谷 好通コラム

2022年04月04日(月曜日)

04.04.頑張って「損をした」と思わせないことが会社の仕事。

ほとんどの会社が、

それぞれの店に達成金付きのノルマを設定し課することは普通だ。

しかし、

ある店長は、

「売り上げを上げれば上げるだけ仕事が増えるだけで、

その時だけ達成金で給料が増えても、

ずっと仕事が増えることになって自分たちがしんどくなるだけだから、

かえって損なのだ。

売り上げは、達成金が稼げるノルマをギリギリでクリアしておいて、

上げ過ぎると翌年のノルマが増えるだけなので、

今月の売上げは上げ過ぎずに、ギリギリにクリアしておくのが利口なのだ。」

 

それに対して会社は、ノルマをよく達成する者を表彰したり、

将来的に優先して昇格させて褒賞するのが普通ですが、

それだと、ノルマ以上に突き抜けて売上げを上げると、

やっぱり仕事量が圧倒的に増えて、

中々増員が得られないことがあると、しんどい思いをすることになり、

結局、後悔することも少なからずあったはずです。

私自身、サラリーマン時代にそんな経験もしていて、

前述の「・・・・ギリギリにクリアしておくことが利口なのだ。」の気持ちは、よく解ります。

 

しかし、企業は利潤を追求するのが宿命であり、

発展し、成長することが社会から課せられた役割です。

会社の構成員が、設定された目標にギリギリでクリアすることを良しとし、

飛び抜けた成績を出すことは「自分がしんどくなるだけで”損”だ。」と

とすることは、企業の成長のスピードを鈍らせるだけでなく、

飛び抜けた実績を上げることを“損”だとしていると、

せっかくのチャンスを逃してしまう事にもなり、企業の成長を著しく損ねます。

 

ノルマは

「・・・・ギリギリにクリアしておくことが利口なのだ。」

飛び抜けた成績を出すことは

「自分がしんどくなるだけで”損”だ。」

こんな負の価値観をどうすれば克服できるのか。

 

出した結論が、

「高い実績を出した店には、間髪を入れずそれに見合った増員をする。」

高い実績を頑張って出してくれたら、

そのことによって、その店のスタッフがしんどい目をしてしまう前に、

あるいは、その店から増員の要請がある前に、

とっととその店に、スタッフを補充して、

上がった実績に見合った人員数に増員してしまう事です。

そうすれば、店長やスタッフを疲弊させてしまう前に、

正常に店をパワーアップすることが出来ます。

 

そのタイミングを見逃さないように、

「人時生産性」の変化によく注意をし、過剰な労働になっていないかを監視し、

人を増すべきタイミングを見逃さないように注意をはかります。

 

また、その店のハードのキャパシティを常に増やす努力を続け、

常にすべての店が、

その実績を伸ばし続けても、

決して人的な無理が無いように、人を募集し続け、

機を逃さずに先手で増員を続けられるように

所長やマネージャーなど地域の責任者それぞれが、

日常の仕事として「募集活動」をやり続けています。

その結果、今年一年間の中途入社と新卒社員が173人います。

ハード的にも毎日どこかの店が改善かキャパシティアップの工事があります。

 

だから、店長やスタッフは思う存分実績を上げ続けても、

誰もしんどくなったり、損したりもせずに、

気持ちよく、お客様に感謝しながら、頑張り続けられるのです。

 

4月下旬に新規オープンする

「KeePer LABO博多店」のキックオフミーティングを今日やりました。

 

新店長の安藤シニア店長は

「○か月以内にベスト10に入って、○年で全国制覇をする。」と、

楽しそうに宣言していました。

店長をはじめとするスタッフがみんなで思いっきり頑張っても、

誰にも後悔させずに、

損したと思わせないようにする事が会社の仕事です。

 

今日のキックオフのメンバー

増田課長、全国制覇を宣言した安藤シニア店長、柴崎チーフ 土田スタッフ 

※本日欠席 小倉スタッフ

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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