谷 好通コラム

2002年08月17日(土曜日)

496話 洗車は新しい文化になりうるか?

床屋・美容室が持っているマーケットスケール
信頼すべきグリットの情報?によると、一世帯あたりの【理容・美容サービスへの支出額=2,819円也】だという。そして全国4600万世帯をかけると、
2,819円×46,000,000世帯≒1288億円/月
年間マーケットスケール≒1兆5千450億円
かなりのビックマーケットである。しかし、全国に34万軒の床屋と美容室があるのだから、1軒あたりの収入は、わずか378,000円/月。1つの事業の収入としてはいかにも少ない。そこで思わず“下衆の勘ぐり”で「ホントかなぁ」。床屋さんと美容室はそのほとんどが個人事業で、白色申告か青色申告。実際の所得は、この倍はあるような気がしてならない。ひょっとすると、実際のマーケットスケール、3兆円/年ぐらいはあるのでは。(全く根拠の無い勘ぐりでしかないが)
ちなみに、理容・美容サービスに対する支出は
一位:広島県=3888円、二位:石川県=3880円、三位:富山県=3600円
中国地方、北陸地方の皆さんチャンスです。

 

ガソリンスタンドにおける、洗車のマーケットスケール
大雑把に、1SSの洗車売り上げは30万円/月程度と、業界では言われている。
そして、全国のSS数が現在約4万数千軒。実際には約4万軒と言われている。
300,000円×40,000SS≒120億円/月
年間マーケットスケール≒1千560億円
SSにおける洗車は、床屋・美容サービスのわずか10分の1、あるいは20分の1
1世帯当たり、たった260円/月。 たった260円・・・
信じられないほど小さなマーケットである。
なぜなら、たばこ:1,143円、衣類:16,585円、医療費:10,859円、そして自動車関係:22,639円/月が一世帯あたりの月の支出である。(グリット資料より)
衣類に16,585円に対して、理容・美容が2,819円
自動車に22,639円に対して、SS洗車は260円。
これは絶対に少なすぎる。何か変だ。

 

洗車のマーケットはあまりにも未開発
理容・理容マーケットのスケールに比べて、現状の洗車のマーケットはあまりにも小さすぎる。何故か。
車のユーザーは自分の車をキレイにしようと思ったら、「自分の家かコイン洗車場などで、自分で(または誰かに)洗い、磨く。」それとも「ガソリンスタンドで洗ってもらう。」
この2つの選択肢しかなかった。
そしてそのガソリンスタンドには、ガソリンの販売に都合の良い洗車、つまり“スタンド洗車”があるだけで、選択の余地は狭いものであった。スタンド洗車に対するユーザーの支持率は、アンケートに拠ればわずかに17%に過ぎず、決して多くの支持を得ている訳ではない。多くのユーザーの欲求に合っていない洗車しか売っていないガソリンスタンド、しかも洗車サービスを販売しているのは、ほぼガソリンスタンドだけであり、大多数のユーザーはそれを受けようとはしていない。
「買う気があっても、欲しい物を売っているところが無い。」というような状態であろう。

 

ユーザーが欲しい洗車、それが快洗隊にあった
私達は、ユーザーの洗車に対する欲求を、既成概念にとらわれず追求してみたら、そこに大きなマーケットを見つけた。「自分が洗うより、磨くより、もっと上手にやってくれる所があれば、多少お金を多く払ってもやってもらいたい」。
そんな客層が意外に大きく、それを満たしてくれる店が無いことに驚いた。
そのマーケットにターゲットを合わせて作られたのが「実験店・快洗隊」。この店はまだ未開発の洗車マーケットが存在し、店作り次第では大きな需要を引き出すことを実証した。
その快洗隊が、新たに“快洗Boss”を手に入れ、「15分手洗い極上洗車」を世に出した時、平均予測400万円/月のビジネスを作り出すことに成功した。

 

 

※※
と、ここまで書いて16日は力尽きてしまいました。
実は、16日の夕方から韓国に来ています。
韓国のJUJE
名古屋から飛行機で1時間20分です
その16日には、JUJEのホテルからのアクセスに苦闘し断念
今日、ようやくアクセスすることが出来ました。
まだ残っていますが、とりあえず掲載します。
この続きが、クライマックスです。
明日?明後日ぐらいにはゼッタイ書き上げる決心です。

 

JEJUのすばらしい風景の一つ
この島の巨大な火山島であり、海岸線は見事な柱状節理の連続であった

 

 

真夏の積乱雲、暑い1日であった

 

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