谷 好通コラム

2001年08月15日(水曜日)

第196話 映画バンザイ

映画館から客がいなくなってから久しい
会社の近くの、大昔からあった小さな映画館も
道路拡張をいい機会にと、閉館してしまった

 

レンタルビデオが世に広がって
茶の間で、気軽に映画が見られるようになり

 

映画館で行儀良く
禁煙で
静かに見ることと
そしてなりより、あの狭い座り心地の悪いイスで
映画を見ることは

 

大きな画面で、最新の映画を見ることが出来る、というメリットをもってしても

 

茶の間で、気軽にレンタルビデオ、に勝つことが出来なかった

 

映画館から客足が遠のけば、遠のくほど
映画館は“汚くなって”客離れに拍車がかかった

 

先日、例のJUSCOの、イオンシネマという“映画館”に行った
10もの映写室が集合していて
最新の映画が、ほとんどすべて見ることが出来る

 

はじめてこの手の映画館に入ったのだが
驚きの連続であった

 

まずチケットを買うところ
アメリカンテイストでムンムンしている
オープンカウンターで、5つの窓口でパソコンを駆使しながら
アルバイトの女の子がチケットを売っている
“全館・全席オール指定席”
だから
女の子たちは、単にチケットを売っているわけではない
すべて、席を指定しながらチケットを作っているのである
だからこの女の子たちは
切符売りのオネェチャンではなく、オペレーターなのだ
マニュアル通りに、丁寧に、てきぱきと、チケットを発行していた

 

 

最初から指定席なので安心していられる
“席取り”をしなくて良いのである

 

席に着いてみて、びっくり、感動
“広い!!”
新幹線のグリーン車並み
肥満体の私でも余裕たっぷりである

 

“見やすい!!”
前の席との高低差が十分すぎるぐらいあって
座高の高い人が前に来ても、全く気にせずに見ることが出来る

 

“カップホルダーが!!”
ユッタリとした肘掛けの一つ一つに
十分な大きさのカップホルダーが付いている
これは便利!ありがたい
映画館では、食べながら、飲みながら、観るのが正統派
これは最高である

 

音響効果は最新の装置が完備している
ドルビー効果と書いてあった
それが、どういう物なのかサッパリ知らないが、抜群の音響であった

 

画質も最高であった
デジタルと書いてあったから
フィルムを使わず、何らかのデジタルデータで上映しているのであろう
フィルムに必ずあった“キズ”が全く無い

 

最新の映画を

 

指定された席で

 

ユッタリとしたシートで

 

前席のおっさんの頭を、気にせず

 

大き目のカップホルダーに置いたダイエットコークを飲みながら

 

ポップコーンを1粒ずつ食べながら

 

迫力満点の音響効果で

 

クリアな画像

 

目の前に溢れんばかりのデッカイ画面で

 

映画を見る!!

 

私は、すっかり気に入ってしまった
これからは、是非この手の“映画館”で見ようと思った

 

そのとき観た「A.I.」
あまりの感動に
しばらく気分が悪くなってしまうほどの
しばらく言葉を出したくなくなってしまうほどの
すばらしい映画であった

 

生命とは、を考えさせられる
ただ単にカワイソウな、なんてものではない
とんでもなく奥深い、意味を考えさせられる映画であった

 

きっと
この映画を観る環境が、素晴らしかった分
感動がピュアな形で得られたのだろう

 

映画館は
“映画を見せる場所”から
“映画を観て貰う場所”に変わったのだろう
これぞCSの真髄と思った

 

これから
大好きな映画を、観る楽しみが倍加した

 

※綿密な上映スケジュール

 

 

※「A.I.」を観た後、ついもう一本「ドクタードリトル?」まで観てしまった

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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