谷 好通コラム

2020年09月14日(月曜日)

9.14.昼ごはん食べながらのスーパーGT第4戦・もてぎ戦

とりあえず、第4戦までは無観客レースだそうなので、
もてぎサーキットでのレースも、またサーキットに見に出かけることもなく、
今回は特に、お食事をする店で、
しかも一杯飲みながらの、
十数人でパブリックビューイングとなった。
午後1時のスタート時点では、私はかなり飲んでしまって
ましてや予選14位と出遅れてしまったので、
スタートしてもテレビになかなか映らず、飲んでばかりのレースとなりました。

 

#36と#37のチームTOM’Sの二台は、
シリーズランキング1位と2位で、
つまりウェイトハンディが一番重い車と二番目に重い車なので、
全8レースの内の4レース目の今回は、
ウェイトハンディの差が一番くっきり出るレースで、
これまで勝てなかった車、つまりウェイトハンディが無い車が、
軽くて速く、勝てるチャンスのレースなのです。
だから、我らが#36と#37は、
重い体を引きずって、勝ちを譲るべきレースなのです。

 

そうはいっても、これはレースなので、
重かろうが、軽かろうが、速くゴールを切った者が勝つことには変わりなく、
我らが#36も#37も予選後方からのスタートですが、勝つ気十分です。

 

このウェイトハンディ制は、レースを純粋にスポーツと考えた場合は、
必ずしもフェアとは言えませんが、
このレースをエンターテイメントと考えた場合、
速い車にどんどんウェイトを積んで、
みんなを同じような戦闘力に調整してしまって走るこのレースは、
勝つ車がいつも決まっている訳でもなく、
元々速い車がいつもぶっちぎりで独走状態になる訳でもなく、
ウェイトハンディで調整されて
どの車も同じようなパフォーマンスになっていて、
どのレースも何台もの車が抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げて
それも序盤、中盤、ピットイン、終盤とそれぞれに特徴あるドラマがあって、
レースとして面白く、見ていて飽きない。
これが今のスーパーGT成功の大きな要因になっていることは間違いない。
だから、
文句を言っても仕方がないのだが、
#36も#37も後方集団の中に埋もれて走っているのは致し方ないのだ、

 

そうは言っても、
我らがチームTOM’Sも、
#36の関口選手が#37ニックキャシディの進路を被せたりして、
がっかりするような波乱もあったが、
中盤から終盤にかけて、前を行く車に次々とドラマがあったことと
あったまに来たニックががぜん前の車を抜きまくったので、
15台中14位からのスタートで始まったこのレースも、
#37は何と”6位!!”でゴールしたのは幸運であった。

 

もうひとつ、
300クラスに出場している#360のRUNUP GT-Rが、
序盤から中盤、終盤とトップを独走しているのにはびっくりした。
この#360には、もう20年近く前、
スーパー耐久のポルシェをスポンサードしていた頃、
その車に乗っていた田中篤氏が乗っていた。
今はもう乗っていないようだが、いずれにしても彼がオーナーのはずだ。
その#360 RUNUP GT-Rは、
中々トップに絡むようなレースを出来ていなかったのに、
この日は、トップを独走している。
こう言っては失礼だが、嘘のような光景であった。

 

長い時間をトップとは縁がない下積みのようなレースを重ねてきて、
ウェイトハンディのマジックなのかどうか、
トップを独走して、ゴールまでの周回数が刻一刻と減ってくる。
と、あと四周くらいを残した集会に突然、
突然、コース脇に止まっている#360が画面に映った。
ガス欠だ。
トップを独走している光景も嘘のようであったが、
あと4周で、止まってしまっている#360はもっと嘘のようであった。

 

レースは本当にドラマチックだ。
さぁ、次のレースからサーキットに見に行ける。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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