谷 好通コラム

2003年04月14日(月曜日)

688話 やって見せる事

一昨年、11月に快洗隊チェーン店一次募集を終了して
第2段階として、一度、直営店の拡充を図ることにした
1年で5軒連続してオープンさせる予定

 

1軒目の知立店が3月にオープンし
2軒目は予定外の札幌が6月になりそう
3軒目に安城店の7月末に
4軒目は、8月に神戸店
5軒目は、未定だが、少なくとも知立から1年以内には間違いなく立つだろう

 

この7~9月には、チェーン店さんも3軒が立て続けにオープンする
今年は猛烈に暑い夏になりそうである
今、快洗隊のチェーン店に応募してこられる方が非常に多い
今現在で、15件ほどいただいている、いずれも年内オープンの予定

 

何故こんなにも、突然のオープンラッシュになったのであろう
こうなったのは
知立店を立ち上げると、言い出してからだ

 

ちょうどそのころ、テレビの「ワールドビジネスサテライト」に出たことも
大きな原因ではあったかもしれないが

 

主たる原因は
快洗隊を推し進めている側
つまり私たち自身が実際に店舗を、自分たちのために開くと言い出し
実際に作ってしまったから
そして、これからも作り続けると行動を起こしたからであろう

 

百万の言葉より
実際の、自らの行動のほうが
ずっと人を動かす要因になりうる
そんなことであろうと思うのだ

 

“言葉より行動”

 

私たちは評論家ではない
スタッフほぼ全員、実際の洗車屋で洗車をしてきたし
それなりに成功体験を持っている

 

そして、それぞれが「自分は誰よりも洗車がうまい」と
勝手に自信を持っている
お客さんに喜んでもらった事を、実際に体験しているからだ

 

行動が、言葉の力を百倍にする

 

 

今度の地方統一選挙で
石原慎太郎が、圧倒的な得票率で
東京都知事に再選された

 

このことに私は二つの事を思った

 

まず第一に

 

石原慎太郎が当選したのは
「負けなかったこと」
驚異的な力を持つ官僚機構に対して“負けなかった”ことだ
そう感じた

 

今まで、現状打開、構造改革、革新を旗印にした政治家はたくさんいた
今の首相、“小泉純一郎”
かつての東京都知事“青島幸雄”
10年程前には、社会主義政党が首相になったことさえある

 

彼らは、今までの権力構造に風穴を開け
新しく開かれた秩序を創り上げる事を、大々的にぶち上げ
今にも世の中がひっくり返るような事を叫んでいた

 

しかし
いざ最高権力者の座に着いたとたん
見る見るうちに、言葉が重くなり
改革のトーンが下がる
そろっておとなしくなり、大胆な発言が急激に減る

 

そして、いつのまにやら、官僚が作った答弁書を読むようになる
牙を抜かれた虎そのものだ

 

実際の行政の中に入ると一体何が起こるのか
官僚が、この改革の政治家の牙をどうやって抜くのか
私にはさっぱりわからないが
何やらすさまじいまでの恐ろしさを、官僚構造の中に感じる

 

今までの改革の勇士達が、見事までに骨抜きになった場面を見
言っていたことと、実際の行動の大きなギャップを
民衆は失望の目を持って見てきた

 

そんな中で
石原慎太郎は、言ってきた事を実際に行動に移し
その是非はともかく
言い続け、実際にやり続けた
“負けなかった”

 

言葉と行動が一致していることを
少なくとも、民衆は支持した
そんなことか

 

どんな立派な言葉より、実際の行動

 

第2に思うこと
石原慎太郎は、ひょっとしたらヒットラーになりうるのではないか
ということ

 

世の中が沈み、将来が見えない時世になったとき
民衆は、強い者の出現を望む
その強さが、横暴の面を持っているにしても
強烈なリーダーシップを持った者の出現を望む

 

自分たちが何を望めばいいのか
人々が見失ってしまっているとき
強引に、時には独裁的にでも、人々を引っ張っていこうという
力のある者の出現を望む
これは、第二次大戦前のドイツの状況に似ている部分があるのでないか

 

人は弱ったとき
迷ったとき、あるいは、自らの判断基準を見失ったとき
サディスティックに自らに強制する者を
マゾヒスティックに望む
従順であることは、弱った精神にとって楽で、安心なことだから

 

強制は、それが偏った価値観に基づいたものであるほうが
わかりやすくて、従いやすい
選挙事務所の前で
勝利宣言をする知事の背後の立派な神棚に
一抹の不安を感じた

 

 

今日は、昨日の天気予想に反して
不安定な天気であった

 

春の天気は、落ち着かない

 

知り合いからもらった
“黄色い桜”の写真

 

 

清酒“黄桜”って、このことか?

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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