谷 好通コラム

2003年11月27日(木曜日)

841話 現在肯定的思考

自分の“今”を肯定的に考えることが
自分の望みをかなえる最良の方法だと思っいる

 

たとえば
現状を認めたくないから
あるいは、現実からかけ離れた生活をする自分でありたいから
10%とか20%以上の馬鹿みたいに高い金利でお金を借りてまで
本来ならば出来もしないつかの間の豊かな生活をしてしまったりする
刹那的に“フリ”をする

 

今の現実が自分にとって不満だから
それ以上に見せたいと思う
だけどそれは
見せるだけであって
現状が変わるわけではない
“フリ”をしているだけ

 

色々な手で、現実とは違う自分に見せても
現実は現実であって
現実は何も変わらない

 

現実を変えることなく
他人から見える姿かたちを変える事によって
自分に対する不満を隠し
“フリ”をしているだけ

 

それはそれでいい
自らの現実をを何らかの方法で打ち消すことで
とりあえず満足し
平和に生きることも出来る
それでもって人になんら害を加えるものでなければ、それはそれでいい

 

しかし、現実はなんら変わることは無い
いつも何らかの方法を講じていなければならないし
たまには化けの皮がはがれることにもなるだろう
そして、肝心なのは
見た目は造る事は出来ても
実はそうではないという現実をいつも抱えながら生きていくという
根深いコンプレックスと不安を持ち続けなければならない不幸だ

 

なお悪いことに、“見せる”ための出費は
現実を圧迫するし
現状以上に苦しい状況を作ってしまうこともある
それを補うために、その状況につけこむようなビジネスも盛んである
自己破産するものが激増している現代
ある意味では悲惨な状況でもある
“フリ”をする代償は高いのだ

 

現状に対する不満を解消するには
現実を変えることの方が本当はもっと簡単だと思うのだ

 

そして、現状を変えるのに
まず大前提になるのが、現状をまず肯定すること

 

今の自分は
自分がこの世に生まれてきた事が前提であって
この姿で生まれてきた事が
たとえば
もっとスタイルがよく、運動神経が発達していれば良かった
もっと頭が良ければ、あるいはもっと金持ちの子供に生まれれば良かったなどと
今の自分にとって好ましいものではなかったとしても
そもそも生まれて来なかったら
今を好ましくないと思っている自分そのものが、存在しないわけなので
好ましくないとすら思うこともできない

 

だから、生まれてきたこと自体を感謝すべきであるし
その生まれた姿、環境を100%受け入れるしかない

 

そのことを感謝した上で
自分がああなりたい、こうなりたいと思えば
そうなるように行動すればいい

 

たとえば
鼻が低いことにコンプレックスを持っているとしたら
そんなコンプレックスを捨ててしまえばいい
自分の顔に自信がないのなら、開き直ってしまえばいい
コンプレックスなど持っているから表情が暗くなって
本来の良さが表に出てこないだけなのだから
誰が見ても、とてもかわいいのに
なぜか自分の容姿にコンプレックスを持っている女の子を何人も知っている
まず、自分を肯定することだ

 

たとえば
ハンディキャップを持っている人がいる
たとえば、私も持っている
左足の膝から下の筋肉がほとんど無い
それがなんだ
人とその部分がちょっと違うだけではないか
それで出来ない事などほとんど無い
あったとしても、他にやりたいこと、やらねばならない事がいっぱいあって
ほんの少しの出来ないことなどに関わっているヒマなど無い
ハンディキャップを持っていることを
「だから、だめだ。出来ない」と否定的に考えたら、何もできなくなってしまう
ハンディキャップがあることを、まず認めてしまい
その上で、やれることを、やればいい

 

のぞみは、かなう。

 

たとえば
会社が悪くて仕事が出来ない、給料が安いと
グチる者がいるとすれば
その人は、そんな会社を辞めた方がいい
自分の能力のせいで仕事が出来ないのではなくて
会社が悪くて仕事が出来ないと言うならば、給料が安いと思うならば
その人は、その会社を辞めるべきだ
その会社のことを、どうのこうの言う前に辞めればいい
その会社を選んだのは
自分自身なのだから
その選択が間違っていたのなら
辞めるという選択をするだけであろう
文句を言いながら、グズグズとその会社にいるのは
どの会社に行っても、自分が仕事が出来ないことを知っているからかもしれない

 

まず、その会社を選択したのが自分であることを認め、肯定し、
その選択が間違っていたかどうか、その結果を行動すればいい

 

不幸である自分が、幸せになれる状況に変えるためには
会社が変わるか
自分が変わるか
勤めている会社を換える
そのいずれかであろう

 

仕事が出来ない人が会社を変えることは出来ない
自分を変える事が出来る人は、どこの会社でも仕事が出来るものだ
しかし
自分は仕事が出来るのに、その会社では仕事が出来ないのならば
その人にとっては、その会社が悪いということになる
ならば、そんな会社ならば辞めて
自分が仕事が出来るはずの会社をもう一度選択すればいい

