谷 好通コラム

2001年07月25日(水曜日)

第173話 ビッツレース!

先日のMINEサーキットのレース
私達が出場したのは、Jr耐久レースと言う
それなりに本格的なレース
出場するのは、どのクラスでもバリバリのレースカーで
もちろん公道を走れない、レース専用の車だ

 

同じ日に行われたのが
“ビッツレース”
今、大流行のレースだ
全国的に大盛り上がり
出場するのは、すべてナンバーつきの“トヨタ・ビッツ”
公道を堂々と走れる

 

レースに出るための安全性を確保するために
頑丈なロールバー、牽引用フック、消火器などが
義務づけられているぐらいで
(ここは私達の車と一緒)
あとはほとんどベース車そのもので出場できる

 

日常に使える車両というのが前提なので
クーラー付である!(外してはいけない)

 

エンジンはほとんどノーマルのまま
ほぼ何もいじれない
足回りは、比較的改造巾があって、ガチガチにしている人がほとんどだが
車高を落とすことは出来ない
だからチョット見は、ノーマルのビッツそのものだが
乗り心地はかなり悪いそうだ

 

内張りなどを外して、軽量化する事は出来るが
日ごろ、“足”に使っている車は
内張りを外すどころか
ナビまで、つけっぱなしでレースに出ている人もいるくらい
ただし、助手席を取り外す事は禁止

 

タイヤのサイズも決まっているが
レース用のショートライフのレース専用タイヤではなく
一般車用のラジアルタイヤである事を義務付けられている
(私達のレース用のSタイヤは、200kmぐらいしかもたない)

 

圧倒的に人気が高く
レースがあるぞっ、と聞くと
来るわ、来るわ、ドバッと集まってくる
今回のビッツレースは、MINEサーキットでは初めてのものだが
美祢に比較的近い広島・岡山・福岡は・大分はもとより
関西・中部、はては関東とか訳の分からない所から、わんさか集まって
32台!

 

みんなナンバーが付いているので
どこから来ているかすぐ分かる
(ちなみにJr耐久は3クラスで計13台)

 

今回の清水さんのように、根性入れて出場している人もいれば
ほとんどピクニック気分で出ている人まで
レベルはてんでんバラバラ

 

ほぼ完璧なイコールコンディションのエンジンなのに
ポールのラップからビリまで
なんと1周13秒以上の開きがある
足回りの固め具合と、操縦テクニックと、根性がある・まるっきりなし、の違い

 

まったくもって楽しいレースである
しかし、しかし32台の迫力は半端じゃない

 

 

“これぞレース!”
レースは競り合ってこそ最高
レースは遊び!最高にエキサイティングな遊び!
サーキットは
修行者の道場ではない
草レースの本来あるべき姿がそこにあった

 

このレースでの車は、改造範囲が極端にせまく
ある程度改造してしまうと
もう差をつける事が出来ない
約半分のグループは
車のポテンシャル自体がほぼイコール状態
本気の根性入れてる人は
なんとか差をつけようと、とんでもない事をやっている人もいる

最初
コースを走っている所を見ると、窓を占めて走っている人が多い
「さすがクーラー付きのビッツ、レースの時もクーラーつけて走ってんのか?」
なんて冷やかし半分に見ていたら
と~んでもない!
“ヒーター”つけて走っていたそうだ

 

われわれのレースカーでも
空気抵抗の事を考えて、根性のある人は窓を閉めて走るが
ビッツの場合は、それどころではない

 

ヒーターまでつけて、“チョットでも冷却水を冷やし”
エンジン回転を稼ごうと言うことらしい
ちなみに、エンジン回転=馬力は、冷却水の温度との戦いなのである

 

全くあきれ返って物が言えない
?灼熱のコンクリートのコースで
?通風性の全く無い長袖のレーシングスーツ着て
?皮の手袋はめて
?フルフェースのヘルメットかぶって
?“ヒーター”つけて
そんなにまでして勝ちたいのか?

