谷 好通コラム

2017年09月20日(水曜日)

9.20.もう出来ると思ってしまった人との闘い

会社が成長すると、
ある一定のポジションにある者は、
成長に従って、そのポジションの相対的な価値が上がっていく。

 

たとえば、ある事業の担当が自分一人であった場合、
会社がまだ零細企業であった時代の”担当”ならば、
海外に行った時、海外の人からはそれなりに扱われるが、
会社が急成長して、
世間でもある程度知れた有名会社に成長したら、
その同じ担当者は全く成長していなかったにしても
有名会社の担当者として
国内、海外を問わずチヤホヤされて、
会社が零細だった時は出来なかった事も、
会社が大きくなると出来るようになったりする。
すると、
その担当者は
自分自身は何も変わっていなかったとしても、
自分の力がそれを出来るようになったと錯覚して、
それと似たようなことも自分で出来ると思って、やるが、
自分自身に力が着いている訳ではなく、
会社が成長して、自分の立場が相対的に大きくなっただけなので、
往々にして出来ない。
その時、「自分の力では出来ない。」と自覚してくれれば、
出来るようになる努力をするので、出来るようになる可能性がある。

 

しかし、
自分の立場が相対的に大きくなっただけで、
自分の力が着いた訳ではないのに、
まわりがチヤホヤするので
自分には出来るようになったという錯覚が生まれているので、
やってしまうが、力がないので出来ない。
しかし、本人はもうすっかり錯覚しているので、
「出来なかったのは○○のせいだ。」とか、
「たまたま△□だったからできなかっただけだ」とか、
何かのせいにしてしまう。
すると、
出来るようになる努力はしないので、
いつまで経っても出来ないまま。その人の成長は止まってしまう。

 

整理すると、、

 

会社が成長すると、
相対的に大きな立場になった人が、
まわりからチヤホヤされて、
自分自身に力が着いて出来るようになった錯覚を持つようになる。
すると
出来ないのに、
何かのせいにするだけで
自分に力を着ける努力をしないので、
その人はいつまでも出来ないままで、成長も止まってしまう。

 

会社が成長すればするだけ、
自分は自分の成長を止めてしまう人がいる。
会社の成長を進めるためには、こういう人との闘いが不可欠になる。

 

 

東京に行く新幹線の中、
あきらめていた富士山が不明朗ながらてっぺんまで見えた。
ちょっと得した気分。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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