谷 好通コラム

2001年07月20日(金曜日)

第169話 好奇心満々

飛行機に乗った時
飛んでいる間中、ほとんどパソコンをやっているが
実はチラチラ、チラチラと、窓の外も見ている

 

つまり私は
飛行機の席は
よっぽどの事がない限り、窓側を取ってもらう
そして実際に、90%以上の確率で、窓側の席を取る事が出来る
(なぜ取れるのか、この辺の事情は、その内にキチンと書きます)

 

晴れていて、下界が見えれば
ラッキー

 

名古屋―札幌の飛行機で
右側の窓側(B-767ならば“G”の席)ならば
離陸してから、まず最初に
“御嶽山”
次に“乗鞍岳”、この乗鞍岳は頂上近くの畳平駐車場まではっきり見える
はるか遠方には
運が良ければ、日本一の山“富士山”が、幻想的に見える

 

反対の左側(すべての飛行機で“A”の席)ならば
中央アルプスが次々に見える
山頂の先がとんがった“槍ヶ岳”が、ひときわ目立って見え
穂高連峰とか、あの辺の山々が素晴らしいパノラマで見える
よく見ると上高地まで分かる
望遠鏡があれば、その上高地の山荘群まで見える
(実際に、望遠鏡持参で出張していた時期があった)
その後は北アルプス
白馬連峰
少し遠くに立山連峰
日本一の大パノラマを、目の当たりに見る事が出来る

 

その後
“G”なら新潟市街
岩木山
十和田湖、八甲田山
下北半島
そして最後に、日高連峰、はるか遠望の襟裳岬

 

“A”なら八郎潟
鳥海山
津軽半島
最後に
羊蹄山、恵庭山
と、見せ場が山ほどある

 

一つの航路だけでもこの有様であるから
晴れた日には、下界の景色を見るのも大忙しなのだ
飛行機から見た下界の素晴らしさだけでも
100話ぐらいコラムが書けそうだ

 

曇っていても
それはそれで楽しみがある
今の季節ならば、一番のスターは“巨大積乱雲”、いわゆる入道雲だ
この雲は、真夏の強い太陽熱に熱せられた空気が
強い上昇気流を作って
背の高い雲を作る
発達したものは成層圏(1万メールぐらい)まで届き
強い偏西風(時速200kmもの西向きの気流)によって
頭が巨大に鎌の形になっているものまである

 

飛行機は、この雲を避けて通るので
“巨大積乱雲”の間を縫うように飛ぶ
運が良ければ
その巨大パノラマを“真横!”に見る事が出来る
映画の世界のようだ

 

※今日は、下界から撮った入道雲だけど
この雲を真横に見ながら!飛んでいる様子を想像して見てください
ゾクゾクしませんか

 

 

そんな素晴らしい雲でなくても
飛行機が、普通の積雲を突き破って
雲の上に出た時
あるいは反対に着陸するために下降を始めた頃
見る事が出来る素晴らしいもの

 

“ブロッケンの輪”

 

雲に写った飛行機の陰の回りに、虹が丸く見える
これは、太陽と、飛行機と、自分の座っている位置関係が
ドンピシャの時
たまたま見る事が出来る
(その様子を、うまく写真に撮れたら、絶対紹介します)

 

飛行機に乗った時は
原稿も書かねばならないし
外の様子の見たいので、大変忙しい

 

私は、何百回、いや何千回も飛行機に乗っていながらも
いつも下界の景色とか
雲の様子を見たくて
窓側の席を取って
ガキと同じように窓に顔をくっつけている

 

始めの頃
それがカッコ悪いと思っていたので
遠慮がちに、窓に顔をくっつけていたのだが

 

ある信頼している人から
「いつまでも、何にでも好奇心を持つ事は、素晴らしい事ですよ」
と言われて
ものすごくうれしかった

 

それからは、堂々と窓に顔をくっつけて
ワクワク丸出しで、外を見るようになった

 

実は、人間のパワーの、源のひとつが、この“好奇心”だと思っている
若さの源だとも思う

 

好奇心満々で、世の中を見ていると
毎日感動だらけで
ワクワクしどうしで
生きていて良かった、とホントに思う

 

仕事していても、ホントに楽しくってしょうがない
遊んでいても楽しくってしょうがない
毎日毎日
楽しくってしょうがない

 

このところの重い、とっても重い出来事のあとで
この気持ちを取り返しつつある

 

という事で、なんと、私は
不謹慎にも
非難ゴウゴウを物ともせず
元気の里
MINEに来てしまっているのです
お父さんゴメンナサイ

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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