谷 好通コラム

2004年02月18日(水曜日)

893話 広角レンズの世界

グリットの吉田君が
一時、魚眼レンズのような超ワイドの画角に凝っていた
彼の作品のどれを見ても
ドワーッとした誇張の写真で造られていて
最初は「すっげーッ」と思ったが
その内すぐ飽きて
「いつまで、ドッワー写真ばかりで迫ってんのなかね」などと
ブツブツ言っていた

 

と言いながらも、超広角レンズで撮った写真はなかなか迫力のあるもので
うらやましいと思っていたことも事実

 

吉田は、大したド迫力写真を撮って
自分の腕が、“うまい”と思っているかもしれないけど
あの、バカでかい湾曲した超ワイドのレンズで撮れば
誰だってあんな写真、撮れるに決まってる
俺だって撮れるぞ
と、ひがみ根性丸出しで思っていた
ひがみは、ひがみ
大したもんじゃあない

 

つい先日
名古屋駅から東京に出かけるとき
30分ぐらい時間が余って
最近、名古屋駅新幹線口にオープンした安売りの「ビックカメラ」を
ちょっとだけ見る機会があった
その時、つい買ってしまったのが
“ワイドコンバーションレンズ”

 

カメラのレンズの先に取り付けて
標準のレンズをワイドにしたり、望遠にしたりするのがコンバーションレンズ
私が買ったのはそのワイドタイプのレンズで
それも、一番極端にワイドになる×0.55タイプというもの

 

全部で1万3千円ぐらいした
コンバーションレンズ自体は、1万円ちょっとなのだが
今、手持ちのカメラに取り付けるためのアタッチメントが結構高い

 

それから、ずっと
このレンズを着けている
今まで撮っていた写真と撮れる絵があまりにも違うので
面白くてしょうがない

 

目線が変わると、世の中が違って見えると言うが
視野の角度変わると
景色がまるっきり変わって見えるのは、すごく面白い

昨日の朝
名古屋を8時前に出て、高速で福井に向かった
午前中、アクアキーパーの看板などの打ち合わせをして
昼は
「ソースカツ丼」を食べに行った
デザイン事務所“プロデュース”今井さんご推薦の
「ヨーロッパ軒のカツ丼」

 

 

どんぶりご飯の上にキャベツを引いて、トンカツを乗せ、ソースをかけたものが
ソースカツ丼だと、いままで私は思っていたが
本当のソースカツ丼は全く違う食べ物であった

 

福井発祥の本物のソースカツ丼とは
カリっとして、衣があくまで薄く、まったく油っぽさがない
やさしい食べ物であった

 

それから、福井インターの近くで大切な仕事をして
その上で越前海岸
越前海岸で越前かに!を食べに行く

 

途中の田畑は雪化粧をしたままであった

 

 

日本海側である越前海岸は
夕暮れも深くなり、白く波立っていた

 

 

越前海岸は、まさに越前カニの本場
しかも、地元の方と来ているのだから、はずれる訳がない
今朝上がったばかりの超新鮮もので
しかも、特大の
ズワイの茹でガニは絶品であった

 

食前

 

 

出していただいた越前ガニは、地元の方も驚く特大のカニで
しかも、一人一杯ずつ
グッと来る甘いカニを、2時間がかりでゆっくりと食べた

 

完食直前

 

 

カニがあまりにも美味しくで
しかも、でか過ぎて
ビールを飲みながらのはずが、いつの間にか食べる一方

 

気が付いたら、まったく酔っていない
空いたビールの数を見たら、一人一本も飲んでいない
とにかく、ひたすらカニを食べた

 

いまだかつて食べたことがないぐらい
うまいカニであった

 

深夜、名古屋に帰ってきて
午前中から企画会議
今度のIAAE展示会の打ち合わせがある
なかなか良いものが出来そうで、ますます楽しみになってきた

 

それが午前中に終わって、昼からキーパータイムス会議
時間が無かったので
昼ご飯=弁当を食べながらの会議となった

 

今回のキーパータイムスも
第一稿から思ったよりいい物が上がってきて
より一層楽しみである

 

 

今日全部の会議が終わって
東京に出てきた
明日朝一番の仕事に備えての前日移動である

 

 

東京に出てきてからが
またミーティングであって
東京営業所の中を、超広角で一発

 

 

会議が終わって
アウトルックの送受信をしたら
昨日、ヨーロッパ軒のソースカツ丼と越前ガニをご馳走してくれた今井さんから
メールが送られてきていた

 

私が昨日から大喜びで広角レンズで遊んでいるのを見て
今井さんのご自分のデジカメ(普通のレンズ)で撮った
「越前海岸の風景を5枚、パソコンでつないで見ました」と1枚の写真が送られてきた

 

 

すっげえ・・
下手な安物超広角レンズで撮ったワイド写真より
ずっと自然で綺麗ではないか

 

まいったまいった

 

そう思ったら、私の超ワイドコンバージョンレンズ
カバンの中で、いやに重く感じてきた

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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