谷 好通コラム

2017年07月23日(日曜日)

7.23.重すぎて勝てる訳がない?  SUGO戦

スーパーGTは、ただ今、我が#37 KeePer TOM’S LC500が、
全8戦中、岡山、富士、オートポリスの3戦が終わって
シリーズポイントにおいてのトップにいます。
これはすごいことです。

 

本当にすごいことだと思いますが、
ウェイトハンディが重いということでもあります。
#37は今、
なんと74kg分のハンディを背負っています。
正確に言うと、
安全のためにウェイトは50kgしか積まずに、
残りは燃料パイプを締め上げて細くし、パワーを抑えています。
1t足らずの車体にウェイトハンディ74kg相当のハンディキャップは
ほぼ、致命的な意味を持っています。

 

そのせいか、昨日の予選では、
#37は15台中11位で、盟友の#36は13位。
ウェイトハンディだけでなく、今回はタイヤも影響していて、
暑い状態での横浜タイヤが速く、
レクサスチームの中でも、最も速いのは
唯一の横浜タイヤのユーザーである「#19ウェッヅLC500」でした。

 

レース全体では、
前の3戦が不調で入賞がなかったホンダNSX達が、
ポイント獲得によるウェイトハンディがほぼなく、
おまけに今回からホンダのわがままでしょっていたミッドシップハンディも
あまりのホンダの不振ぶりに見かねて半分免除になって、
軽いNSXが
5台ともトップの方に固まっています。

 

ウェイトハンディ制は、
車の順位をはっきりと変えるほど効果のあるものです。
勝った車ほどドンドン重くして
勝てなかった車を軽く速くしていって
トップの順位をできるだけ全車に振り分けて、
レースを面白くするためのスーパーGTならではの制度です。
それも手伝って、スーパーGTは日本で一番観客動員数が多く、
人気の高いシリーズになっています。

 

しかし、#37のように、ウェイトハンディのない状態ではいつも強い、
つまり本当に強い車にとっては、
勝つほど重くなって、遅れていくこの制度は、
見ていられない部分があって、
今日も、早く帰ってきてしまいました。

 

結果は11位でスタートし、頑張って10位でゴールです。

 

スタート前の一斉コースイン。
外から見ても分りませんが、
#37は今、74kg分のハンディを背負っています。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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