谷 好通コラム

2002年09月12日(木曜日)

515話 発信者と受信者

インターネットを使い始めて
便利なことが一つ

 

受信者を、何人かのグループにしておくと
皆に何かを一度に伝えることが、非常に簡単に出来て大変便利
特に仕事の場合
色々な分類で受信者グループを作って
伝えたい情報の種類に応じて、使い分けている

 

この方法を使うと
情報提供とか、業務的な指示の伝達が
非常に簡単で、効率的に果たせる
“はず”であった

実際は、あまりうまく行っていない
きちんと伝わらないのだ

 

受信者の中には
文字で指示が行っても、ピンと来ないものがいるようなのだ
あるいは情報が行っても
何となく読むだけで、きちんとインプットされないようなのだ
「あっ、そういうの来てましたっけ」も多い

 

もちろん、すべての者がそうであるわけではない
一つの傾向があって
自分も色々書いて
みんなに発信しているスタッフは
受け取った情報・指示を
きちんと読み取って
当然のように、自分の意見を添えて返事を書いてくる

 

書かないスタッフ
自分の意見を発信しない(出来ない?)は
どちらかと言うと、「読んだだけ」
という傾向がある

 

どう考えても
「読んだだけ」どころか
「見ただけ」であろう者すらいるかもしれない

 

?「文字」は、その組み合わせによって「文」になり
「意味」を持ってくる、そして
?「意味」を読み取って
?「理解」して
その内容によって、自らの
?「動機付け」となり
?「行動」を起こして
?「結果」を出す

 

この???を、クリア出来ない人がいる
「読解力が無い」
こういう人は、文書を「見ているだけ」で「読んでいない」
文字の組み合わせである文章の意味を、読み取れない
だから見ているだけ

 

これでは、ちょっと話にならない
文章を、たくさん、書くしかない
私はそう思っている

 

人よりも、たくさん書いて
文書が作れるようになれば、読むことも出来るようにもなる
しかし
こういう人こそ書かないのだ
今まで、書かなかったから、読解力も身に付かなかったのだから
「とにかく書け!」と言っても
決して書こうとはしない

 

あるいは
???が、出来ない人がいる
こういう人は、文章を読み取ることは出来ても
自分で、自分を動かせない人
「させられないと」「やらされないと」「「刺激されないと」
行動できない

 

受動性が強く
人に影響され易く
そのくせ、うまく行かないと
“せい”にする

 

命令を“受ける”ことによって
動き

 

しかしその結果
うまく行かなかった時には
命令を出した人から“被害を受けた”となる

 

受信だけで
発信が出来ない人は
“受けるだけ”で、
発信、つまり与えることが出来ない

 

与えることが出来ない人は
実は、得ることが出来ない

 

発信しない人は
受信しても、そこから得ることが出来ない
だから蓄積がない
だから与えるものがなくて
発信できない

 

悪循環なんだけどなぁ

 

一回、思い切って発信してしまえば
レスポンスを得て
いい循環が生まれるんだけどなぁ

 

発信しまくって
思いっきり、発信しまくって
本人が、気がつかないところで
ちゃんと豊かになっている
そんな者もいる

 

自分を発信することは
自分を与えることによって
自分が、“誰をも受け入れる優しさ”を、持っていることの発信でもあり
これを感受した人が
発信してくる

 

私はクリスチャンではないが
「与えよ、されば与えられん」の言葉
真実だと思う

 

与えることが出来る
その意味で、まちがいなく能力と可能性が高いスタッフ
“ヒットマン”

 

 

一つの文章を書く大変さは
私はよく知っている
そして、それをする意志の力がどれほど大きなものか
私はよく知っている

 

彼は
間違いなく、この会社の大きな柱になる
大きな、太い柱に

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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