谷 好通コラム

2002年08月12日(月曜日)

492話 情報が動き出す

世の中、情報があふれている
しかし、そのほとんどが私達の欲望を刺激しようとするもの
そのような情報にいちいち踊らされていては
家の中は物だらけになり
異性を見るたびに欲情し
体は限りなく肥満していく
(私の肥満は情報のせいではない、私が口卑しいだけだが)

 

もっとも大きな情報はテレビで
食欲
性欲
自己顕示欲
帰巣本能
購買欲
擬似体験
知識欲
などなどなど
ありとあらゆる本能と、煩悩、好奇心を刺激してくれる

 

テレビを見始めたら
なかなか消すことが出来ない
何かのきっかけで思い切って消すと
そこには心地よい静かさがあって
ホッとしたりする
あまりテレビを見ない私でさえそうだ

 

変化とメリハリを利かせながら人に刺激を与え
時間を短く感じさせる

 

そのプロの技は、今度のビデオ作りを通じて
「さすが、こりゃ勝てんわ」
と、つくづく感じさせられた

 

雑誌とかも、同様であろう

 

テレビゲームは皆無に近いほどやったことが無いが
そのストーリー性と、刺激の強さは
普通のテレビ以上であり
子供が(大人でも)夢中になる気持ちは、よく理解できる
(テーマは征服欲か)

 

しかし、私は思うのだが
情報と、刺激という形の情報を一方的に自分自身の中に注入されて行くことに
うんざりする事もあるのではないか

 

そして、テレビにしろ、雑誌にしろ
すべて画像であり、人の手が入って作られたものだ
その何らかの形で人の意思が入った画像による情報が
一方的に自分に注入され
自分の思考パターンに大きな影響を与え
価値観にすら入り込んでくる

 

特に影響を受けやすい
つまり感受性豊かで、やわらかい若者達は
自分自身を簡単に見失い
自分の姿かたちが、自分の内部から出てくるものではなく
ファッションとして
「○~×~▲にように見える」を選択して、自分の姿を作るようになっている
特に女性の顔は
化粧という方法で、数種類にパターン化され
さっぱり見分けが付かなくなってしまった

 

それはそれでいい
自分を何かの形に似せていた方が、楽であり、安心であるから
それはそれで役に立っている

 

“与えられた情報”は
人に何らかの刺激を与え
その刺激によって、何らかの購買意欲を掻き立てる目的を持っている

 

その点、インターネットは
自分が見たいものを、自分で探さなければならないので
少し趣が変わる
インターネットについては、またの機会に譲るとして

 

 

ここでは、もっと違う情報
つまり、目的を持っていない情報について考えたい
目的を持っていない情報
あるがままの情報

 

人の手が隅々にまで入った私達の住んでいる環境の中では
あるがままのものは滅多に無い

 

私達が一番身近で、目に出来るあるがままのもの
「雲」
私はことあるごとに雲を見るし
写真にも撮る
雲は、一番身近に宇宙を感じさせてくれるものだ
見るたびに
いつも違う感動を与えてくれる
大好きなものの一つである

 

自然は、あるがままであればあるほど
地球を感じさせ、宇宙を感じさせてくれる
しかし、そんなものは、少なくとも私達の身の回りには、ほとんど無い
ほぼ、人間の意志が隅々にまで行き渡っている
人は意思を持った時に自然の中からはみ出し
自己増殖を始めた極めて危険な破壊者
隅々まで蝕まれた自然
その中で「雲」だけは、風前の灯ではあるが、別格なのだ
人類は、自然に対して
保護あるいは復元の意思を、共通のものとして持つことが出来るかどうか
そこに自然と、人類そのものの種としての存亡がかかっている
(読みかじり半分の一文です)

 

もう一つ
あるがままのもの
「人の心」
雲の場合とは逆の意味で、あるがままのもの

 

人は人類という単位では
恐ろしい破壊者となりうるが
一人一人は
それぞれの価値観と、意思を持っていて
そして
さまざまな出来事の中で「感情」を持つ

 

怒り
悲しみ
哀しみ
感動
苛立ち
苦しみ
妬み
安堵
恨み
憎しみ
愛情
安心
同情
感謝
喜び
慈しみ
敬い
愛しみ

 

人の感情は、その内部から湧き出てくるものであり
なんらの目的意思を持つものではない
だからその意味で
「あるがまま」である

 

実は、私達が商売をしていく中で
一番の情報とは
この感情であると思っている

 

快洗隊を運営していく中で
ユーザーの感情
スタッフの感情

 

ユーザーは、美しくなった我が車に喜び
しかし、時間がかかることに苛立ち
一心不乱に作業するスタッフに感謝し
その作業環境の暑さ、寒さに同情し
愛車により一層の愛情を感じる

 

スタッフは
ユーザーの喜ぶ顔に、自らの仕事に対する誇りを感じ
感動する
しかし、暑さ寒さはつらく
仲間の励ましと、客の感謝の言葉で、それを吹き飛ばす
しかし、作業の大変さは、やはり苦しいことには違いない

 

 

それが、この店の“あるがままの情報”での一つの見方
しかし、この情報を
動く生きたものものとして
吸収するためには、その感情を自らのものとして
感じる能力が必要となってくる
共に感じる力
共感性

 

そして
その中で、負の感情を、解決したいと色々時
たくさんのものを見て、学び
何度も何度も考えて
たくさんの交渉をして
数多くのトライを繰り返して、「快洗Boss」が、出来上がった

 

Bossは、この店から得たあるがままの情報を
生の情報として
活かしきって作ったもの

 

そのBossが、すさまじい力を発揮している

 

ユーザーとスタッフの負の感情を解決することが
この店を飛躍させるポイントと
このあるがままの情報が教えてくれた

 

それがBossだ

 

 

※大好きな「雲」たち

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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