谷 好通コラム

2001年04月13日(金曜日)

第83話 ガンダーラ

私どもの本社と快洗隊パイロットショップを結ぶ道路の途中に
「ガンダーラ」というインド料理屋さんがある
この店には大変なじみがある

 

 

実は、このインド料理屋が入っている一階部分の店舗
八年ぐらい前からの約三年間、私達の会社が入っていた所なのである
広さが全部で30坪ぐらい
それが4つに区切られており
1区画を事務所
3区画を通しにして倉庫として使っていた

 

この店舗に入る前
普通のガソリンスタンドから、今の事業を始めた頃は
スタンド裏の駐車場にプレハブの倉庫を置いて、荷造りなどをやっていた
九州の小幡君がその頃からのスタッフ

 

それがだんだん軌道に乗ってきて
アイ・タック技研?という別会社を作って独自の事業としてスタートした時
この店舗の一階部分を借りて事務所と倉庫とした
“KeePre”は、ここから始まったようなものだ
ここがアイ・タック「本社1代目」
出荷の荷造り時に、雨露がしのげるだけでも感激ものであった

 

この事務所には約三年いたが、はじめはガラガラだった倉庫も
三年目には商品でビッシリとなり
外の駐車場にプレハブの倉庫を置いて
その中にもぎっしりと商品を詰め込んで、それでも溢れるほどになった

 

事務所の方も、ポツンポツンと机が置かれた殺風景なものであった
スタッフも、伝説の名物事務員さん“牧野さん”(今はやさしいお母さん)と
私と、弟と、小幡君の4人だけ
それが三年後には10数人の所帯となり
一人づつに机が行き渡らず、比較的外に出る機会の多い営業は
2人で1つの机を共有しているという有り様だった

 

たまたま会議などでみんなが集まってくる時など
書類を書く机が無い人間が出て
“床で日報を書く”悲惨さ

 

どうしようもなくなって
今はトレーニングセンターになっている建物に事務所と倉庫を引越しした
3倍以上の100坪に広くなった天国のような環境になった
これが「本社2代目」
しかし天国も、つかの間
その3年後には、またギッシリ・ビッシリの状態
荷物の山の間を、事務員さん達がカニ歩きをして、作業をしている
外にはお決まりのプレハブ倉庫
床で日報を書くものも、また現れ始めた

 

そのころ、目の前にあった鉄骨材の大型倉庫が空いたので
今度こそはと、無理して借りる交渉をした
幸運にも成立
今度はナンと全部で300坪
広大な倉庫ではフォークリフトが走り回っている
「本社3代目」
あれから2年
そろそろまた、ギッシリ・ビッシリの兆候が出てきた
倉庫も結構詰まってきた
全国に営業所が完備してきて、本社勤務社員はそれ程増えていないので
まだ、床で日報を書くものは現れてはいない
それでも、パソコンがイッパイ増えてきて事務所も窮屈になって来た
「きりがない」と、今度はここでチョット粘ろうかと思っているが
どうなることやら

 

 

1代目本社、兼倉庫
今は“ガンダーラ”
ドタバタ劇を繰り広げていた
あの小さな事務所
ガンダーラでインドのカレーなどの料理を食べるたびに
色々な思い出がよみがえって来る

 

店のあちらこちらにあの頃の名残があり、キョロキョロ見渡してしまう
特に、ここの“トイレ”
私達の事務所時代からのそのままである
なつかしい

 

 

ちなみにこのガンダーラ
おいしい!インドの人が作っている本格派

 

 

料理に少し時間がかかるので、昼飯には中々行けないが
ホントにおいしい!お薦めです

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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