谷 好通コラム

2002年03月26日(火曜日)

382話 土壇場になって

今日から刈谷快洗隊の改修工事が始まった
工事は、計量器を取り外すこと
いまある洗車機を取り外し、快洗Bossを2台設置すること
仕上げの場所を整備すること
簡単な小工事のつもりだったが、始まってみるとなかなかの大工事

 

どんな請求が来るのかチョッと心配になってくる

 

スタート前
今更ながら、準備をドタバタやっている
工事は、店を休まなければならないので
直前にやってしまわなければならないが
そうでもない事までが
直前になっても、まだ準備できていないことは
やはり、マズイ

 

何が必要であって
何をやっておくべきなのか
前もって容易に予測できるはずだが
直前になって、切羽詰らないと
やれない

 

準備というものは、前もって計画立ててやるべきこと
直前になって
切羽詰ってから始めるものではない

 

準備は大丈夫かと、何度も何度も尋ねる
しかし
何をやるべきか、整理されていないので
何が準備できていないかが分からず、「大丈夫」となる

 

直前にジタバタやっつけてしまった事は
当然のことながら
文字通りやっつけ仕事なので、質が低い
何を、いつまでに、誰が、やらなければならないのか
すべてを頭の中で組み立て
こなして行くことなどは、離れ業であって
よっぽどの経験を積んでいなければ
また、能力が無ければ出来るものではない

 

スケジュールを立てること
?目的をはっきりさせること
?そのために、何が必要であって
?いつまでに
?誰が
?どこで
?どういう方法で

 

一つ一つの要素を明確にして、確実にスケジュール通りに進めていく
これが一番確実な方法
大なり小なり、プロジェクトとは
そのように進められていくものである

 

顧客の反応に対して柔軟な感性を持ち続けること
最後まで迷うこと
これも必要ではあるが
やっておくべきことは、やっておく必要があることもある
山ほどある
それが準備

 

スケジュールを、頭の中に組み立てることが出来なければ
書く!
これしか方法は無い。断じて無い!
こういうときには、パソコンはむしろ邪魔だ
計画とは、各要素が複雑に関係して、有機的に動くもので
2次元的な表現、あるいは1次元的な表現しか出来ないパソコンには
硬直した計画しか立てられない傾向がある

 

そんなことより
行き当たりばったりで
土壇場になって、初めて、何が必要なのかに気が付き
あわててジタバタ、土壇場になって
あわてるケースが多い

 

土壇場になってからしか、動けないものは
その期限が一週間延ばされても
その一週間後の土壇場にしか、やはり動けない
同じことだ
そして必ず、動かなかった因を、外にあると思う
自らの中にその因を求めようとはしない
求めなければと思っていても、本気ではそれが出来ない
自分の中に因を見つけることをしないので
当然、自らは変わらず
同じ事を面々として繰り返す

 

土壇場になってジタバタ
そんな場合には、全体がまったく見えていないので
些細なことに気をとられ、肝心なこと
つまり、スタートの直前に一番大事なことを見失ってしまう

 

それは
顧客のために、自分のマインドをきちんと整備すること

 

来店していただいたお客様に、何をどう伝えるのか
そのために自分を整備すること

 

前話で、準備が重要であると書いた
そして、しかし、最も重要なのはスタートした直後であるとも書いた

 

じっくりと睡眠をとって
土壇場になって細かいことにはとらわれず
自分を整備して、お客様を迎える準備を、心の中にしっかりとすることだ

 

新しくなった店に、来てくれたお客様の顔を、ゆっくりと思い浮かべて

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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