谷 好通コラム

2004年09月04日(土曜日)

1011.遠方より友来たる

2日間もコラムを書くのをサボってしまった。

 

私の最近の傾向で、
どこかに出張などで出かけた時は、
たとえ夜遅くなっても、疲れていても、意地になって書くのだが、
久しぶりに家にいて、のんびりしてしまうとかえって書かない。

 

会社の事務所にも2日間続けていた。
事務所にいると、たくさんの方が訪問して来てくれる。
ほとんどの方がちゃんとアボイントを取って来られるのだが、
中には、
「駐車場に車があったので、“おっ、いるっ!”と思って、入って来ました。」
とか、
事務所に入ってから、私の顔を見て「あっ、いたっ!」
という、
私を獲物かなんかと間違えている人もいる。

 

遠方からやって来られる人もいる。
一昨日は、四国松山の「快洗隊くるぴか君店」の高岡マネージャーが、
一年研修に来られた。
一年研修とは、快洗隊のFC店の方々が、
オープンしてから一年ごとに、彼らのある意味ふるさとである快洗隊刈谷店に、
技術の再チェックと、接客のチェックを受けに来る。
それを機に、一年間FC店を運営してきての思いとか悩みを解消していくのだろう。
FC店の方の一つの楽しみでもある。

 

久しぶりに見た高岡Mgは、ずいぶんほっそりしていた。
「痩せましたね~」と言ったら、
「締まったんですよ。8kg落ちました。」と言う。
たくましくなったことは、ひと目見てもわかる。
彼にとって、快洗隊とは何だったんだろうか。
彼の店は、狭い店舗にもかかわらず、すばらしい実績を上げている。

 

 

「これでも苦労してるんですよ。ほら円形脱毛症になっちゃいました。」
と、“うれしそう”に、みんなにハゲを見せて回っている。

 

 

彼の息子さんが、アイ・タック技研に入社した。
くるぴか君でアルバイトをしていて、洗車が大好きになって、本当に大好きになって、
洗車の仕事をしたいと言い、アイ・タックに入社したいと言ってきた。
高岡Mgとしても、
同じ職場に自分の息子を置き続けることはあまり良くないと思って、
「私の息子としてではなく、一人の男として雇ってもいいと思ったら、お願いします。」
と言う。

 

アイ・タック技研の社員には、お客さんの子息である人もいる。
と言うと、一見縁故入社のように聞こえるが、
まったくそんなことはない。
入社を希望してきた人の親が、
たまたまお客さんであったと言うことだけで、
そのことは、まったく考えずに
その人のこと“だけ”を見て、採用を決めている。
だから、結果としてお断りした例もある。

 

高岡Mgの場合も
その息子さんと一人だけで会って、じっくりと話をして、
この人は私達の仲間として欲しい。
そう確信して入社してもらった。
刈谷店での研修も、さすがに、くるぴか君で鍛えられていただけあって、
大変スムーズであったと聞いた。
何年かあと、彼はアイ・タックになくてはならぬ男になると期待している。

 

昨日、31/8まで相模原店のマネージャーであった岡田君が、
事務所に寄ってくれた。
神奈川県相模原から故郷の山口県宇部市に帰る途中だと言う。
彼は、一年間?快洗隊の社員となり
完全に快洗隊を自分のものとして学んでいった。
故郷に帰って、私達の仲間として快洗隊を立ち上げる。
実力は間違いない。
考え方もまっすぐである。
あとは、彼の行動暴走癖(車で暴走するわけではない)を、
いかに、コントロールするかである。
しかし、その暴走癖が、彼を快洗隊に来させたのかもしれないが。
月曜日に彼の店に行くことになっている。

 

昨日の夜、飲んだ。
研究室の佐古さんと一緒だ。
わざわざ東京から企画開発部(新部署)の初会合に出席のためにやってきてくれた。
久しぶりである。
飲んだのは、千種区の「文」という居酒屋。

 

