谷 好通コラム

2002年10月01日(火曜日)

535話 初めてFC入会

今度、この会社始まって以来
初めて
FCに入会することになった

 

板金ネットワークシステムの
「ファブリカ」というフランチャイズチェーンである

 

「ファブリカ」とは
東海3県で活発に活動中のFCで
まだ、全国に出て行っていないので、東海地方の人にしか知られてはいないが
ビビアン・スーを使ったテレビコマーシャルを流し
かなり名前は売れている

 

板金屋さんのネットワークを構築し、「施工グループ」とし
集客が得意なSSが「受注グループ」を構成する
その両グループの間に
FC本部が
受注と施工のオークションシステムを介して存在し
非常に合理的に
受注と施工を運営していくもの

 

そのシステムは、非常に巧妙に出来ていて
ビジネスモデルの特許を申請中だそうだ

 

約ひと月前に、先方の事務所にお邪魔して話を聞いていた

 

この手の話は
「他人を利用して、巧みに自分が金を稼ぐ」
そんな話が多いので
最初、ちょっと斜めに話を聞いていたのだが
なかなか、理にかなった話で
あの時は非常に感心した

 

しかし、どんなビジネスでも弱点はある
あれから色々考えて
今度お会いする時には、これを聞いて見よう、あれを聞いて見ようと
思っていた

 

私も経営者の端くれ
そう簡単には、ホイホイと話には乗らない、とも思っていた

 

昨日の夜、当社の事務所に来てくれることになって
てぐすねを引いて待っていたのだ

 

 

この社長、谷口さんは、33歳の若者で
私達オジサンから見れば、まだまだ幼い顔をしている
22歳の時に独立したそうで
一代の起業家だ

 

しかし、とにかく、この男、よく喋る
ひとつの事を聞くと
100の話が出てくる

 

その話の中で
私が懸念していたことは
ほぼ、見事に解消してくれた
特に
「板金は、キッチリやってこそ、客に喜んでもらえ
ビジネスとして繁栄し、長続きする。
板金の世界に、“簡易”という事はあり得ない」
というくだりは、私達の洗車にも通ずるところがあり
なるほどと思った

 

この谷口さんは
元々営業畑であるそうだ

 

実に話がうまい
しかし
話が、あまりにうまいと
言葉多いと、「言いくるめられるのではないか」と
人は警戒心が起きてくるので
そういう意味では、この社長は損をしている

 

しかし
しっかり聞くと
きちんと話のつじつまが合い
理にかなっていて
決して、「うそ」を言って、「騙そう」とは、していないことがよく分かる

 

そして、すごく勉強している
あまりにも多くの知識を身に付けていて
そして、その知識が入っている引き出しを自由自在に開け
整然と話を組み立てる能力が、高いので
どんどん話が出てくるのであろう

 

何かを創り出す人とは
概して、そういう傾向がある

 

30分ぐらい話をしたところで
いや、ほとんど一方的に話を聞いたところで
「とりあえず、このFCに入ってみよう」
と、決めた

 

それからが長かった
もう、気持ちの中で、肝心なことは決定してからなので
気が楽だ
好きなことを聞いて
谷口さんも、しゃべりまくっていった

 

楽しかった

 

話をしていて楽しくなる人とは
正直な人で、いっぱいの経験を持っている人か
あるいは
狡猾な詐欺師か、どちらかで
私は、少しはその見分けがつくようになっているつもりだ
詐欺師は、必ずベンチャラを言う
無用にこちらをホメル
第三者をけなして、こちらを妙にホメて
自分達は気が合うようなことを言う

 

この人は、その前者であることは
間違いなさそうだ
こちらのことを一つも誉めない
自分の仕事のことを熱く語るだけ

 

初めて、FCに入る側になる
何がどうなっていくのか、今から楽しみだ

 

 

この人は、ゆうに3時間、ほぼ1人で喋り続けていった

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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