谷 好通コラム

2003年09月21日(日曜日)

800話 肩の力を抜いて

このページも800話を迎えた

 

番外編や、レース日記、参戦記なども入れると
たぶん1000話を越していると思うが
2000年の11月、これを書き始めたのでもうすぐ3年になる
書き始めたころの話を読み返すと
懐かしい話がいっぱいで
3年という時間の長さを、あらためて感じる

 

十年一昔という言葉があるが
3年前でも十分に昔であって
それだけ時代が早く流れているのだろう
そしてきっと、3年後に今日を振り返ると同じことを思うのだろう

 

3年前が、今とあまりにも違う分
その違いが
3年後の今日が、どんな風にまで変わっているのか楽しみでもあり
怖い感じもする

 

3年後、会社はどんな風になっているだろうか
みんなはどんな風に変わっているだろうか
3年後、私は生きているだろうか

 

3年間の出来事を、毎日一つ一つの話にしてみると
原稿用紙にして何千枚もの量になっている
だから
これから先の3年間にも、それに匹敵するだけの出来事と
喜びと、悲しみがあるのだろうし
不思議な“縁”も、きっと、もっとたくさんあって
今よりうんとたくさんの人たちと一緒に、仕事をして、生きているのだろうと思う

 

18日は、神奈川の相模原に行って、道を間違えたり
帰りの新幹線が2時間も静岡でストップになってくたびれた
19日は、
快洗隊・安城店、知立店、刈谷店を巡る見学会が開かれた
沖縄からの飛び込み参加の方があったりで、今回も20名を越す参加者であった
午後1時から5時間あまり、熱心に見たり、説明を聞いていただいた

 

 

今後、アクアキーパーの説明会も含めて
このような会が頻繁に行われる予定だ
説明会は、立っている時間が長いので
参加者の方も、もちろん大変でいらっしゃったのだが
私も、かなり足にダメージが来た
前日の相模原で道に迷った時のダメージを引きずっていたからであろう

 

その日は、ものすごく早く眠くなってしまった
(コラムを書かなかった言い訳?)

 

20日は、関西に出かけて
快洗隊の候補地を2件見て回った
最初の1件はSSとしては素晴らしいのだが、スペース的に快洗隊は無理と考えた

 

次の物件はドンピシャであった
?前面が片側1車線の生活道路であり

 

?周囲には、成熟した住宅地が果てしなく広がり

 

?1信号で何とか渡りきれるかどうかのほど良い信号渋滞が、常に発生していて

 

?30m弱の長い間口から、たくさんの視線が得られる

 

?おまけに、全面乗り入れで、理想的な導線が引けそうだ

 

?SSの跡地であるが、ものすごく珍しく元売さんが咬んでおらず、
売却物件ではなく、賃貸しでよいという

 

?建物は、ある程度そのまま使用でき、目で見た分には1000万程度での
かなり立派な洗車専門を作れると見た。

 

一緒に行った刈谷店の酒部マネージャーいわく
「僕なら絶対やりますねー。」
私、「うちがやりたいなぁ~」

 

もちろん、そんな横取りのような事が出来る訳もないが
思わずそんな言葉が出てくるほどの物件であった
(残念ですが、写真はまだ載せられません。)

 

ご案内いただいたのは
富尾石油さんの富尾統括マネージャー
将来の後継者である

 

この方、快洗隊の考え方に惚れていただいているようで
熱い人であった

 

奈良のガソリンスタンドのお店、セルフであるが
若いスタッフが2人
お客様のお車の誘導・整理をして、女性でも安心して来店できるようにしていたり
(これは喜ばれている)
洗車、オイル、タイヤの販売にも積極的である
積極的といっても、セルフで給油に来ていらっしゃるお客様に
何かを一生懸命お勧めしているわけでもない(一歩間違えば押し売りになる)
“笑顔”で、色々話しかけているだけ
お客様もみんなニコニコして、自分で給油しながらスタッフと話しをしている
セルフの店の中、不思議な光景であった

 

