谷 好通コラム

2018年06月16日(土曜日)

6.16.愛用のスピーカー

私は昔から音楽が好きで、
オーディオにも凝ったことがある。
最初は、高校受験に受かった時の親からのプレゼントで
パイオニアのセパレートステレオを買ってもらった。
30cmウーハー、3ウェイスピーカーの本格的なステレオだ。
最初に買ったレコードがベートーベンの交響曲6番「田園」。
ドプォルザークの交響曲9番「新世界」など、
30cmウーハーを利かせた大迫力のオーケストラを楽しんだ。

 

しばらくの間、中学・高校の音楽の時間に聞いたクラシックばかりで、
音楽の授業でも先生のミコが良かったが
だんだんテレビに影響されて、ベンチャーズのエレキにしびれ、
挙句の果てには、
音楽鑑賞の時間に、
寺内タケシとブルージーンズの「エレキでクラシック」のLPを持ち込んで、
音楽室の巨大なスピーカーでガンガンやったので、
あんなにミコが良かった音楽の先生からは、大の嫌われ者になってしまった。

 

それでも高校時代の後半には、
ひょんな拍子でコルトレーンのサックスにはまってしまい、
あれからはずっとジャズの虜になっている。
ところが、それと同時にクラシックにも新たに目覚めてしまい、
今、私の好きな音楽のレパートリーは、
自分にも収拾がつかないくらい幅広く、まとまりが無くなっています。
早い話が何でも好きです。

 

それを鳴らすオーディオも、前の家を建てた約30年前に、
歌う人の姿が見えてくるような存在感のある音像の英KEFFのスピーカー、
マランツのCDプレーヤーとナカミチのプリメインアンプ。
生々しい音がたまらなく良かった。
30年経った今でも、会社のデザイナ―事務所で細々と鳴っている。

 

今は、憧れだったアキュフェーズのプレーヤー、パワーアンプ、プリアンプで、
定番のJBLと誰も名前も知らない変わったスピーカーが鳴っている。
じっくりとラフマニノフのピアノ協奏曲か何かいっぱい聞きたいのだけど、
なかなか腰を落ち着けるような時間がない。

 

ところが大発見をしたのです。
PCのUSB端子につないで使う小さな木のスピーカーがすごくいい音で、
私は最近、家でPCを叩きながら、
もっぱらこれで音楽三昧なのです。

 

横3cm×縦5cm×奥行3cmほどの極小背面バスレフスピーカーBOXで、
口径2cmほどのフルレンジスピーカーが、
スピーカーの命とも言える”中音域”で意外に良い音を出している。
これを耳から30cmくらい離して置いて、
このスピーカー結構指向性が強いので芯をまっすぐ耳方向に向けて、
ほどよい音量で聞くと、
これが、なかなか良いのです。
PCの仕事をしながら聞けるので最高です。

 

しかも、このPC用「木のスピーカー」
何と、2本1セット、4,000円でおつりが少し来たのです。
4,000円!

 

 

台所のテーブルで、4000円のスピーカーでラフマニノフを聞きながら、
PCで仕事をしていると、テーブルの向こうにリンダと連れ合いがいます。
おだやかな幸せを感じる時です。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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