谷 好通コラム

2020年11月20日(金曜日)

11.20.決して驕るなかれ、勘違いするなかれ

東証1部株式市場において、
KeePer技研の株式時価総額が500億円を越しました。
2015年東証マザーズに上場した当時は時価総額が100億円をやっと越したものの
なかなか250億円を越せず、このままでは、
何年後かの東証の組み換えで今の一部に残れないだろう心配があったぐらいでした。
しかし、今年初めからの新型コロナウィルス禍の中で、
たくさんの人が困っていた時
様々な理由で、KeePerは大きく実績を伸ばしたので、
多くの投資家の注目を集めたのでしょうか、
そしてコロナ禍とは直接的な関係ない新たな成長が加わった時、
KeePerの将来性に大きな可能性を見出していただき、
大変大きな株価を与えていただきました。
その結果、
200億円を大きく越して300億円に届き、
あれよあれよという間に時価総額500億円の大台を突破したものです。
そこまで、KeePerの将来に可能性を見出していただいた多くの投資家の皆さんに
感謝するばかりです。
その期待に背かぬように事業を健全に伸ばし、
KeePerを多くの方のお役に立つサービス商品に育てていかねばなりません。

 

時価総額500億円台の企業を見渡してみると、
ビックリするようなビックネームが並んでいます。
KeePerがそんな立派な先輩企業に匹敵する力を持っているかと言えば、
まだ、とてもとても及ぶものではありませんが、
その可能性を見出していただいたものとして、ただ緊張するばかりです。

 

ただ、会社が成長してくると、
社会の皆さんのKeePerへの扱いが、大会社への扱いのようになってきて、
社員に対しても、大会社の社員に対するような扱いや言葉になってきて、
自分が立派になったような、
あるいは自分自身が成長したような勘違いをする者がだんだん増えてきて、
メールなどで書く文章の単語も、
たいそうな言葉になってきているところを見ると
恥ずかしくて、恥ずかしくて、本当に穴があったら入りたい気分なります。

 

自分をしっかり持っていない者は、
周りからの扱いが変わると安易に自分への評価を上げ、自分を変えてしまいます。
こういうのを驕り(おごり)というのでしょう。
はたから見ると滑稽ですが、
本人はそんな嘲笑にも気が付かず、マジです。

 

自分の能力を過大評価するようになって、
滑稽な自信の塊になって
下手すると、学ぶことを止めてしまいます。
・・その人はもうそこで終わりです。

 

会社の成長と進化は、この勘違いと驕りとの闘いです。
ずっと前からそうでした。
会社が一段ステップを上がるたび、勘違いした者が、
過大な自己評価とともに会社を去って行きました。
近くでは、手にしたキャピタルゲインが引き金になりました。
残念ですが、深刻な事実です。
この勘違いが、
時価総額500億円を越したというこの1ステップでも起こらなければいいのですが。

 

勘違いしそうな奴がいたら、
肩を大きくゆすって目を覚まして回らなければなりません。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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