谷 好通コラム

2002年04月15日(月曜日)

396話 車の買取りとは

先週、車の買取りをしてもらおうと、何軒か回った

 

娘が「富山」に嫁に行ってしまったので
車が一台余ってしまった
マツダの「ロードスター」、オープンカーである
この車はFRなので、雪国で乗るのはチョッとつらいと言うことで
置いていったのだ
彼女が向こうで乗る車は、小さな4WDを買ったようだ

 

置いていかれたロードスター
私が乗ればいいか、オープンカーも面白いかもしれない
そう気楽に思っていたが
いざ乗ってみたら、オープンカーって大変だということが分かった

 

まず第一に
屋根が無いと“まぶしい”。
普通の屋根有り車の場合、夕日が目に入ると、サンバイザーを下ろして走る
皆さんも経験のあることであろう
ところがオープンカーの場合
サンバイザーを下ろしても
屋根が無いのだから、ガラスの上から差し込んでくる光を遮りようがないのだ

 

サンバイザーなしで、夕日をまともに目に受けて走るようなもの
これは、けっこうつらい

 

第二に
町の中、あるいはトラックの走っているような国道では
排気ガスが、まともに顔にかかる
“煙たい”などというレベルではない
ディーゼルの排気ガスをまともに顔に受けるのだから、窒息しそうなぐらいだ

 

第三に
では、山の方の高速道路はどうか
きれいな空気と、ほとんどトラックが走っていない日曜日ならば
さぞかし快適であろうかと思ったのだが
落とし穴があった
「トンネル」だ
高速道路の長いトンネルに、オープン状態で入ると、とんでもないことになる
自分の車の走る音ですら、爆音に聞こえるし
チョッと大きい車が近くにいれば、大爆音にさらされ
隣席との会話なんて何にも出来ない
ラジオも、カーステレオも何も聞こえない
ヴぁアアア~~~~ブォオ~~ガア~~~!!!!!!
トンネルの中は、排気ガスの臭いも充満している

 

中央高速の恵那山トンネルは「8649m」
日本の高速道路のトンネルでは
11kmあまりの関越トンネルについで2番目に長い

 

通過するのに、時速100km(制限速度は70km)では知ったとしても
5分以上はかかる
その間ずっと、ヴぁアアア~~~~ブォオ~~ガア~~~!!!は、拷問である

 

こりゃ、あかんわ
私には無理だなぁ
と、言うことで結局売りに出すことにした

 

今流行の「車の買取り」に行ったのだ
最初が「63万」、これは話にならない

 

2件目が「70万」
やっぱりいろいろ行って見なきゃ

 

3件目が「65万」
この3件目で始めて交渉をした、「75万」なら、すぐ売っていいですよ、と
考えさせて欲しい、と店の人
それから電話は結局来なかった

 

こりゃあ欲張りすぎたかな?
チョッと反省をしながら
4件目に車を持って行った
たまたま、その買取店は、このロードスターを買った店の同系列の店であった
車を見て、車検証を見て、「この車売った人、私の同期ですよ」
「きれいに乗っていますね~、うれしいですね」

 

この車は、一度、左側面をガードレールに擦って板金塗装をしている
前の3件では、その修復跡があるからと、しっつこく言われた
だから、この値段しかつけられないのだと、しつこく言われ、閉口した
それがいやで
2件目から先にその修理あとのことを先に言った

 

4件目でも、それを言ったのだが
「はーい、分かりました」と、やはり念入りのその部分をチェックした上で
説明に入った
「走行距離が少ないので、○○の加点、タイヤがほぼ新品なので○○の加点
先ほどの修復の部分は、残念ながら○○の減点です。」
初めて、その査定の内容を全部教えてくれた、チェックシートを見せてくれながら

 

それまでの店では、減点の説明しか言われなかったので
この店が加点のことも言ってくれたので、すごくうれしかった
金額を聞くまでもなく
私は、この人に買ってもらおうと、内心決めた

 

結果は、査定値で「75.8万円」
「どれぐらいなら売っていただけますか?」と聞かれ
思い切って言って見た「80万円」で、最終的に決まった
信じられない!
バンザーイである

 

一体、車の買取りってどんな仕組みになっているのだろうか?
不思議な経験をした日であった

 

娘が4年乗った、白いロードスター

 

 

その日の帰り、快洗隊に寄ったら
「ロータスエリーゼのハイパワー・クローズドバージョン“エクシージ”」がいた
車高の低い車で、しかも、屋根が少し下まで被っている
乗り降りが、かなりきつそうだ
お客様に言って乗り込もうとしたら
腹がつっかえて、結局乗り込めなかった
情けない・・・・

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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