谷 好通コラム

2003年03月24日(月曜日)

672話 支離滅裂なお話

またもや飛行機の中
福岡への日帰り出張である

 

このところ強く感じることがある

 

とにかく、本当のことを知らせてしまう
出来るだけたくさん、出来るだけ頻繁に、出来れば全部
相手に、自分のことや自分たちのやっていることを
そのまま知らせてしまう
公開してしまう
それが、物事を速く、いい形で進めるのに一番有効である
そう感じている

 

情報を大きくの人に伝えるのでも
その内容は3つに大きく分かれる
「公開」と
「宣伝」と
「プロパガンダー」
この3つは似ているようで実は大きく違う

 

プロパガンダーというのは
主に政治的な目的によって
人々に対し一定の方向を持った情報を“作って”伝えること
特に戦争をしようという方向性を持った場合には
敵国のすべてを“憎ませる”ような意思を込めて
捻じ曲がった情報を作る

 

多くの場合、その作為的な情報は客観的に見れば、ほとんど“ウソ”であって
しかし、そのようなプロパガンダーが行われる状況とは
絶対服従の権力構造が出来あがっている独裁政権下なので
それがウソと分かっていても
人々は、信じたようなふりをするのが通常である

 

北朝鮮の独裁政権の傀儡放送であるピョンヤン放送で
怖い顔をしたアナウンサーが
「私たちが最も敬愛する・・・・将軍様が、、、」
と、芝居がかった調子で力説し、小さな子供の作り笑いを大写しにしても
「極悪非道の米国に対して、正義の鉄槌を加える・・」
と、憎しみをもって煽っても
誰もが、しらじらしく感じるだけで
正しい情報が伝えられているとは誰も信じていない
だから
何らかの原因で、その権力構造が崩壊したとき
その前までは、熱烈な支持をしていたはずの民衆が
何の抵抗もなく「解放された」と喜びの声を上げる

 

東ドイツの、ポーランドの、チェコの
旧政権が倒壊したときの民衆の喜びは、当たり前のものであった
みんな、その当時の独裁政権が流していた一方的な情報など
信じていなかったのだ

 

誰も信じるわけがない「作られた情報」
権力者の意思によって
民衆を操縦しようと「造られた情報」がプロパガンダー
最も信頼性に欠ける情報である

 

だから逆に
ある訳がないような、流し手に都合のいい情報ばかりを
流し始めたら
その情報源そのもののが、信用できないと考えても良いのである

 

その対極にある「公開」とは
あるがままの情報を、そのまま知らせてしまうこと

 

もちろん情報の中には
会社の財産としての企業秘密もあるし
あるいは
公開することによって
誰かに迷惑がかかったり、誰かが傷ついてはていけないので
何でもかんでも公開してしまうわけにはいかない
が、少なくとも、公開した情報に作為的な加工を加えたり
自分の弱い部分を隠したりすることなく
出来るだけそのまま知らせてしまうこと

 

その中には自分の都合の悪いことも含まれているかもしれない
しかし、それはそれとして
あえて、そのまま情報として公開し、その上で自らの信を問う
そこまで出来なければ、本当の意味の公開とはいえない

 

「宣伝」とは、その中間の性格を持っていて
やはり目的を持った情報である
商品の宣伝では
何を買ってもらうために、その商品の長所を取り立てて宣伝し
あるいは、抽象的なイメージ画像とか
刺激的な、あるいは甘いキャッチフレーズを通して
その商品に対する良いイメージを作り上げようとするもの
だから、欠点とかマイナス面はあえて言わないのが通常である

 

プロパガンダーが
目的を遂行するためには、手段を選ばず
どんなウソでも、平然として流されるものであって
だから、信用できないことをみんなが知っていると同様に

 

商品宣伝でも、そこにウソが入ると
そして、それがバレルと
信用できないということになって、逆効果になってしまう
バレバレのウソが入った宣伝ほど滑稽で、逆効果のものはない

 

ならば、正直に
すべてを公開してしまうような
そんな宣伝が一番効果的であるはず

 

しかし、テレビという圧倒的なメディアを通して
宣伝をすると
分かりきった虚飾でも、本当のことに思えてきてしまうこともある
テレビとかのマスメディアを使った宣伝で
「衆知のこと」にしてしまうことによって
信用できる事と、錯覚させることも出来る

 

たとえば、こんな宣伝はありえないのだ
「サラ金」あるいは「高利貸し」「キャッシュローン」が
宣伝で

 

「私達からお金を借りると、例えば元金が100万円だとして
法定金利が年29.2%ですから
金利だけ払っていく方法でしたら、ひと月に約36,000円になります。
しかし、これですと永遠に支払わなければならなくなってしまいますので
あまりお勧めはいたしません。

 

何とか頑張って
それに、元金返済として初回を14,000円、
つまり、ひと月50,000円ずつの元利均等の返済にすると
37ヶ月ぐらいで完済となります(計算は不正確です)
だから合計185万円のお支払いとなり
私たちの利益は85万円

 

しかし、そんなに一生懸命頑張ると、お疲れになってしまいますので
決して無理なお願いはしません、
お金にゆとりのある時での返済でも結構です。
ただ、その場合には、延滞金(金利の数倍)が加算されますので
ご了承ください。

 

そうそう、その間にも「欲しい!」と思ったものがあったら、
我慢なんかすることはありません。
一度だけの人生です。買っちゃいましょう。
欲しい!と思った、その瞬間が買いどきなのです。
そんなこんなで
皆さん、長い方で5年~8年がかりでお支払いになり
結局元利合計300万円から480万円ぐらいになります。

 

その場合の私どもの利益は、
200~380円ぐらいで、私どもの同業者ともども
日本の長者番付の上位を独占しております。
銀行なんかよりよっぽど信用があるんですよ。

 

私たちは消費者のみなさんの味方です。
何でもご相談ください。
どんどん買っちゃいましょう!」

 

こんな宣伝をしたら
どんなにたくさんの人が、泥沼に引きずり込まれずに済むか

 

と思うが
決して、こんな宣伝はない

 

「はじめての○○○」とか
「ほのぼの○○○」とか
「一番、一番」とか
わけの分からない、実態とは無関係のイメージ宣伝だけである
何とか油断させようという魂胆が見え見えなのに・・・

 

話がとんでもない方向に行ってしまった
元に戻す

 

「意図してウソで作るプロパガンダー」
「実態を覆い隠し、勘違いを誘う宣伝」
「あるがままの情報公開」

 

商売の損得で考えると
私は甘いのかもしれないが

 

きちんと商売を強くしたいのなら
ウソをつくより、飾るより
やっぱり一番強いのは「あるがままを公開」してしまうこと
どうしても、そう思えるのです。

 

<お詫び>
文章の途中からは、帰りの飛行機の中で書いたもので
その飛行機が行きも帰りもかなり揺れたので
この文章も、かなり支離滅裂になってしまいました。
大変読みづらく、
結局、何を言いたかったのか
本人すらよく判らない状態で・・
唐突に文章が終わったことも、本人十分に承知しており
深く反省をしております。

 

最後まで読んでいただいた、たぶん少数の方、大変ご苦労様でした。
・・・
もう着陸です。

 

福岡で

 

Posted   パーマリンク

ページのトップへ ページのトップへ

  • 最近の記事

  • プロフィール

    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

  • カレンダー

    2003年3月
     1
    2345678
    9101112131415
    16171819202122
    23242526272829
    3031  
  • リンク集

  • 過去の記事

  • RSS1.0

    [Login]

    (C) KeePer Giken. All rights reserved.