谷 好通コラム

2004年01月13日(火曜日)

872話 初めてのgive up

11日の深夜
上海のホテルで悪戦苦闘した
どうしても、インターネットにアクセス出来ないのだ

 

この日、ホテルに戻ったのは夜9時過ぎ
上海・快洗隊の“頼さん”と楽しく食事をして戻ってきた
あまりビールも飲まなかった

 

上海に来ると、食事が美味しいので
つい食べ過ぎで、いつも2kg以上太ってしまう
しかし、その前に
今年のお正月はあまりにも食べ過ぎ、飲み過ぎで3kg近く太ってしまっていたので
今回の上海では絶対に食べ過ぎに注意しようと決意してきた
だから、今回はビールをちょっと控えたのだ
(それでもやはり食べ過ぎではあった (^・^) )

 

ホテルの部屋に入ってまずやるのがパソコンの電源確保
特に今回のホテルは古い建物だったので、デスクにコンセントが用意されていない
早速、デスクを動かして後ろに隠れているテレビのコンセントを抜き
そのコンセントにパソコンのプラグを差し込む

 

中国の電源は220Vだが
パソコンの電源アダプターはそのままで問題なく変圧してくれる
どこででもそうだ
*まず電源確保

 

次に電話回線
部屋の電話器からコードを抜いてパソコンにつなぐ
このホテルの電話器のコードはすんなりと抜けた
*回線確保
アナログ接続をしてみる

 

私のパソコンには「GRIC」というソフトが入れてあって
世界中のアクセスポイントの電話番号を探すことが出来る
しかし上海は何度も来ているので
いつもの電話番号で接続することにする

 

まず、電話番号の頭に「9,」を付ける

 

ホテルの電話を外線につなげるには「9」をまず最初にダイヤルする
(日本のホテルは「0」である場合がほとんど)
だから、接続ポイントの番号の前に「9」を付けるわけだが
「9」が発信されて外線につながるまでに少しタイムラグがある
だから「,」を、「9」の後に付けて置く
「9,」になるわけだ

 

私がいつも使う番号は、上海の「(21)95963」
上海市内から掛けるので、市外番号の(21)ははずすので
最終的に「9,95963」となる

 

“いつものように”発信した
あれっ?発信音にならない

 

ホテルの部屋の電話が交換台で外線につながっていないのだ
普通、チェックインすれば
自動的に、その部屋の回線を外線につながるようにしてくれているのだが
中国の場合は、つないでくれていない場合が多い

 

早速、交換台に電話をすると
交換台の係員が“中国語”で出る
もちろん、こちらは中国語はさっぱりだ
だから「Hellow」と行く
三ツ星以上のホテルならば、交換台の係員は英語を喋る人
だから、こっちも英語で行くわけだ
英語が世界の共通語であることを実感として感じるときだ

 

「Hellow」
「I‘d like to call to outside of this hotel」
適当に考えたへたくそな英語で
大抵の場合通じる
こっちも英語は苦手だが、あっちも英語人ではないので
まっいいか、で適当にしゃっべっていると
何とか通じて接続してくれる

 

今回も、とりあえずOK

 

準備万端整って、発信

 

うんっ? 話中(はなしちゅう)の信号音だ
おかしい
以前、回線が詰まっていてこうなるのかな、と思って
間をおいて発信を繰り返した事があったが
必ず話中の信号音になって接続出来なかった
今までの経験で言うと、一度話中の信号が出た回線は
ちょっとやそっとではつながらない

 

番号を変えることにした

 

今度の番号は「17200」
だから「9,17200」で発信

 

今度は、受信音が出た
「ピ~ヒョロヒョロヒョロヒョロ、ザーッ」って奴だ

 

IDとパスワードの認証に進んだら
「IDとパスワードのいずれか、あるいは両方が違うので接続できない」と来た

 

これは有りうる

 

日本で使っているときは
IDは、「○-tani@○○4」で通るが
外国に出ると
「○-tani@○○4.so-net.ne.jp」まで入れておかないとつながらないのだ
これは経験で憶えたこと

 

