谷 好通コラム

2017年06月19日(月曜日)

6.19.解ったような言動を繰り返すと、ずっと解らないままになる。

解っていないことを知っていながら、
解ったような言動を繰り返すと、ずっと解らないままになります。

 

経験がないのだから解らないのに決まっているのに、
今までの他の経験からの推測で解ったような気になると、
つい、解っているような気になって、そういう言動になるのは、
人間の成長の過程では仕方ないのかもしれないが、
残念ながら、ある程度の年齢を経た後では、
素直に、解らないことや、
出来ないことを認めたくなくなって、
つい知ったかぶりをしたりするので、
教える方も、いやになって教える気が無くなってしまい、
失敗でもして、懲りて、
解らないことや出来ないことが自分で解るまで放っておく気になる。

 

やったことがないので、出来る訳がないのに、
やってみなければ判らないとして、やってしまうのは端迷惑に過ぎず、
この迷惑が続く限り、
この人は永遠に本当に解かることはなく、
仕事を変えるしかないこともある。

 

すると、そんな人は被害妄想にかかるのが常で、
どうしようもなくて、
唯一の方法は、原点復帰をさせることなのかもしれない。

 

長い経験の中で、
私は、解らない人が、
解ったような気になってしまったこととの戦いが常であって、
これは永遠に続くものと諦めているが、
あれっと思う人が、そうなると心底がっかりしてしまう。

 

この戦いは、ある時、不意に解決することもあるが、
破綻に行きついてしまう場合もある。
望んで破綻をしたいわけではないが、害を防ぐために、
そうならざるを得ないこともある。

 

しかし、最近では、
ある程度、破綻を事前に回避する術も身に着けられたような気もする。
そうであってほしい。
解らないのに、解ってしまう人は、
そういう権限を持つポジションに上げるだけの力を持ち、
私自身が期待した人だから、
破綻まで行ってしまうのは、実につらい。

 

この会社が、毎年約120%の成長を約32年間も続けた中で、
このところはジャンプ(成長)の幅が大きくなって、
無理した昇格の起用も随分せざるを得ず、
すでにもう、無理が来ていることは確かだ。
まだ上げるべきではない人まで、
相当な上にまで上げて何とかしようとする場面がある。

 

会社を支えてくれる若者はありがたいことにいっぱいいるが、
そんなところに思わぬ限界があると気が付くことも多い。
すでに大きな力を持っている人を、
外から起用することが、肝心な手段なのでしょう。
積極的にやっています。
外からの起用は、よほど感覚を研ぎ澄ましていないと失敗するので、
慎重になるが、最近ではその感覚も出来てきたような気がするが、
ような気がするだけかもしれない。

 

やはり戦いは続くのだろうか。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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