世界というレベルで考えれば、ほんの一部でしかない
初めて外国に行った時のカルチャーショックに始まり
つい最近ドイツに行ったときも、全く新しいカルチャーショックを受けた
今現在に限定しても
想像も付かない世界が、繰り広げられている
その空間としての広がりを、宇宙にまで拡大したら、もう全く手に負えない

 

それが、時間の流れの中にまで想像を拡げてみると
もう、どうしようもない
ビックバンより150億年と言われても
まったく実感しないが

 

4500年まで遡った時
自分の感性に直接響くような美しいものが、有ったことを目の当たりにして
その“美”を、目の当たりにして
強烈にその時間の流れが“有った”ことを目の当たりにして

 

私は呆然としてしまうしか、なかった

 

これを発掘した人は、その瞬間何を感じただろう
想像しただけでも
頭の先から電気が流れ、こみ上げてくるものがあった

 

 

私たちが想像し得るものなど
知っているものなど
有るものからしてみれば、また、有ったものからしてみれば
ゴミの一粒にも値しないだろう

 

知ったような顔などするものではない
解ったような気になるものではない

 

自分があまりにも知らない事を
解っていない事を、存分に思い知った上で

 

もっともっと好奇心を持って
大胆に行動して
生きていかねば

 

そう思い知らされたのでした

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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