谷 好通コラム

2018年08月06日(月曜日)

8.05.舘会長が予言したかTOM’S初の1位・2位ゴール

今日はスーパーGTの富士500マイル戦でした。
500キロレースかと思ったら、よく見ると500マイルとある。
つまり800キロレースで、
今年からなくなった鈴鹿1000キロレースの代わりのような位置付けか。

 

800キロの超長距離レースなので、
昨日の予選7位はほとんど影響なくレースを戦える。
逆に言えば僚友#36の予選三位もほとんど関係なく闘いが必要だ。

 

レースが始まる前、
TOM’Sの舘会長が、ピットのテントにいつものようにいる私に言った。
「私は今日、優勝するような気がして仕方ない。
私がそう感じた日には不思議と本当に優勝することが多いんですよ。昔から。
#1のKeePerも表彰台が夢じゃないと思えるんです。
私には変な能力があるんですかね~」

 

そんなことがありながらも、
ピットのテントには、応援の皆さんが入れ代わり立ち代わりで
大賑わいであり、舘会長の不思議な一言の事は忘れていた。

 

177周の長丁場、僚友#36は、
ル・マン24時間レースで優勝したばかりの中島一樹選手と
関口選手の素晴らしい速さでレースを盛り上げるも
二度のピット作業のミスで、三位のポジションがなかなか上がっていかない。
我が#1KeePerTOM’Sはスタート時、まだタイヤに熱が入ってない間に、
いつものようにニックが素晴らしい速さで7位から5位に順位を上げ、
コンスタントにレースを進める。

 

レースの中盤、ミシュランタイヤが意外ともたないことから#36も#1も
ポジションを上げつつ、終盤にかかった時、
この日速かったGT-Rが次々と壊れて脱落し、
#36がトップに立ち、#1が二位で、#36に0.8秒遅れにまで迫ったが、
お互いに長距離レースの終盤、消耗したブレーキをいたわって、
同じチーム二台でのデッドヒートを自重して
#36が優勝し、#1が第二位でゴールした。
富士スピードウェーにおける800kmに及ぶ超長距離レースは、
なんとチームTOM’Sの1位2位フロント独占の圧勝で終わったのです。

 

後になって見ると、
レース前、舘会長から初めて聞いた
「今日は優勝するような気がする・・」の言葉が、
想い出されてきたのです。

 

何はともあれ、これで#1 KeePer TOM’Sは、
シリーズランキング暫定トップに躍り出たのでした。

 

PHOTO by Yoshifumi Nakamura

 

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