谷 好通コラム

2018年04月15日(日曜日)

4.15.技術開発部より技術情報「花粉のとり方」

今年は春が早く、気温が高い日が何日もあったせいで、
花粉は飛散がひどいようです。
私は体質的に鈍いのか花粉症ではありませんが、
最近は、よく効く発症抑止の薬があるそうで、
見るからに気の毒な花粉症の人はあまりいなくなって、
この季節の悲惨さは軽減されています。

 

しかし、
車のボディに付着する花粉汚れは黄砂も加わって今年はひどい状態です。
花粉が着くと中から「ペクチン」という物質が出てきて、
それがベタベタしていて、洗車などの作業がすごくしにくくなります。
しかも、それが『花粉シミ』になって、取れないものになることもあります。

 

そこで、
KeePer技研㈱の技術開発部が、
キーパープロショップ通信の技術情報編としてリリースしていましたので、
これはぜひたくさんの人に知っていただきたいと思い、
勝手に、転載します。


 

いつも大変お世話になっております。
例年以上に花粉が飛散しております。技術情報として、花粉の正しい取り方や注意点をお知らせします。
ぜひご参考にしてください。

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1.花粉がつき、まだ“ベトベト“している時は「内窓クリーナー(アルコール)」を付けたクロスで拭く

 

2.花粉を放っておくとできる “花粉ジミ”には「熱い お湯(70℃くらい)」をかける

 

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1.花粉がつき、まだ“ベトベト“している時は「内窓クリーナー(アルコール)」
車に、乾いている状態で降りかかった花粉は、砂ボコリと同様に、洗車で簡単に流れ落ちます。
しかし、一度雨で濡れてしまった花粉は「ベトベト」して、洗車で取れにくくなります。
花粉の「ベトベト」は、花粉に含まれるペクチンが原因です。
ペクチンは、酸性多糖の植物に多く含まれる物質で、水に濡れるとベトベトする性質上、
ジャムなどの増粘剤(粘度を増すもの)に利用されています。
このペクチンは、水に濡れると、粘度が上がってベトベトになり、洗車後に拭き取りにくくなります。
ですから「拭いたつもりでも、まだ残っている」というご経験もあるかと思います。
そこで洗車後の拭き取りに、「内窓クリーナー」を付けたクロスで拭くことをおすすめします。
内窓クリーナーには、適度な濃度のアルコール成分(50%程度)が含まれています。
そのアルコール分によってペクチンの粘度を下げる効果があり、ベトベトを抑えて、
スカッと拭き取りやすくなります。

 

2.花粉を放っておくとできる “花粉ジミ”には「熱い お湯(70℃くらい)」
ペクチンを付けたまま、しばらく放っておくと、ペクチンが乾燥する際の収縮力で塗装面を変形させ、
花粉のシミ跡ができてしまいます。その花粉のシミ跡は、「内窓クリーナー」では拭き取れません。
花粉のシミ跡は「熱いお湯」をかけることで消えます。熱いお湯によって、
車の塗装面は温度が上がって膨張します。
そうなることで、花粉のシミ跡がキレイに消えてなくなります。
(もしくは、夏になって気温が高くなると、自然に消えてしまいます)

 

詳しくは、キーパータイムズ2017年4月号「花粉の汚れは、“お湯”で除去できます」をご覧ください。
http://www.keepercoating.jp/corp/archives/004/201704/4bb8a86ef238b80946b3a32a809123ad.pdf

 

KeePer技研株式会社
製品開発部 増田貴志

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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