谷 好通コラム

2002年11月06日(水曜日)

566話 お寺の結婚式?

結婚の式は、おごそかに
新郎・新婦、緊張の中
しかし、あくまでも明るい雰囲気で始まった

 

式を進めていくのは、他のお寺の前住職
本来は、その寺の住職、つまり山本のお父さんが進めるのだが
残念ながら、2年前に他界されている

 

しかし、そこは同じ地域の元住職
山本のことも親戚のことも熟知しているのだろう
いかにも、嬉しそうに式を進めていく(もちろん緊張はしているが)

 

(式順は、おぼろげにしか憶えていないので正確ではない)

 

まず主催者の読経
というよりも、仏様に対して
二人の結婚を報告する内容を、お経のように読み上げる
ほとんど、普通の言葉なので、言っている事は良く分かる

 

終わったら
まず新郎新婦が焼香
それから親戚が焼香

 

それから「結婚の誓いの宣誓」だ
仏壇に向かって立っている二人の前に
主催者が進みでて

 

「山本信君、あなたは浄土真宗の教えに・・・・ ・・・・・を妻にし・・・を誓いますか?」
山本君「ハイ、誓います。」

 

「正木和恵さん、あなたは・・・・・を夫として・・・・・を誓いますか?」
和恵さん「ハイ、誓います。」

 

と、誓いの言葉を宣誓する
これは、キリスト式の結婚式とほぼ同じ

 

タダ、主催者の言葉の中に、「節操を守り、この人だけを一生愛するか?」
という言葉は無かった
一夫○妻、OKか?(悪い冗談である)

 

高らかに、夫婦の誓いを宣誓したあと
「お数珠の交換」である

 

 

キリスト式では、結婚指輪の交換をするが
仏式では、“お数珠”を、交換するのだ!

 

結婚指輪ではない!

 

だから
“婚・約・指輪”も無いというのだ!

 

独身男性諸君!
仏式結婚式ならば
君は、婚約指輪を、、買わなくてもいいのだ!

 

(別に私が興奮することは無い)

 

それから、和尚の法話がある
お寺での結婚式は、さすがに少ないらしく
こんな時の法話
何を話していいのか、ちょっと戸惑っている様子が新鮮で、また良かった

 

そして
皆で、読経
皆に配られた、お経の本を読みながら
短い経を読む

 

小さな、小学生ぐらいの子までが
可愛い声で、経を読んで、その声が良く聞こえて、さわやかであった

 

最後に、赤い杯で祝杯を交わす
祝杯は、皆に配られて
新郎新婦と一緒に祝杯を挙げる

 

三々九度のようだが
そうではない
ほんのチョッとだけ注がれた清酒を、クビっと一気に飲んでしまう

 

 

私も一緒に飲んだ
気分良かった

 

 

話は、まだ明日に続く
お楽しみに

Posted   パーマリンク

2002年11月06日(水曜日)

565話 お寺の結婚式?

きのう、当社広島営業所の山本信(ヤマモトマコト)君の
結婚式に出た

 

彼は、お寺の息子である

 

山口県美東町(秋吉洞の近くである)の「正現寺」(しょうげんじ)
彼は、その次男坊
本物の寺の息子である
(変な言い方かな?)

 

その彼が、結婚式を挙げるのだから
当然、仏式である

 

結婚式と言えば
最近は、キリスト教式がほとんどで
今年、もう6回も結婚式に出席した私は
そのすべてがキリスト教式だったので、讃美歌を覚えてしまったほどだ

 

以前は神前結婚式がほとんどで
キリスト教会での結婚式は、むしろ稀であったが・・

 

しかし
“お寺”での結婚式は、正真正銘、初めてである

 

本当は、披露宴だけへの招待であったが
山本が「自分のお寺で、式は挙げます。」と、言っていたので
「俺、式も出るよ、いいだろ?」と
押し掛けで、結婚式にも出席することにしてしまった

 

こんな珍しいこと、もう無いかもしれない
ぜひ、お寺での結婚式、見なきゃ!
好奇心丸出しの私は、ウキウキ・ルンルンで出かけたのでした
お寺はきっと寒いであろうと思い、パッチを履いていったのは当然である

 

昨日の天気予報は、曇りと雨であったが
そこはやはり結婚式、見事に晴れ上がり、冬を感じさせる寒さであった

 

小郡からタクシーで20分ほど
「正現寺」は、完璧なまでの田舎の田んぼ風景の中にあった

 

タクシーを降りたところで
下関の実家から駆けつけたH.オサムと出会う
お嫁さんの絵里さんと、幼い楓くん、H.オサムのお母さんまで一緒だった
みんな、めずらしいお寺での結婚式を一目でも見ようと
好奇心のカタマリであった
が・・
立派な門をくぐったら
本堂の扉は閉められており、人の気配をあまり感じない

 

 

「あれ?」
駐車場には車がすでにいっぱい止まっているけど・

 

恐る恐る玄関を開けたら
中にはいっぱい人がいて
みんなニコニコしながら、動き回っていた
女の子は振袖、男は白ネクタイの礼服
しかも、中は暖かい
(外から人気を感じなかったのは、寒いので閉め切っていた為)
堂内は
華やかな空気が充満していて
いかにも、結婚式が始まるぞ~って感じ

 

※新郎の山本は、花婿姿で子供と遊んでいた(彼は実に落ち着きがない)

 

 

お寺といえば葬式がらみでしか行った事がないが
今日は、そんなイメージとは正反対で
明るい!
空気まで輝いているように感じる

 

私もウキウキしながら
結婚式が始まるのを待った

 

いよいよ結婚式の始まりだ
参列者全部、本堂の中に入って

 

まず、献花
仏壇の前の両側に
振袖姿の娘が二人
赤い花を中心としたフラワーアレンジメントをうやうやしく捧げる

 

仏壇には“赤いロウソク”
金色の仏壇が華やかに見える

 

新郎・新婦の入場
白無垢(しろむく)姿の花嫁がまぶしい

 

どうですか、役者が全部揃ったこの風景
いいでしょ!
お寺での結婚式、最高じゃありませんか

 

 

さぁ、仏前結婚式のはじまりです。

Posted   パーマリンク

ページのトップへ ページのトップへ

  • 最近の記事

  • プロフィール

    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

  • カレンダー

    2002年11月
     12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    24252627282930
  • リンク集

  • 過去の記事

  • RSS1.0

    [Login]

    (C) KeePer Giken. All rights reserved.