谷 好通コラム

2002年08月05日(月曜日)

485話 日陰の涼しさを

今日は京都
朝早く出て、昼前には名古屋に戻る

 

何ヶ月か前、大阪でのセミナーで
渋滞のため遅れて
100人以上の人を、30分もお待たせしてしまったことがあった

 

それから懲りてしまって
予定にずいぶん余裕を持つようになった

 

今回の京都も、京都駅からそれほど離れていないところで
午前10時のアポイント
名古屋駅から京都駅まで新幹線で45分
そこから多分10分以内の場所だ
普通で考えれば
9時40分ぐらいに京都駅に着けばいい
だから、名古屋発9時少し前の新幹線で十分なのだが
余裕を見て
8時8分の列車に乗ることにした
同行のO課長とは、名古屋駅に7時50分の待ち合わせだ

 

万全を期したわけだが
やっぱり早過ぎた

 

先方のすぐ近く、京都駅から1駅目の「西大路」に着いたのは
9時少し前
1時間ぐらい時間が余ってしまった
最近は、いつもこのパターン
1度大遅刻をして、懲りると
しばらくは、早過ぎる予定を立てがちになる

 

1時間どうするのか
喫茶店にでも入ればいいと思っていたが
関西の喫茶店は、開店時間が遅い
午前11時ぐらいで、ランチタイムから営業のところが多いようだ
案の定「西大路」の駅前にあるたった1件の喫茶店は「準備中」であった

 

今日の京都は大変いいお天気
強烈な太陽が、強い日差しで輝いている
午前9時前とはいえ、暑い!

 

あまりにも強い日差しに、日陰を探して
菓子屋のテントの影に入る
涼しい
そのうち風が吹き込んできて、これがまた涼しい
ホッとしていると
そのうち汗がどっと噴出してきた
日陰とはいえ、外気は30゜Cを越しているのだ

 

日陰は、日なたよりは涼しい
だから、そこに吹き込む風も涼しい
だけど、やはり温度はあるので、しばらくすれば、やっぱり暑い

 

暑い!

 

日なたから、日陰に入った時
涼しい、と感じたのは何だったんだろうか

 

と、そうしている内に、たった1件の喫茶店が開いた
ここは、9時オープンの店だったらしい
やった~~!
早速その喫茶店に入る

 

涼しい!

 

クーラーの入っている店内は、天国のようだ
(私は天国に行った事ないので分からないが)
涼しい
噴き出していた汗を拭きながら、生き返ったような気がした

 

私はコーラ、O課長はアイスコーヒーを注文
涼しいところで、冷たいものが余計にうまい

 

20分ぐらいたった頃
暑くなってきた
あれだけ涼しいと思ったクーラーに、慣れてしまって
私は「あんまり効かないクーラーだなあ」と
不平が口に出る

 

人間、勝手なもので
日なたに比べれば、日陰は涼しい
風が吹くともっと涼しい
でも、その日陰もすぐに暑く感じるようになってしまう
そこで
クーラーの入った部屋に入れば、そこは天国
しかし、それにも慣れてしまえば
それでも暑いとゼイタクを言い始める

 

 

そこに、どんな幸せがあっても
それに慣れてしまえば、それが当たり前になり
ゼイタクな愚痴が口に出始める

 

初心忘れるべからず

 

今度、快洗隊の2次募集開始に当たって
月刊自動車雑誌に
快洗隊のコマーシャルを載せていくことになった

 

その広告に
初心を忘れない事を意味して
4年前
快洗隊1号店、刈谷パイロットショップがオープンする時に使った
タキシードのビジュアルを使うことにした

 

日なたから、日陰に入った時の涼しさを忘れてはならない

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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