 

私もいい年こいて、レースやりはじめるなんて
けっこう“バカ”を自認していたが
もっと“大バカ野郎”がいた

 

何考えたか
のこのこ、ビッツレースにまで出場した我らが師匠?テツ清水は
ビッツレースから帰ってきたら
すっかりユデあがった「タコ」になっていた
(もちろんヒーターガンガンで走ったそうだ)

 

それから、ほとんどすぐさま
本番の耐久レースに出て、クラス1位、総合2位をとっちまうのだから
師匠?は、もちろん、ただの「タコ」ではない

 

むしろ耐久終わった時の方が涼やかに、さっぱりしてた?

 

ナンバーつきの車両でのレースはこれから
もっともっと盛り上がるであろう

 

レースは観るものではない
出て、走って、競って
初めて面白いさが分かるものだ

 

レースに夢中な私でさえ
知っている人が走っているなら、ともかく
他人が走っている所は大して観たいとも思わない

 

だから、私達のレースの観客は、関係者以外は“ほとんどいない”
特に今回のように、くそ暑い時期のレースなど
家族すら、社員すら、友達すら
だ~れも来ない
正真正銘、だ~~~れも来ないっ・・・(チョット力が入りすぎた)

 

ビッツレースは明らかに家族と思われる人が“観に来ていて”
いいなぁー、と、羨ましかった

 

 

そんな意味でより多くの人が参加できる可能性がある
“ナンバー付き車”のレースは
これから大変楽しみな展開がある

 

みんなが参加できて
みんなが楽しめる
これが商売の上でも、なんにしても
キーワード

 

ビッツレースは、真剣に“商売になる”
と考えたら
一人で、頭の中が盛り上がってしまった

 

※レースが終わって家族みんなでレースに出た車に乗って帰る
カッコイイじゃありませんか

 

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2001年07月25日(水曜日)

第172話 出張の始まり

さあ、今日からまた本格的に出張が始まる
初っ端が、例の伊予三島
四国である

 

普通は新幹線で岡山まで行き
「しおかぜ」に乗って、のんびり伊予三島まで行くのだが
今日はチョッと気が向いて、高松まで飛行機で行き
そこからJRで行く事にした
どちらの方法で行っても結果的には、同じぐらいの時間なのだが

 

 

今日中に伊予三島にまで行ければ良いので
午後4時ぐらいまで事務所で仕事をして
さあ出かけようと思い
不意にNALの高松線の事を思い出して
電話をして見たら
ちょうどいい時間があったのだ
本当は新幹線の方が、ユックリと原稿も書けるので良いのだが
久しぶりにプロペラ機もいいな、と思って乗ってしまった

 

このNAL(中日本エアーライン)のフォッカー50の楽しみの一つ
窓から、飛行機の脚と車輪が見える事

 

“高翼機”と言って
翼が胴体の上についている

 

 

天井には
室内に翼が食い込んで出っ張っているのが分かる

 

 

今日乗った席は5F、脚と車輪を見るにはチョッと前過ぎる
本当は、8Aか8Fぐらいがいいのだが
急いで乗ったので仕方が無い

 

※離陸直後、車輪が地面から離れた瞬間

 

 

地面から離れたら、とっとと車輪を引っ込めてしまう

 

明日は四国ワンデースクール
23名の出席があると聞いている
四国のスクールは、ホテルを会場として借りて行う
変則的なスクール
だから、実技は露天でやる事になっている

 

この猛暑
一体どうなる事やら

 

しかし、この暑さは尋常ではない
オーバーな話ではなく
地球の温暖化と全く無縁ではなかろう
私は暑さに弱い
つい5年程前まで現場に出ていたし、最近まで実技も自分でやってきたので
それ程ナマッている訳でもないと思うのだが
チョッと外にいるだけで
暑さで頭がのぼせてしまいそうだ

 

全国で洗車をがんばっている方々
快洗隊のスタッフの人達
心から「お疲れ様です」と、お見舞い申し上げます。

 

名古屋ー高松の便は
わずか50分の飛行
だから今日はこれでオシマイ
急いでパソコンをしまわなくては
“また”スッチュワーデスさんに叱られてしまう

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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