 

たとえば
自分が不幸なのは、亭主が悪いからだと
ダラダラと亭主の悪口を言う人がいる
ならば、即刻、別れればいい
その亭主は自分自身が選択したのだ
その上で、亭主が悪いから自分は不幸であるというならば
自分自身の選択が間違っていたのだ
ならば、自分の責任においてもう一度選択をすればいいだけである

 

悪口をいくら言っても、愚痴を言っても、相手を変えることは出来ない
出来るのは、自分が変わることと
相手を換える事だ

 

自分の行動は、すべて自分自身で選択したことであるのだから
その結果も、自分自身が出したものであることに他ならない
100%自分で受け入れるしかない

 

不幸なまま
つまり、否定的な存在として生き続ける必要などまったくない
“フリ”などしている必要は無い
自分の今を否定し続けていると
“フリ”をしている自分が、本当の自分であると錯覚してくる
そうなると、本当の現実を変えることができない

 

まず、今の自分を
自分自身が作り上げたものと肯定的に認めてしまった上で
ならば、どうするのか
自分が望んでいる方向へ自分を持って行ってしまえばいい
つまり、自分を変えること

 

今の自分に不満があっても
“フリ”などせず
自分自身の今が、誰のせいでもないことを認めきった上で
つまり、肯定した上で
望むべきことを強く願い
具体的に行動すれば、のぞみは必ずかなうものだ

 

 

名古屋から小倉へ
「のぞみ」で3時間余

 

「AMBITIOUS のぞみは、かなう。」と
新幹線「のぞみ号」に書いてあった

 

本文には何も関係ないが、パソコンを整理していたら
2年前ドイツに行ったとき、飛行機の中から冬のシベリアを撮った写真が出てきた
あんまりきれいだったので載せちゃうのだ

 

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2003年11月27日(木曜日)

842話 その気になった。

※今日は、名古屋⇔小倉の往復で
合計6時間以上も新幹線に乗った
たっぷりの時間で、話を2つも書いてしまったのです。

 

 

 

来年のスーパー耐久シリーズに
まったく無謀にも、私自身も出場することにしてしまった

 

クラスは、C-4インテグラ
田中選手たちが今年乗ったGr.Nプラスよりは下のクラス
スーパー耐久の中では一番遅いクラスだが
それでも、今乗っているレビンとは桁違いの速さである
チームとしては
田中選手のNプラスインテグラとツーカー体制だ

 

今年1年、スーパー耐久レースを見ていて
そのレベルの高さをひしひしと感じた
やっぱりMINEでの草レースとは、まったく違うレベルで
とても、私なんかが首を突っ込むレースではないことは分かっている

 

草レースで、やっとどん尻を走ることが出来るかどうかの
そんな情けないオッサンが
日本最高峰の耐久レースに出場して一体どうするのか

 

また、そんなことをしている時間があるのか

 

色々考えたが
今日、メカニックの岩永さんの工場に行って
田中さんと岩永さんと話をした
それで、やっぱり出たいと思ってしまったのだ

 

べつに、二人から一緒に出ましょうとか
おだてられたとか、そんな事があったわけではない
むしろ、その大変さを教えてもらっただけ

 

チームとして一緒に出場するのは
畠中修と山本信
二人ともそれなりの資金を、無理してでも出して出場したいと言う
当然、借金してのことだ
二人とも、一年間、人が走るところを見続けて
「自分も走りたい」の気持ちが
自分を抑えきれないほど高まってしまったのだろう

 

恥ずかしながら、私もそうだ
その気になってしまった
どうしても走りたい!
強烈にそう思うようになってしまった

 

3人で走るということは、ツーストップで走ることになる
ワンストップが常識のスーパー耐久レースでは
勝負は度外視するということになる
今年は、まず出場することに意義があるということか
出場も、たぶん2レースか3レースどまりになるだろう
お金も時間もそれほどまでには無い
レースカーも、中古の車を改造にして使う
必要最低限の体制だ

 

私は、来年が色々な意味で限界と自分で思っているので
その次は無い
彼ら二人は、来年の経験を生かして
ひょっとしたら、再来年も出場するかもしれない
そのためには必死に働いて
再来年も出ることが出来るだけの仕事をしておかねばならない
それは、本人が一番知っていること

 

先日、MINEで17番インテグラに乗った事がある
制限が多かったことはあったとしても
その時、私にはとても手に負える代物ではないと思った

 

それでも、レースを見ていたら
どうしても乗りたくなった
抑えようの無いものとして、胸の中に渦巻いている

 

インテグラに乗った後の私の後姿
本人も意識していなかったが、やはり肩が落ちている

 

 

私には、彼のようにうれしそうな顔はとても出来なかった

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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