谷 好通コラム

2001年02月10日(土曜日)

第18話 てるてる食堂

今大阪でのホテル
一昨日の朝、へな?とチョット行き違いがあり、妙な雰囲気になった。
みんなも含めてお互い全力で仕事をしているので行き違いが出てくることもあるが、その場で復旧しないととんでもない方に行ってしまうことがある。
そこで
「今東京駅で、これから新幹線で名古屋に帰る。駅で飯でも食おうや、久しぶりに」とへな?をさそった。

 

彼は全く酒が飲めない。一滴もだめ。
私はアルコールが好きなほうなので、ビールなんぞを飲みながら話をするのだが彼はどんぶり飯を抱え込んでムシャムシャ食べながらいつも盛り上がる。

 

名古屋駅の新幹線口で待ち合わせをして、さぁどこで飯を食おうかと歩き初めて、名案が浮かんだ。
「あの角ッこの汚い店に入ってみよう。」

 

昔、名古屋駅の新幹線口は「駅西」と呼ばれ、日雇い労務者の人達が職探しする溜まり場であり、名古屋で一番ガラの悪い場所と言われていた。
20年程前から再開発がはじまって、今ではその面影はほとんど無い。
しかし、西口から西南に歩いて一番最初の角に、これぞ日雇いの溜まり場という感じの食堂が残っている。
「てるてる食堂」
一度入ってみたいとは前々から思っていたのだが、チョット勇気が出なかった。

 

2人で恐る恐る入った。
“おっかない人達が一斉にこちらをジロっと見た”
という光景を予想したのだが、なんてことはない
中は普通のサラリーマンばかり。チョット拍子抜け
決してキレイではないが不潔ではない。むしろよく掃除がしてある感じ。
そこでいつもの通り私がビール、へな?が飯を頼みおかずを数種類注文して話し始めた。
すぐに話に夢中になってしまい、あの憧れの「てるてる食堂」に居ることを忘れてしまったのだが、ふと気がついたら「うまい!」
特に鯖の焼き魚が絶品!!
そして

 

 

ここの親父の風体がまたすごい。

 

もっとすごいのは、
この人、実にうれしそうに仕事をしているのだ。
楽しそうに、だけではなく“うれしそうに”デある。

 

これまで山ほどの沢山の事件があったに違いないこの店。
その店で、こんなおじさんが“幸せに仕事を”している風景も、
これまた絶品であった。

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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