谷 好通コラム

2001年07月31日(火曜日)

第180話 競争原理?

競争無き所に発展なし
とは、色々な意味で正解でもある

 

私が頑張って来たのも、そう言う事かもしれない
「負けたくない」
が、ある意味では私の原動力であったような気もする
いつもいつも、そんな事を思い続けてやってきた訳ではないが
節目では、確かに「絶対負けないぞ!」があった

 

 

昨日、私達が新しい企画をお願いしている大きな工場に行ってきた
その責任者の方
仕事の内容のスケールからすれば
ちょっと前なら、経験豊かな人が取り仕切っていた部署を
とても若い技術者
それまでの人の半分ぐらいの年齢の若い人が
今は采配を振るっている

 

この現代
過去の経験が、かえって邪魔をすることもあるが
思いきった起用は勇気が要る
そういう意味では、これはとっても凄いことだ

 

その方も、一番の競争相手であるB社のことを、すごく意識している
その言葉の端々にそれを感じる
決して強がりもしなければ、気負っているような事も言わないが
闘志は、明確に伝わってくる
静かな闘志は強い
「絶対負けない」と、目に書いてある
前任の方も経験豊かなだけでなく
大したファイトマンであったが(意外とロマンチストでもあった)
負けず劣らずである

 

 

今度の勝負
勝ったも同然だと思った
“いい物を作りたい”と、思ってくれているだけで充分
いい物が出来るに決まっている

 

しかし
この会社が公社であったらどうだろうか
競争相手もいない
B社もいない
いい物作っても
官僚が評価しなければ、どうしようもない公社であったらどうだろうか
闘志が沸くだろうか
いい物作ろうという意欲が沸くだろうか
全くつまらないだろう

 

※ 昨日、実はすごいことを、この建物の中で話をした
どんな話かは、もうちょっとだけヒ・ミ・ツ (~o~)

 

 

今生きているこの世界では、成熟したこの現代では
作ったものがいい物か、どうか
その機械が造ったものを
消費者が
“買うか買わないか”ということで
絶対的に公平な評価を
下してくれる
何の感情も、しがらみも無い所で、下してくれる
競争のし甲斐がある、というものではないか

 

競争は、ライバルがいて成り立つ
強いライバルであればあるだけ、闘志が沸く
ハンディが有れば有るだけ、闘志が沸く
(だから私のハンディも、実は闘志の源なのです)

 

そして何より
審判が、消費者という“冷酷にも全く公平な人達”
によって下される
これは、競争者にとっては
競争する原点だと思うのです

 

公正な客観的な審判が無ければ、競争のしようが無い
レースなんて、0.1秒遅ければ“負け”
ハッキリしていて、私は大好きだ

 

バブルの時代は、社会自体にゆとりがあったので
いくらでも勝者が存在できた
しがらみにより、過去の流れにより、ハッタリにより
そんなものでも、勝者が存在する事“も”許された
今は、そんなゆとりが無いので
消費者という公正な審判が、ストレートな競争の決着となる

 

我らが時代と強く思う

 

巨大戦艦“JUSCO”のライバル“アピタ”

 

 

中部圏を中心とする「ユニー・グループ」の巨大マーケット版“アピタ”
この“アピタ”が無ければ
あの巨大戦艦“JUSCO”も無かったかもしれない
強烈なライバル関係が
凄まじい物を、また作りつつある

 

その本部に、昨日の午前中行ってきた
この会社も、実に面白い
信じられない程のコスト削減が、平然として実現されていた

 

 

実際はこの写真の2倍ほどの建物で
数千億円あるいは“兆円”のビジネスが仕切られている
ショックであった
本当のビジネスの最前線とは、こんなものか
こんなにスゴイものなのか

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2001年07月31日(火曜日)

第179話 競争原理?

競争原理が、“人を最も行動に駆りたてる動機”とは
良い事か、悪い事かは別にして
一つの事実であるようだ

 

小さな子供に食事をさせる時に
「ごはんをちゃんと食べないと、大きくなれないよ」
とか言っても、なかなかすんなり食べない
叱っても
なだめても、すかしても
グズグズしているばかりでチットモ食べない

 

もう、30数年も前の話だが
そんな時、私は自分の子供にこうして来た

 

「じゃあ、俺が食べる。これ大好きなんだ~♭」
と言うやいなや、とっとと子供のご飯とおかずを食べてしまう

 

シツケのためだと思って、わざと食べる、のではダメ
本気で、うれしく食べてしまう
本気でうれしく取ってしまうのである
そして、忘れてはならない「ありがとうー」の言葉 (^。^)
このとき肝心なのは“本気”

 

「なんという親だ、子供の食べ物を取って喜んでいるなんて、虐待だ」
と言われるかもしれない
が、子供にとっては
「食事の時グズグズしていると、親父にメシを食われてしまう」
と言うことで、いつでも何でも一生懸命食べる子になった
おかげで“好き嫌い”もほとんどない (※良いか悪いかは別である)
食べると言うことについては、親もライパルである
としてしまった訳だ

 

しかし、そのせいかどうか
いまだに
ことあるごとに、ライバル心をあらわにする
親に飯を取られ続けたことによって
「この世は親すら信じられない」と、インプットしてしまったのであろうか

 

これは上の男の子のことであって
下の女の子には、あまりやらなかった
そのせいか、下の子はおっとりしていて、ご飯もゆっくり食べる

 

仕事のことについても、同じようなことを感じる時がある
あるお客さんに対して
ある地域について
ある商品について
「絶対に取られない、全部自分のものだ」となると
活動は非常に停滞する
保証されているのだから
その分、一生懸命にやる、と言うことには、ほとんどの場合ならない
(一部の人を除いて)

 

多くの場合は、安心して動かなくなってしまう
その結果、お客の面倒見は悪くなり
その地域は不活性となり
その商品は元気が無くなっていく

 

しかし、その反面
いつも客の取り合いをしていたのでは
じっくりとお世話をすることが出来ない、と言うことも
事実だと思う

 

どうすべきなのか真剣に悩むところである

 

先日「カーコンビニ倶楽部」の説明会で横浜に行ったとき
少し時間があったので
有名な「横浜・中華街」で昼飯を食べた
中華街と言うだけあって、中華料理屋が果てしなく並ぶ
アテもないので適当な店にに入った

 

 

メニューを見てびっくり
「フカヒレづくしランチ、2500円」とある
昼飯に2500円とは、あまりにも高いが
フカヒレづくしとは、あまりにも刺激的であり
周りを見渡すと、みんなそれらしきものを食べている
つい、それをオーダーしてしまった
「うんま~いっっ!なんてうまいのだ!」
(夢中になってしまい、不覚にも写真を撮り忘れてしまった)
こんなところで中華などめったに食べた事がないので、良く分からないが
本当にフカヒレ!が入っており
とりあえず本格的に思えた
これで2500円は安い!
一緒にいた「東京の田舎もの」も大満足

 

ここは天下に名だたる横浜・中華街
何百(何千?)という中華料理屋の中で生きていく為には
半端なものでは通用しないのであろう
ウマイのは当たり前
ただウマイのではなく、個性的であることも必要であり
高すぎてもダメなのであろう
たくさんの店が切磋琢磨して
お互いがお互いに、独特であろうと、競争しているのであろう
「競争無き所に、発展無し」

 

※ 11時半、中華街の通りはそんなに混んでいなかった

 

 

※ しかし、店の中は、11時半にもかかわらず、ソコソコ客が入っていた

 

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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