谷 好通コラム

2002年07月17日(水曜日)

大串さんへの返信

※今回の文章は、
先日の耐久レースに37番シビックで参戦した大串さんが、「コミュニティBBS」に投稿していただいたものに、返信のつもりで書き始めたのですが、あまりにも長くなってしまったので、読みにくいと思い、私のコラムの方に載せてしまいました。

 

「親愛なる大串さんへの返信」

 

イヤ~~、お疲れさまでした。
真夏の耐久レースが、あんなに大変なものとは思いませんでした。
走り終わった後
体の体温が上がってしまったのでしょう、しばらくボォーとしていました。
帰宅途中は冷たい飲み物ガバガバで
家に帰ってからも、とにかく体を冷やしたくて
いつもは熱いシャワーしか好きじゃないのに、珍しく冷たいシャワーを浴びました。
こんなのは初めての経験です。
色々な意味を含めて幸せな一日でした。

 

大串さんには
最初は私達の25番レビンに乗っていただくつもりでしたが
今回のレースが90周になったことを考えると
私は20周位が精一杯で
残り70周を畠中君と大串さんに走ってもらうのは、負担が大き過ぎるかと思って
今回は37番シビックにと考えたわけです。

 

しかし結果的には
37番はタイトルがかかっていてピリピリしていたこともあり
逆に、大串さんには精神的に大きな負担をおかけすることになってしまいました。

 

しかし、相変わらずの
大串さんのアグレッシブなコーナーへの突っ込みには
みんな拍手喝さいでした

 

清水さんも上村さんも、シビックではかなり走りこんでおり
今回始めてシビックに乗られる大串さんに比べて
タイム的に優位なのは当然です
加えて
今回からシビックは30kgのウエイトハンディを背負い
ただでさえ夏に弱いシビックは
前回のように37番の圧倒的優位というわけには行かなかったようです
そんなことが
スタートドライバー植村さん、本来ならばブッチギリであったはずの人までが
あそこまで苦戦してしまった要因でしょう。

 

逆に、我が25番レビンがあそこまで健闘できたのも
そういうことだと思います。

 

しかも、今回から規定が変わって
給油義務が1回となり
大きなタンクを持ち、燃費の良い89番の旧式シビックが
予想外の1ストップ、20リットル給油で走りきって
優勝してしまったわけです。

 

確かに、89番と37番はゴールチェッカー時点で5秒ぐらいの差
結果として惜敗となったわけで
大串さんと清水さんのタイム差を考えると
植村選手・清水選手の2ドライバー体制だっ“たら”
大串さんが乗らなかっ“たら”
優勝できていたかもしれません。

 

しかし、「たら」「れば」は、レースの世界では禁句のはずです。

 

植村さんが走り終わったとき
彼の疲労困憊のぶりを見ると、あの35周は明らかに限界でした

 

もし2ドライバー体制だっ“たら”
残り55周を、清水選手が走りきれたかどうか
ノートラブルであったかどうか。
「たら」「れば」は、何の意味も持ちません。

 

大串さんが、セカンドドライバーとして走ったから
2位を勝ち取ることが出来た
そう言えるとも思います。

 

人一倍責任感の強い大串さんの、申し訳なさそうな表情は
鈍い私が見ても痛々しく、大変気になっていました。
しかし、表彰を受けるときには
いつもの明るい大串さんの表情に戻っていて
ホッとしていましたが

 

 

私達の25番レビン
あと16周というところまでクラストップでいたのに
ドライブシャフトにトラブルが発生して、結果的に4位にとどまりました

 

「耐久レースではドライブシャフトに負担をかけないように、出来るだけ縁石には乗らないように」
と言われていましたが
私は20周の内、10回以上縁石に乗ってしまいました
あれが無け“れば”
優勝していたかもしれません。
しかし、あのタイミングで無理して縁石に乗らなければ
スピンしてリタイアしていたかもしれません。

 

私が走らなかっ“たら”、優勝していたかもしれません
でも、私が走らなかったら、どうなっていたか全くわかりません。
だから、大変うれしい4位です

 

みんな全力で戦いました
ドライバーも、メカニックも、大勢のボランティアスタッフも全力で戦いました
その結果が
37番2位。25番4位だったと思っています
反省すべきことはいっぱいありますが
悔しいとは思いますが

 

「走ってよかった」には、変わりありません

 

それがすべてで
私は、それが十分に幸せでした。

 

私はアマチュアレーサーです。
スポンサー付きのプロレーサーではありません
コールの結果がすべてとは思っていません
こういうのもアリだと思います

 

今回、車は別でしたが
同じチームとして大串さんが一緒に戦ってくれたことを
私は、そして誰もがみんな喜んでいます。

 

ぜひまたご一緒してください
12月の最終戦は、体制をちょっと変えて臨もうと思っています

 

今回は、グリット!吉田が
アホらしい“背伸びが原因”の腰痛で
スタート50時間前に、勝手にリタイアしてしまいましたが
今度は絶対出ると言っています
(レース前1週間、背伸び厳禁令を出しました)

 

今回の臨時ドライバー山本も「最終戦も出たい」と、ゴネテいます。

 

出走車を増やさないと、間に合いそうもありません
しかし、おじさんチームで2ドライバー体勢は絶対無理です

 

大変お忙しいとは思いますが、ご都合がつくようでしたら
ぜひ、ご一緒いただき、同じチームのドライバーとして応援してください。

 

 

しかし、暑い日でした。

 

 

ブーイングを恐れず、走行後の死にそうな私

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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