谷 好通コラム

2001年04月06日(金曜日)

第76話 昼休みの花見

前々話に続いて花見の話
会社の近くに亀城(きじょう読む)公園というところがある
愛知県刈谷市の花見の名所

 

今日は朝からとても暖かい
お昼休みに会社の子達を誘って、お花見をしながら
屋台の焼きソバでも食べて昼飯にしようという事になった

 

満開の桜
今年2回目、チョイの間の花見
春の強い日差しで汗ばむくらいであった

 

今日は金曜日、夜桜見の宴会の場所取りがここでもあった
ただ、名古屋市内の鶴舞公園ように場所取りが鮮烈でもないのか
青いビニールシートが敷いてあるだけで
番の総務の人は一人もいなかった

 

実は20数年前、サラリーマン時代の頃
私も花見の場所取り番をした事がある
刈谷の洲原公園、広大な公園であった
ずいぶん早く出かけたので、周りには誰もいない
そこで適当に良さそうな所にビニールを敷いて場所を取った
ところが夕方頃
人が集まり始めたのだが
私の取った場所の近くには誰もビニールを敷かない
それどころか
まわりには車が止まり始めた
どうも駐車場になっている所に場所を取ってしまったらしい
当然、会社の人達が集まってきた頃には
場所を移動するしかなかった
怒られた事は言うまでもない

 

ここ亀城光園の花見でも思い出がある
10数年前、独立してガソリンスタンドを始めた頃
はじめて亀城公園に花見に来た
屋台でビールと串カツでも買って、と屋台をのぞいたら
屋台のオジさん達、知っている人ばかりであった
ガソリンスタンドの客であったのである

 

並んでいる屋台をよく見たら
やっている人達はオジさんもオバさんも、ほとんどスタンドの客ばかり

 

 

それからが大変
「いつもガソリン買ってやってんだから、オデン買ってけよ」
「フランクフルト買わんか」
「りんご飴買ってケ」
「ビールも買えよ、オデンもってけ」
と、あちらこちらから声が掛かってくる

 

あれから、ここ亀城公園の花見にはあまり来ていない
ガソリンスタンドをやめてから久しく経った
久しぶりに来て
屋台をのぞいてみたら
知っている人はもう誰もいなかった

 

その屋台の中の一つが、ヘンなものを売っていた
「揚げ薩摩」

 

 

「薩摩揚げ」は聞いたことがあるが「揚げ薩摩」とは、初耳
サツマイモを揚げたものに、色々な砂糖をまぶしたものみたいだ
早速買って食べてみた
マアマアであった、しかし、絶対胸ヤケする予感がした

 

会社のIT推進室リーダー(タブチガワくん)が
高校生の頃
大阪で屋台の手伝いをした事があると
話していた
大きな屋台だと天神祭りだけで
1000万ぐらいの荒稼ぎをしていた、そうだ
彼はこんな話をしている時とっても嬉しそうな表情をする
面白い奴
大阪の屋台は羽振りが良かったようだが
刈谷の屋台はそうでもなさそう
あの頃
テキヤのオジさん達は
ガソリンスタンドに来るたびに
キッチリ1000円分しかガソリンを入れなかった
あの人達はどうしたのだろう

 

屋台の人達は変わってしまったが
亀城公園の桜はよりいっそう見事になったような気がする

 

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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