谷 好通コラム

2004年06月30日(水曜日)

984話 それぞれの立場

28日、MINEサーキットでスーパー耐久シリーズ第4戦が行なわれた。
結果はNプラス6台中4位。
もうひとつ順位アップで表彰台であったが、
「惜しい!」という4位ではなかった。
何度も、色々なトラブルがあって、
7度もピットインしたあげく
3位の車に何ラップか離されての4位であった。

 

詳しくは記憶が薄れないうちに「スーパー耐久参戦記」に書くが、
何か消化不良を感じさせるレースであった。
それでも、とりあえず完走。
昨年はなかなか完走が出来なかったことを思うと、
完走の上、結果的に4位であったことは大した進歩であることには違いない。

 

昨年ならば「完走!」であったはずなのに、
今年はレベルアップしているので、
「とりあえず、完走は出来たが・・」になってしまう。
思えば、変わったものだ。

 

 

それから、
29日から第2班の上海社員旅行が出発した。
第1班では、一部の人に中国の食事が合わなかったらしくて、
「食べられない!」と嘆く人がいたという。
私は、
どこへ行っても、何を出されても、平気で食べることができ、
中国料理で言えば香草・スパイスが多用されていて、匂いに特徴のある料理でも
その香り(嫌いな人にはニオイ)も、積極的に楽しむことが出来る。
だから、私には
「食べられな~い」「くっさ~い」と
本場の中国料理を、嫌う気持ちがわからない。
それより、異国に来て、異国を感じることに、嫌悪感を持つこと自体が理解できない。
しかし、こう書くと、
中国料理が食べられなかった事が、
異文化を否定しているかのように感じるかもしれないが、
別にそうではない。
中国が好きであるかどうかと、中華料理が好きか嫌いかは別の事。
でも、中華が平気な人から見て、
全くダメな人のことは理解できないものなのだ。
「こんなにうまいのに、何でギャアギャアいうのだろう。」そう思ってしまうのだ。
苦手な人にとっては、本気でイヤであるのだろう。
私にそれが理解できないだけなのだろう。

 

それぞれの立場で感じ方がまったく変わるものだ。

 

しかし、異国に行って、その異国の食べ物が好みに合わず食べられないのなら、
食べなければいいのであって、
「まずいっ」とか「くさいっ」とか、
その国の料理、
ひいてはその国の文化を蔑んでいるように取られても仕方ないような言葉は
やはり慎むべきであろう。
たとえば逆に、
自分の国の料理、いつも自分が食べている食べ物を、
異国の人が、いかにも汚い物のように、蔑みの言葉を上げたとしたら、
あなたはどう感じるのか。
立場を換えて考えてみるといい。

 

立場が違うと理解出来ないことでも
立場を変えると理解できることもあるものだ。

 

 

今回のレース、残念な結果に終わってしまった。
あの人が、あの時に、ああせずに、ああしていれば、ということも多々あった。
このところ?17KeePreインテグラはぐんと力を着けて来て、
トップを取ることも夢ではないような勢いになってきている。
だから、なおさら、
「あの時に、ああすれば良かったのに」の気持ちが重くなっているのだろう。
お互いがお互いの立場を理解することはホントに難しいものである。

 

とりあえず、
プロカメラマン中村さんからの大迫力写真の第一報が届いている。

 

 

いっぱい色々な事があって
何だかんだと言いながら、実は今、もう上海にいる。

 

いっぱいの事がわずか2日間の間にあって、
ちょっと心が草臥れてしまっている。
とりあえず
大好きな空、そして雲。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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