彼との信頼関係は、言葉では言い尽くしがたいものがある。
目先の利益を度外視して、お互いの将来を見据えてここまでやってきた。
それだけに、彼との一杯の酒は意味がある。
とはいうものの、一杯の酒だけで済むわけがない。
私は、生ビール中2杯、黒糖酒の水割り、黒ビール1杯そしてまた生中1杯と、
佐古さんも、同じぐらい飲んで、
私と一緒にご機嫌である。

 

「遠方より友来たる」であった。

 

そして、今日。
山口から村藤くんがやってきた。
?快洗隊の畠中社長の旧友である。
畠中のたっての願いで、?快洗隊に入社して一緒にやって行ってくれると言う。
こんなにうれしいことはない。

 

 

畠中は彼に甘いことを言って誘ったのではない。
これから快洗隊が発展していく中で、
尋常ではない苦労があることを、しつこく言った上で、
一緒にやって行って欲しいことを、熱心に説いたそうだ。

 

かつてはレース仲間であり、レーサーとして畠中のライバルでもあった。
が、それはそれ、仕事は仕事。

 

しかし私が思うに、
地方で草レースをやっている子たちには素晴らしい人材がいる。

 

彼らのレースは準備が大変で、
その日の、その時間の向けて、
車の整備、装備の準備、お金の都合、人の手配と、
やることがいっぱいで、それを大抵の場合、ドライバー自身が全部やる。

 

レースに勝つという一つの目的に対して、
強い目的意識を持って、レースのすべての要素を作り上げていく。
彼らは自然にマネージメントの練習をしているようなものだ。

 

そして、
ほとんどの場合、レースの結果は無情であり、
自分の才能に対して一切のためらいもなく、「ノー」という結論を出してくる。
そんな無情な結論に対して、
なんでも人のせいにする人は、その結論を受け入れられないでいるが、
自分にその「因」を求めることが出来る者は、
その結論を受け入れ、
大抵の場合、深追いすることをやめることになる。
そして、
大抵の場合大きな借金を背負うことになるが、
すべて自分に「因」があることを受け入れているので、
「レースなんか、やるんじゃなかった」とは、“ならない”。
借金などきちんと働いて返せば、人生の中の一瞬、どおってことない。

 

だから、その後も、楽しみとしてレースを手伝うこともあるし、
ドライバーとして出ることもある。

 

彼らが自然に身につけていること。
「一つの目的に対して、
すべてを自分でマネージメントし、
結果に対してその因を自分に求め、それを受け入れることが出来る。」

 

これは仕事と経営というものによく似ている。
そういう意味で、草レースは人材の宝庫なのである。

 

遠方より友来る。
畠中は幸せ者である。

 

 

昨日に続いて、今日またみんなと飲んでしまった。
ダイエット・リバウンド街道まっしぐらである。
(ただいま89.0kg。福井の今井さんごめんなさい。柴田社長ご安心あれ。)

 

11月オープン予定の
名古屋市緑区の「快洗隊・鹿山店」のマネージャーに就任予定の藤川君

 

 

刈谷店Mgの石川君と、
あと半年で5件の快洗隊FCオープンを抱えているFC本部部長酒部君

 

 

また、いっぱいいっぱい仲間が増えていく。

 

最近の快洗隊直営店が面白い。
「知立店」「北神戸店」「安城店」それにFCの「くるぴか君」が絡んで、
実績レースが
抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げているのだ。
それぞれオープン以来一年が経って、お客様の数も増え
経営的にも、きちんと採算ラインをオーバーしてのデッドヒートだ。

 

久しぶりに知立店を覗いてみた。
半田Mgと、相棒の成住君。元気!であった。

 

 

・・・・・・・・・・
しかし、反面、仲間が去っていく場面もある。
1万部以上を全国に送っている「KeePreタイムス」、
毎月何十部かが戻ってくる。
ほとんどの場合、SSが閉店したからである。今月も22部が戻ってきた。
厳しい世の中、がんばらなくては。

Posted   パーマリンク

ページのトップへ ページのトップへ

  • 最近の記事

  • プロフィール

    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

  • カレンダー

    2004年9月
     1234
    567891011
    12131415161718
    19202122232425
    2627282930  
  • リンク集

  • 過去の記事

  • RSS1.0

    [Login]

    (C) KeePer Giken. All rights reserved.