スタッフの笑顔と、お客様の笑顔
この両方があったので
この店が非常にうまく行っていることは間違いないと、確信した
その結果、
5月オープンで300kl以上の燃料販売と
油外で100万円以上の収益が上がっているのだろう
立派な数字である
見た目にも、周辺の店との繁盛振りの差が明らかあった

 

やっぱり、商売は“笑顔!”、これに勝るものはない

 

 

スタッフの笑顔は、経営者のあり方そのものの反映であると思う
経営者が、お客様を大切にするのは当たり前だが
スタッフをわが身のように大切にしていなければ
自然なスタッフの笑顔は出ないものだ

 

経営者の命令で、スタッフは、仕事はする
一生懸命仕事はしてくれる
しかし、自然な笑顔だけは命令では出せないのだ

 

笑顔は、人から大切にされている人
すなわち幸せな人しか出すことは難しい
そして、幸せな人が、お客様を幸せにする
お客様を幸せにすることとは、顧客満足のことであり
顧客満足のある店が繁盛をする

 

店を繁盛させたいと思うのなら
スタッフを幸せにする事
つまり、会社がスタッフを大切に思うことが、実は、一番早道なのだ
そして
店が繁盛すれば、会社はスタッフをもっと幸せに出来る
その良い回転が、みんなを幸せにする

 

スタッフの笑顔と、お客様の笑顔
そのためには、経営者の笑顔が一番最初に必要なのかもしれない
多分まだ30代の次期経営者に、私は、大切なことを教えられた気がした

 

 

(壁の大鵬の色紙、大阪場所での大鵬部屋の稽古部屋を
富尾さんが提供しているのだそうだ。びっくり仰天)

 

その富尾さんにお昼ご飯をごちそうになったのだが
座席数10脚ほどの小さなグリル
ハンバーグとフライもの数種だけ、ご夫婦2人でやっている
そこのハンバーグと、海老フライと、貝柱フライを食べた
うまい!
おまけに、不思議とキャベツまでがめちゃうまい!
キャベツ嫌いの私が、そのキャベツをぺロッと食べてしまった。
そして、その値段にもびっくり
3種フライ、2,400円
コーンスープ、350円
ライス、250円
1人前、シメテ3,000円※消費税別

 

食事後、富尾さんがお会計のとき
私と、酒部と、谷部長の分まで払っていただいた
しめて4人分
1万円札を2枚出すではないか?
あれ?っと思ったのだが
値段表を見てびっくり、4人分で12,600円もの昼ごはんであったのだ!

 

我が愛用の吉野家の牛丼が40杯は食える
しかし、そのグリルは“うまい”ので有名であり、繁盛しているのだそうだ
負けた!
さすがの快洗隊も、このちっぽけな店のハンバーグとフライには負けた。
(ウマイウマイで食ってしまい、写真を撮るのを忘れたm(__)m)

 

フライものを食べたはずなのに
ご飯も、スープも、キャベツまで全部綺麗に食べたはずなのに
不思議とお腹にもたれない
なぜか心地良いのである

 

また来たい、と本気で思わせてくれた
ちっぽけなグリルと、洗車屋ピッタシの物件と、経営者とスタッフとお客様の笑顔
そんな奈良と泉南?であった

 

PS.
やっと、800話が書けました。
なぜか、今回のひと区切りが、なかなか書けませんでした。
肩に無用な力が入っていたのだと思います。
このところ、ありがたいことに、大きなしかも良い話をたくさんいただいて
肩に力が入りすぎていたような気がします。

 

これを機会に、肩の力を抜いて
いい仕事をいっぱいやって行きたいと思います。
そして、このコラムも書き続けて行きたいと思います。
今回は少し苦労した800話
うれしい話が書けて良かった。本当にそう思いました。

 

わが社も、いい笑顔であふれるといいなぁ

 

2ヶ月間の研修をやっと終えた西田君と、営業研修の先生、鈴置君
西田君は暑い時期の研修で、10kg体重が落ちたそうだ

 

 

約2年間の仙台勤務から、10月に刈谷に帰ってくる石川誠君と奥さん
今日は、刈谷でのアパート探しで戻ってきた

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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