谷 好通コラム

2022年03月06日(日曜日)

03.06.「黄砂混じりの雨」が降って、EX車もECOダイヤ車も汚れた。

昨日の午後、営業所長会議の途中の休憩で、

広いスタジオから外の駐車場に出たら、空気は暖かかったのですが、

黄色味がかった黒い雲の空から、いやな雨がパラパラと降ってきて、

その降り方がシトシトではなく、

少しピシっピシッとした感じがするのです。

 

こういう雨は経験的に、

シーズン的にも「黄砂を含んだ雨(黄砂が混じった雨)」と気が付きます。

 

黄砂は中国の砂漠などから巻き上がった微小な砂で、

それが偏西風に乗って日本に飛んできて、

日本列島の背骨のような山脈にぶつかり、

細かい黄色い粉のような状態で降ってきて日本国中を黄色にします。

その黄砂が”芯”になって、水蒸気がくっついて雨粒になれば、

「黄砂を含んだ雨」あるいは「黄砂が混じった雨」となって降ってきます。

これを略して「黄砂の雨」とします。

 

この「黄砂の雨」が降ると、車はひどく汚れます。

雨が乾いても、表面に微小な砂粒が残ってザラザラとしているのです。

外観は、明らかに細かな砂粒が無数に残っていて、汚らしく汚れて見えます。

砂粒の黄砂は白っぽいので、特に黒い車で汚れが目立ちます。

 

だから、「黄砂の雨」が降った後の日には、

例えばドライブスルー洗車機には洗車待ちの車が長蛇の列になりますし、

KeePer LABOにも、手洗い洗車を受けられるお客様がたくさん来られます。

 

KeePerコーティングのボディガラスコーティングの類は、

特に、EXキーパーとかECOダイヤモンドキーパーは「自浄性能」が高く、

車が少々汚れていても、雨が降れば、

まるで洗車をしたように、キレイになってしまいます。

 

この自浄性能は、

EXキーパーとECOダイヤに特に顕著ですが、

コスパの高いクリスタルキーパーや

ベストセラーのダイヤモンドキーパーでもかなりの自浄性能を持っていて、

以前から、ガラス系のKeePerコーティングを掛けたお客様から、

「汚れなくなったよ。洗車が減った。」と、よくお聞きしてきました。

 

私は自分のボルボXC60には新車の時にEXキーパーを掛けていますが、

それから1年以上経って、まだ一度も洗ったことがありません。

いまだに、洗う必要を全く感じないくらいキレイです。

2か月くらい前にディーラーの人が

1年点検にディーラーの工場に持って行きましたので、

ひょっとしたら洗車をされたかもしれませんが、

洗っていたとしても、洗ったかどうかの区別が着かないので、分かりません。

 

そのシルバーのボルボXC60が、「黄砂の雨」が降ってきた時に、

その駐車場に止めてあったので、

EXキーパー施工車でも、黄砂の雨で汚れることは解かっていたので

どんな風に汚れるのか、興味津々だったのです。

それで翌日の今朝、

雨が降っていない状態で見たら、

シルバーのボルボXC60は、

見事に「黄砂」で”汚れていた”のです。

 

開発中からこの状態を何度かは見たことはあったのですが、

そうしょっちゅう見られるものではないので、

ワクワクで、カメラを持ち出して見たのですが、

その期待を裏切らず、見事に汚れていたのです。

 

EXキーパーやECOダイヤは、(軽い意味では他のガラス系KeePerも)

そのコーティング表面の分子構造が特殊で、

何か汚れが着いても、

表面構造が、その汚れの分子と分子的な距離を保つ構造になっていて、

分子間力で密着してしまう事を防いでいる為、

その汚れがフワッと浮いているような状態が保たれています。

すると、汚れが上に、乗っている状態でも、

キレイな普通の雨が降ってくると、

その雨がコーティングの撥水力で水の玉になって、

その水玉の中に、

汚れの粒がキレイに拡散します。(肉眼でもキレイに見えます。)

 

汚れの粒が水玉の中に拡散している状態で、

雨が降り続けば(きれいな雨が)、水玉が大きくなって、

ある程度重くなり重量で、下に滑り落ちてしまいます。

その水玉の中に汚れが拡散していたので、当然、汚れも落ちてしまう訳です。

あるいは、

雨の中を走れば、

その汚れが拡散している水玉は、走行の風でもろとも後ろに吹き飛んでしまい、

汚れは無くなってしまう訳です。

 

EXキーパー、ECOダイヤの自浄性能(セルフクリーニング性能)とは、

こんな仕組みで働いているのです。

 

ところが、

降ってきた雨が、

普通の雨のように、蒸留水に近いキレイな雨ではなく、

粉の様に微小な砂の粒である「黄砂」が混じった、

「黄砂の雨」が降ってきた場合、

EXキーパー、ECOダイヤのように

自浄作用を持ったコーティングが施工してあり、汚れが密着していなくても、

降ってきた雨が、その中に大量の汚れである「黄砂」を持っているので、

その雨が車の上から流れ落ちても、残った雨の中に補給された汚れが足されて、

いくら流れ落ちても、流れ落ちても、汚れは全く減らず、

雨が降り終わって時点で、

しっかりした濃度で汚れが残っていて、

そのまま乾くと、

黄砂の粒が大量に車の上に残って、しっかりと汚れる。

 

EXキーパーやECOダイヤの施工車が、

汚れていても普通に雨が降れば、まるで洗車をしたようにキレイになるのに、

「黄砂の雨」が降った場合には、

普通の車と同じように、

汚く黄砂にまみれて汚れてしまう仕組みです。

 

ただし、どんなに黄砂にまみれてしまったとしても、

普通の車と同じように、

「洗車」をすればキレイに戻せるし、

EXキーパー、ECOダイヤが施工してあれば、

黄砂の雨の後で汚れても、

また普通のキレイな雨さえ降れば、ちゃんとキレイになります。

あるいは、普通に洗車をするかです。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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