前回、上海に来たのは10月
それからパソコンを一度変えているので
接続のIDが、国内でつながればいいようになっているのかもしれないと思って
チェックする
が、大丈夫であった
きちんと「○-tani@○○4.so-net.ne.jp」になっていた
パスワードは保存してあるので問題ない
問題があったとしても、私はそのパスワードを覚えていないので (――;)
打ち直すことが出来ない

 

何度やっても、接続できないと出るので、この番号ではあきらめる

 

電話番号を変えてみることにする
今度は「38764510」
先ほどまで番号は5桁であったのに、これは8桁もある
なぜなのかは知らない

 

いずれにしてもやってみることにする
「9,38764510」で発信
今回も無事に受信音が来て
順調にIDとパスワードの認証が始まった
・・・・・
「接続!」

 

今回はかなり苦労したが、やっと接続できた
と、思って
インターネットを呼び出したら“通じない”
何も呼び出せない
メールの送受信も出来ない
パソコンは接続していると言っているだけで、実は通じていない
ここまでやって10時半
日本時間で11時半

 

あといくつか、GRICが提示している電話番号で接続を試みたが
結局ダメであった

 

もうやめた

 

あきらめてGRIT吉田君に電話をして、また代筆を頼んだ
「今、上海なんだけど、どうしてもインターネットに接続できないんだ・・・・・・・」

 

初めて接続に失敗した

 

前回の札幌で接続を断念したのは
外に行って電波を拾うか、公衆電話を使えば接続できたのだが
寒くて、とても外に出て行く気にならなかったから

 

今回のように
接続の仕方がわからなくなって、断念したのは初めての経験だ
ドイツからでも3回とも成功したし
韓国からでも、グァムからでも、もちろん7回の上海行きのときでも
苦労をした場合もあったが
すべて、接続に成功していた
それで、かなり接続には自信を持っていた
途中であきらめたのは
今回が初めてだ
久し振りに“挫折感”を感じる

 

なんてメゲテいる暇は無い
12日は半端ではない強行軍のスケジュールをこなしたのだ
今回は2泊3日
日曜日に出発して、日本が祝日である12日にギッシリと予定を詰め込んで
13日は帰るだけの予定になっている
飛行機の予約の都合でこうなってしまった
(中国はもうすぐ旧正月なので飛行機が非常に混んでいるのだ)

 

街には、旧正月の飾り付けが始まっていた

 

 

アイ・タック技研?に入社した李さんと
海外事業部荻野部長、李さんの直属の上司だ
上海郊外の縫製工場からの帰り

 

 

残念ながら
上海への飛行機の中で書きはじめ、ホテルで書き終わった871話も
この872話も、13日に名古屋に帰ってから上げることになる

Posted   パーマリンク

2004年01月13日(火曜日)

871話 事を進めるとき

(この話は、11日、上海に行く飛行機の中で書き始めたものです。
上海でインターネットへ接続に失敗して、何ともならず
13日名古屋に帰ってきてから載せたものなので
日付がおかしくなっています。)

 

 

 

昨日(10日)、刈谷産業振興会館の一番大きな会議室で
中期経営計画(3ヵ年経営計画)の発表会が行われた

 

集まったのは約70名
?快洗隊と?神戸快洗隊のスタッフは、店が営業しているので
残念ながら出席できなかったが
それを除けばほぼ全員が集まってくれた
経営幹部、営業部門、業務部門、管理部門、快洗隊など関連会社、広報
それに加えて販売促進に力を貸してくれる人たち
パートさん、アルバイトさんたちまで含めて
この会社をこれからか進めて行く人たちほぼすべて

 

たくさんの人の前で話しをすることは
日常的によくあることで、慣れているつもりであるが
この日は、一人一人すべて知っている人たちで
いつもとはまったく違う緊張感があった
全身に力がみなぎる想いが走る

 

3カ年計画を要約すると
まず、商品は今のラインナップで行くこととする
新しい商品は出さずに
たとえ何か出したとしても、同じ商品のバリエーションを拡げたり
ブラッシュアップをして、より高い性能と
多様な形態を作っていくことまでとする

 

ここ何年かたて続けに新しい商品を世に出してきて
いずれも、品質的には高く洗練されたものであると
それなりに自信を持っている
がしかし、あまりにも早いペースで新しい物を出してきたので
一つ一つの商品の告知が十分には進んでいず
本来の商品力の評価が得られないままになっている物が多い
そんな商品たちを
ジックリと広めて行くこととする

