谷 好通コラム

2001年07月31日(火曜日)

第179話 競争原理?

競争原理が、“人を最も行動に駆りたてる動機”とは
良い事か、悪い事かは別にして
一つの事実であるようだ

 

小さな子供に食事をさせる時に
「ごはんをちゃんと食べないと、大きくなれないよ」
とか言っても、なかなかすんなり食べない
叱っても
なだめても、すかしても
グズグズしているばかりでチットモ食べない

 

もう、30数年も前の話だが
そんな時、私は自分の子供にこうして来た

 

「じゃあ、俺が食べる。これ大好きなんだ~♭」
と言うやいなや、とっとと子供のご飯とおかずを食べてしまう

 

シツケのためだと思って、わざと食べる、のではダメ
本気で、うれしく食べてしまう
本気でうれしく取ってしまうのである
そして、忘れてはならない「ありがとうー」の言葉 (^。^)
このとき肝心なのは“本気”

 

「なんという親だ、子供の食べ物を取って喜んでいるなんて、虐待だ」
と言われるかもしれない
が、子供にとっては
「食事の時グズグズしていると、親父にメシを食われてしまう」
と言うことで、いつでも何でも一生懸命食べる子になった
おかげで“好き嫌い”もほとんどない (※良いか悪いかは別である)
食べると言うことについては、親もライパルである
としてしまった訳だ

 

しかし、そのせいかどうか
いまだに
ことあるごとに、ライバル心をあらわにする
親に飯を取られ続けたことによって
「この世は親すら信じられない」と、インプットしてしまったのであろうか

 

これは上の男の子のことであって
下の女の子には、あまりやらなかった
そのせいか、下の子はおっとりしていて、ご飯もゆっくり食べる

 

仕事のことについても、同じようなことを感じる時がある
あるお客さんに対して
ある地域について
ある商品について
「絶対に取られない、全部自分のものだ」となると
活動は非常に停滞する
保証されているのだから
その分、一生懸命にやる、と言うことには、ほとんどの場合ならない
(一部の人を除いて)

 

多くの場合は、安心して動かなくなってしまう
その結果、お客の面倒見は悪くなり
その地域は不活性となり
その商品は元気が無くなっていく

 

しかし、その反面
いつも客の取り合いをしていたのでは
じっくりとお世話をすることが出来ない、と言うことも
事実だと思う

 

どうすべきなのか真剣に悩むところである

 

先日「カーコンビニ倶楽部」の説明会で横浜に行ったとき
少し時間があったので
有名な「横浜・中華街」で昼飯を食べた
中華街と言うだけあって、中華料理屋が果てしなく並ぶ
アテもないので適当な店にに入った

 

 

メニューを見てびっくり
「フカヒレづくしランチ、2500円」とある
昼飯に2500円とは、あまりにも高いが
フカヒレづくしとは、あまりにも刺激的であり
周りを見渡すと、みんなそれらしきものを食べている
つい、それをオーダーしてしまった
「うんま~いっっ!なんてうまいのだ!」
(夢中になってしまい、不覚にも写真を撮り忘れてしまった)
こんなところで中華などめったに食べた事がないので、良く分からないが
本当にフカヒレ!が入っており
とりあえず本格的に思えた
これで2500円は安い!
一緒にいた「東京の田舎もの」も大満足

 

ここは天下に名だたる横浜・中華街
何百(何千?)という中華料理屋の中で生きていく為には
半端なものでは通用しないのであろう
ウマイのは当たり前
ただウマイのではなく、個性的であることも必要であり
高すぎてもダメなのであろう
たくさんの店が切磋琢磨して
お互いがお互いに、独特であろうと、競争しているのであろう
「競争無き所に、発展無し」

 

※ 11時半、中華街の通りはそんなに混んでいなかった

 

 

※ しかし、店の中は、11時半にもかかわらず、ソコソコ客が入っていた

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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