谷 好通コラム

2001年12月18日(火曜日)

308話 藤井さんスゴイ

来年の2月14日から17までの4日間
東京の幕張メッセで
「国際オートアフターマーケットEXPO」という
自動車にアフターマーケット関わるビジネスの見本市が開かれる
参加企業二百数十社
来場者数40,000人以上が予想されるビッグショーである
私たちもそこに、無理して8小間も借りて、出展する事になっている
今日は、その出展説明会が東京であった

 

このショーは
日刊自動車新聞とか日本自動車工業会などが主催者に名を連ねているが
実際は、?ジェムコ日本経営という会社が、すべてを運営している

 

藤井さんはそこの社員
「国際オートアフターマーケットEXPO」は
藤井さんを含めてわずか数人のチームが、事務局としてすべてを仕切っているのだ
出展者を集める“営業”から、実際の運営まで、そのすべてを

 

会場に用意されたブースは450以上
1ブースが29~30万円なので
ブース料だけでも計1.3億円ぐらいのビジネスである
それに加えて、出展のための設営費とかの付加価値が付いてくる
直感的に、4日間で3億円以上のビジネスにはなっているはずだ

 

それを、主なメンバー3人とプラスアルファーでこなしてしまう
彼らこそ
正真正銘の“戦士”であろう
彼らの持っている能力は
きっと私が想像し得るものよりもはるかに上の物なのだろう

 

主要メンバーの一人、藤井さんは
私達の会社にも2回ほど来てくれている
きっと全国の会社に出向き、出展の営業をしたに違いない
だから、事務所に座って「口」だけで仕事をして訳ではないのだろう
1年中動きながら
やるべき事務的な事もこなして来たに違いない
すべてをオールマイティーにこなせなければ、こんなビジネスを
驚くような小人数で実現できるわけがない

 

スゴイ人が、世の中にはいるものだと思う

 

そのうえ
何度かお会いしたとき
彼から苦労というものを感じたことが無い
いつも、ひょうひょうとした笑顔で話をしてくれる
自分が大変なハードな仕事を続けている事を外に出さない
これはなかなか出来ることではない

 

私も、仕事が詰まってきて、肉体的、精神的にくたびれて来たりすると
泣き言じみた事を、つい、言いたくなってしまう

 

彼らが1年積み重ねてきた仕事が
あと2ヶ月ほどで、花が咲く
私たちのブースも、その中でも一段と際立った“花”になりたいものだ

 

 

みんなでまた移動
新幹線の喫煙車は、ビジネスマンのおじさんたちで満員であった
この年末、私達も含め、皆さんちょっとお疲れのようである

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2001年12月18日(火曜日)

307話 富士山を見た日

富士山を見た日は、私にとって特異日なのかもしれない
何をやっても、うまく行く

 

昨日の話
新幹線から「富士山が見えた」
ものすごく久しぶりに見えた
それも、バシーっとはっきり見えた
5合目ぐらいまで雪が被り、一番綺麗な時だ

 

東京駅について錦糸町にある営業所に向かう
コンコースを常務と2人と歩いている時
彼がものすごくうれしそうな顔をしてこう言った
「前からいっぺん試してみたいと思っていたことがあるんですよ。」
ここから錦糸町まで、二手に分かれていきません?
快速の総武線で行くのと
秋葉原経由で各駅停車の総武線で錦糸町まで行くのと、どっちが早いのか、
別々にスタートして、試してみません?」

 

ただでさえ約束の時間に遅れているのに(遅れた原因は私にある)
何ということを言い出すのか
と、思ったのだが
私も、そういうばかばかしい事は、決してキライではない
むしろ大好きである

 

ということで
私が
山手線(京浜東北でも同じ)で秋葉原まで行って
東京→神田→秋葉原
各駅停車の総武線に乗り換え錦糸町に行くコース
秋葉原→浅草橋→両国→錦糸町

 

常務が
東京駅の地下3階(4階?)まで、歩いていって、快速の総武線での直行
東京→日本橋→馬喰町→錦糸町
常識的には後者の直行便のほうが早いと考えるのだが

 

結果は
秋葉原回りの方が少し早かった!私の勝ち!

 

常務は錦糸町に着いたとき
彼は私からの電話を受け取った
私「今どこ?」
「もう錦糸町の駅に着きましたよ、今改札です。」と、明らかに勝ち誇った言い方
私「俺は、もう駅を出て“マルイ”の前にいるよ」
「エッ~ッ!へ~~えっ」
私「先に行ってるからね」

 

総武線は変な路線で
「各駅停車」と「快速」では、錦糸町までまるっきり違うところを走っている
東京駅でのホームは、快速だけしか通っていない

 

私のほうも電車がすぐ来て、乗り継ぎもドンピシャリのタイミングで運が良かったが
常務のほうも、すぐに電車が来て
その点ではハンディなしだったようだ
それでも秋葉原経由の方が早かったのは、
東京駅で、遠くにある快速のホームまで行くのに時間がかかり
それで相殺されて、結果として各駅停車コースのほうが少し早かったのであろう
東京の多くの人が、疑問に思っている事
やって見たら、意外な結果でした

 

「やって見なきゃ、何も分からない」
しょうもないことでの実践でした

 

(裏話)私は、秋葉原駅で、生まれて初めて「駆け込み乗車」をやってしまった

 

そのあと東京営業所で、東日本営業部のミーティングに出席して
私は途中で、東京の大切なお客様のところへ行った
昨日と一昨日、必死で書いた「契約書」を持って

 

お互いにかなり思惑が食い違っている、と感じていたので
ひょっとしたら、行くところまで行ってしまうのかもしれない
そんな覚悟さえ、気持ちの奥に持って行った
いざ・・・・・
相手はニコニコしている
あらかじめ、電子メールでこちらが提出する内容は送ってあったので
最初から激論が始まるのか、と思っていたら
「大体これでいいんじゃないですか。少しだけ聞きたい部分があるけど」

 

あっけないほど、こちらの要望を受け入れてくれてしまっていた
昨日は、何とかこの話をまとめたいと思って
文字通り、懸命になって2通の契約書を書いた
全15ページ、約70条
我を出さずに
誠心誠意お互いの事を思って、と一字一句慎重に書いたつもりであった
それが通じたのか
あるいは
新幹線で富士山が綺麗に見えたので、何か神通力でも働いて
奇跡が起こったのか
もちろん前者であろう

 

いずれにしても
うれしかった、本当に良かった

 

やっぱり富士山を見た日は、幸運の特異日であることには違いなさそうだ

 

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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