 

そして
キーパーなどの主力商品の販売領域をどのように拡げていくかを
大胆に考えていく
もちろん、商品としてのブラッシュアップも重要な課題だ

 

そしてアクアキーパー
これは使えば使うほどその凄さが判ってくる商品で
キーパーに匹敵する商品力を持ったもの
そしてこれは「汚れにくい車」を作り出し
びっくりするほど洗い易くなる
キーパーが有機物である「高分子共重合体の膜」を作り出すものに対して
アクアキーパーは、「ガラスを、ボディーにメッキ(ナノレベルで電着)するもの」

 

キーパーを好む客層とは、また別の客層に支持をいただける商品であり
その可能性はかなり大きい

 

このアクアキーパーに対する期待は
3カ年経営計画においても
将来のアイ・タック技研グループの1/4を占める主力商品に育っていくものと考えた

 

快洗隊は、大胆な計画で
?快洗隊・?神戸快洗隊などの直営店を
今の4店舗から、3年後には21店にするというもの

 

優れたスタッフをどのように育てていくか
ここが一番のポイントになる
しかも、その実現に凄まじいハイペースが要求されるのだ
効果的な教育の仕組み、募集の仕組みを構築しなければならない
加えて
店舗をそのようなペースで作っていくには莫大な費用が必要となってくる
その資金規模は億円単位のものとなる
資金計画をどうして行くのか
かなり綿密な計画を立ててきた

 

チェーン店さんは、3年で100店にする
快洗隊というビジネスが、もっと収益性が上がる魅力あるものにしなければならない
そのためには、直営店がどこまで進化できるか
本部がどれだけのサービス能力を持つか
それぞれの問題が明確になって
その解決できてこそ実現が可能となる

 

解決策の一つのポイントになるのが
快洗隊の“洗う”“磨く”“掃除する”の3つの要素に加えて“直す”こと
この部分をどのようにしていくのかである
そのキーワードは“品質”
めどは付いた
早々に実現にかかる

 

最後に、商品販売と快洗隊がダイレクトに連携したところで
一通りの計画が終わる

 

しかし
3カ年計画が終わった時点で、今度は本当のスタートが始まるのだ
ここからが本番

 

いずれにしても
今年は、新しいことを始めるのではなくて
今すでにあるものを“進める”“拡げる”ことに全力を尽くすということになる

 

あるいは
去年までが
“事を起す年”であり
今年からは“事を進める年”

 

キチンと強固な地盤を作り上げて
そこから大きなジャンプを図ろうということ

 

今回の発表会に、遠方から出席してくれた販促会社の方からもらったメールに
「とにかく、スタッフの人たちが凄い人たちで驚いた・・・」
と書いてくれていた

 

確かにそうだ

 

考えてみれば、凄いスタッフが
いつの間にか、どんどん増えてきていて
とんでもない力を秘めた陣容になってきている

 

今年は新しい“物”は出てこないが
たくさんの縁が、今年は本格的に”動く”年になる
今年は、動く年
本格的に“事を進める年”になる

 

※会議中は集中していたので、写真を撮るのを忘れてしまった
会議が終わってから、がらんとした会議室の中で吉田君だけ最後までいた

 

 

名古屋から上海に向かって飛ぶ飛行機の中でこれを書き始めた
ここまで書いた今は
上海のホテルの中
荻野部長がインターネットで探したこのホテル
妙に細長く、背が高いホテル
一泊498元(デラックススタンダードという部屋)
日本円で7,000円ぐらい

 

中国は物価水準からするとホテル代がメチャクチャ高い
そんな中ではかなりお安いホテル

 

部屋はなんとなく湿っぽく
服を掛けるところ(カタカナでクローゼットというのか?)は
カビ臭いので何も掛ける気にならない
が、しかし
窓からBADOUの風景のはじっこが覗いていて
「ほっほーっ」となった

 

Posted   パーマリンク

ページのトップへ ページのトップへ

  • 最近の記事

  • プロフィール

    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

  • カレンダー

    2004年1月
     123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    25262728293031
  • リンク集

  • 過去の記事

  • RSS1.0

    [Login]

    (C) KeePer Giken. All rights reserved.