谷 好通コラム

2001年02月03日(土曜日)

第12話 掲示板のご質問

ナンでも掲示板にララ・ポワールさんから下記のような質問がありました。

 

「はじめまして、コーティングの事でお尋ねしたい事があります。
フッ素コーティングとポリマー加工の違いです。
これ3ヶ月しか持たないよ~とか1年間ものいろいろあるようですが
内容と価格の違いをご存知でしたら誰か教えて下さい」

 

きちんと説明しようと思うと文量がある程度必要なので、このコラムの中でお答えします。
そして色々洗車に関するきちんとした話をしていく為に、近々「SENSYA.com洗車講座」というものを解説したいと思います。化学のプロフェッショナルを交えて構成していきます。お楽しみに。

 

では、まず一つ目のご質問
「フッ素コーティングとポリマー加工の違い」

 

最初に「ポリマー」という言葉について。

 

ポリマーという言葉は日本語で「高分子重合体」という化学用語です。
非常に大きな分子構造を持つ物質一般を指します。だから「樹脂」「プラスチック」「繊維」などと呼ばれているものもすべてポリマーという言葉でくくられます。
だからポリマーとは、車のボディーのコーティング剤の名称ではありません。
(詳しくは「塗装の理論」
http://www.sensya.com/keepre/tosou_index.htmlの後半の[高分子とは、分子の長い“鎖”]という項以降に書いてあります。お時間があったら是非読んでやってください。)

 

本来で言えば「ポリマー加工」とは「高分子重合体加工」という事になり、ボディーコーティングとは全く縁のない言葉になってしまいます。

 

通常、車のボディーに対する「ポリマー加工」と言っているのは、車体の塗装を、超微粒子のコンパウンドとポリッシャーで研磨する「鏡面加工」をしたあと、非流動性の安定した高分子構造を持った(ポリマー)保護被膜を塗布しているものである事が多いようです。
20年以上前から存在しているものです。
これをやると非常に艶が出て、新車に戻ったようになります。
それは鏡面加工によって塗装表面が微細に削られ、非常に高いレベルで平らになり艶が戻るという事で、コーティング剤そのものはそれを補助する程度です。だからポリマーで新車のように戻るわけではありません。
しかし、ポリマー構造で出来たコーティング被膜は、流動性のある通称WAXよりもその構造上、比較的寿命の長いものが多く、手間をかけて鏡面加工した上によく使用されます。
それゆえにノーワックス加工とも称しているものが多くあります。

 

短く言うと「ポリマー加工とは、塗装を磨いて平らにして、ポリマー構造を含むコーティング剤を塗る事」となります。

 

フッ素コーティングとは、そのポリマー構造の中にフッ素分子をもっている「フッ素含有ポリマー」を成分として含んでいるコーティング剤でコーティングすること。となります。
「ポリマー加工」の中にはフッ素コーティングで処理している事場合もあるということです。

 

フッ素は多くの場合ポリマーの状態で製品化されています。
しかし、代表的なフッ素製品デュポン社の商標「テフロン」は強固な粒状の固体ポリマーであって、液体あるいはペースト状態にする事は常温では不可能であり、「テフロン」の粒をワックスに混ぜているものが普通です。
テフロンのフライパンというのは、非常に高温状態(不確かだが1000゜cレベル)で焼き付けてあるもので、車のボディーに塗ってある状態とは根本的に違います。

 

 

第2の質問
「これ3ヶ月しか持たないよ~とか1年間ものいろいろあるようですが
内容と価格の違いをご存知でしたら誰か教えて下さい」

 

これは非常に難しい問題です。
まず「持つ」という概念が色々あるということです。
塗ったコーティング剤が塗装上に残留する事を「持つ」というのか、艶が保っている事を「持つ」というのか、撥水性が続く事を「持つ」というのか。
また、どのような塗装状態の塗装の上での話なのか。もう一つ、どんな環境の中での話なのか。
あまりにも不確定要素が多く、たとえば最良の塗装で、最良の環境下で、理想的な手入れの方法をして、1年「艶」が持つものでも、その正反対の悪い条件ならば1週間として持たないのが普通です。
ですから私達は、3か月の耐久性とか、1年の耐久性とか、根拠の持ちようの無い事はどうしても言う事が出来のせん。
逆にそういう事を平気に言っている市販品を信用する気にはなりません。
キーパーの考え方は「塗面改善の方向性を持ったカーメンテナンス」という独特のものです。

 

是非、前述の「塗装の理論」の全文を一度お読みいただければと思います。

 

ありがとうございました。

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2001年02月03日(土曜日)

1月分の日記が消えた!

「はじめの一歩」のトップページから、1月分の日記の目次が消えてしまいました。
私も結構一生懸命書いたつもりだったので、ビックリしました。

 

「おいおいそれはないよ~」と思わず叫んでしまったものです。

 

ところが、左のメニューバーの下のほうに、
小さく「2001年1月の日記」と書いてあります。
そこをクリックしたら、1月分の目次が出てきました。

 

月が変わるとそんな表示になるようにコマンドがしてあるようです。
解りにくいので、どうしようと今相談しています。

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2001年02月03日(土曜日)

第11話 事務所のヌシ

今日の夕方からMINEサーキットに行き、明日の早朝からレースの練習に行く。
だから今、事務所で一人でやり残しの仕事を片付けているところ。
仕事を残してサーキットに行っても熱中できないので、いつも行く前は必死で仕事を片付けて行くことにしている。

 

ふと一息をした時に普段はあまりに気にしない熱帯魚の水槽を眺めた。
この熱帯魚は6・7年ほど前に、飼い始めたもの。
今の刈谷快洗隊の施設は、以前は純然たるガソリンスタンドであった。
私達の会社の発祥の地である。
(この店が快洗隊になったいきさつもいつか書きます)

 

独立したころすでにその店はかなり老朽化していたのだが、大変繁盛していた。
その店の目の前に大型のガソリンスタンドが進出してくるという事で6.7年前に改装したのだが、その時に待合室の真中にでっかい水槽を置いた。
今事務所にいる熱帯魚はその時からの住人である。

 

サッカープレコ:25cm(買った時2cm、1匹100円)
シルバーシャーク:20cm(買った時5cm、1匹300円)
クラウンローチ:10cm(買った時3cm、1匹250円)

 

でっかくなった、ギョッとするほどでかくなった。
特にプレコはアマゾンのなまずの一種あまり人相(魚相?)は良くない。
毎日ばたばたの連続であっという間に時が過ぎてしまうが、
この魚達を見ていると、これまでの時間の長さをふと感じる。

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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