谷 好通コラム

2004年11月17日(水曜日)

1060.書けない言い訳?

ここ何日か、このコラムがまったく書けなくなっている。

 

と言っても、何も書いていないわけではない。
かなりの量の文章を書いてはいるのだが、
Web上に上げたいと思うようなものを書けなくて、
書いては読み返し、
「こんなの出せないよな」と、いくつもの文章を捨ててしまった。

 

このコラム、今まで私は、
自分のカッコをつけるようなものは書かないで済んでいると思っている。
自分を正当化したり、自分を美化するためにこれを書いているわけではない。
自分を自慢するために書いたものは、
誰にとっても一番見たくないものであろう。

 

これを書いていると、
自分の考えがまとまるし、
今まで気が付かなかったような事を、思いついたりするし、
書くと、自分が落ち着く。
それが私の得になるだけ。

 

書くことによって、
何か得られるべき目的を持ってはいけないと思っている。
書くことによって、
何か得するようなことをアテにすることなく、
喜びを喜びとして、
感動をそのままの感動として、
悲しみとか、怒りも、そのままのものとして
思ったことをそのまま文章にするだけ。

 

だから、いくらでも書けるし、
書くことを苦痛に思ったことなど、ほぼない。

 

しかし、ここ何日か、
どうしても書きたいという気持ちになれず、
でも書かなくてはと思って、無理して書いたものは、やっぱり自分でもつまらない。

 

ふと、思った。
私たちのチームが、もてぎで、予選落ちになったあの時から、
胸に何か詰まったものがあって、
自然体で書こうとしているこのコラムが書けなくなっているのかもしれない。

 

今、大阪から福山に向かう新幹線の中でこれを書いているが、
新大阪駅のコンコースにあったコーヒーショップで、
このSENSYA.COMの掲示板に、
「レース関係者」という人が書き込んでいた投稿を見て、
涙がこぼれてきてしまったのだ。

 

もてぎでの予選不通過は、ショックであった。
しかし、このチームに会社のお金を使ってスポンサードしているものとすれば、
これは由々しきことであり、
シーズン全体で幹部クラスの人の年収分に近い額を
広告宣伝費として提供している責任者としては、
今シーズンのチームの成績は看過できる物ではない。
とりわけ、去年は三位入賞であったシリーズ最終戦“もてぎ”では、
当然表彰台の期待も大きく、
それが、予選不通過であったとは・・・

 

「どうしてくれるんだ!」という気持ちもある。

 

その反面、
悔しさと、残念な気持ちも、
チームの一員として負けないほど強いし、つらい。

 

そういった複雑な気持ちが、
胸の中でゴチャゴチャになって
コラムが書けなくなっているのかもしれないし、
先ほどの投稿を見て、涙が出てきてしまったのかもしれない。

 

・・
もう忘れよう。
とりあえず、もう忘れようと思う。

 

本当は自分が走りたい、
レースは自分が走って何ぼのものであって、
端から応援して、何がどうなるというものではない。
走って何ぼのものなのだ。
しかし、自分に力がないので、自分より速い人を応援しているのだが、
やっぱり欲求不満が募るだけ、本当は、やっぱり走りたいのだ。
自分が走りたいのだ。

 

このジレンマが、今度のチームの結果と入り混じって、
これからどうして行こうかと胸の中に渦巻くものがあり、
気持ちが不透明になっている。

 

しかし、もう忘れよう。
とりあえず、もう忘れようと思う。

 

今度の11月28日、MINEで草レースがある。
そこで、何かあるかもしれない。
何か、吹っ切れるものがあるかもしれない。
あるいは、何か燃え上がるものがあるかもしれない。
どっちだろう。

 

 

話は一転。
福山のホテルの中でこれを続いて書いている。

 

今日、新大阪の駅の切符売り場でいいものを見た。
駅の一番西はしにある「みどりの窓口」
このみどりの窓口は、東行きの窓口と西行きの窓口に分れている。
東行きがJR東海で、西行きがJR西日本なのかもしれない。

 

東行きの窓口は、
ごく普通のJRの切符売り場なのだが、
良かったのは西行きの、つまり、山陽新幹線側の切符売り場のカウンターだ。

 

切符を買う順番は、整理番号札を自動機で取って、
自分の番号を呼ばれるまで座って待つタイプ。
NTTなどの窓口でよくやっている形だ。
JRの窓口としては、これ自体が珍しいのだが、
素晴らしかったのが、
そのカウンターの係りの人たちの接客ぶりだ。

 

カウンターに座っている係りの人が“立つ”のだ。

 

「○○番の番号札をお持ちのお客様、どうぞお越しください。」と、
カウンターの向こうで立って、お客様を呼ぶ。

 

 

客がカウンター前にやってくると、
「お待たせしました。いらっしゃいませ。」と、
立ったまま、腰を曲げ頭を下げて挨拶をする。

 

そして、
椅子に座り、客のオーダーを聞いて、
コンピューターを操作して、発券する。
そのやり取りも、実に接客をわきまえた丁寧な言葉で素晴らしい。

 

チケットを発券したら、
立ち上がって丁寧にチケットの内容を説明する。
そして、お金をもらって会計をする間も、立ったままだ。
勘定が終わったら、きちんと頭を下げて「ありがとうございました。」

 

そして、すべての作業が終わってお客を見送るときも、
立ってきちんと腰を曲げ、頭を下げて御礼の挨拶をする。

 

 

一方、ついたてを隔てただけのお隣のJR東海の方では、
それでも他の駅での接客よりは、よっぽどマシな丁寧な接客ではあるが
お役人根性丸出しで、座ったままでのJRの接客をやっていた。

 

私は、新大阪から西へ向かったことがあまりなかった。
だから、この山陽新幹線用の窓口を使ったことがなかったのだが、
こんな気分のいい接客をしてくれる窓口があるのなら、
これからのルートを考え直さなくてはならない。

 

新大阪駅で、大阪そのものを見直してしまうだけの素晴らしい経験をさせてもらった。
そして、また大阪に来たいとまで思ったのだ。

 

接客って大事ですね。
人の気持ちって、本当に大事ですね。

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2004年11月17日(水曜日)

快洗隊鳴海店、開店間近

コラムを四日間も休んでいる。

 

このところ色々やることが多くて、
というより、メールの返信を書いたり、原稿を書いたりして
夜遅くなっていて、つい、コラムをサボってしまっているのだ。
目がもたなくなっている事も一つの原因。

 

コラムは長く書いていきたいので、
無理をせずにやっていこうと決めたので、
こんなこともあるということで勘弁していただきたい。

 

昨日、開店間近になった快洗隊・鳴海店に行ったので、
完成直前の鳴海店、その様子だけ、とりあえず報告させていただきたい。

 

全体像。まだテントのパラペットが付いていない。

 

 

ゲストルームと二台分のピット。

 

 

鳴海店の全スタッフ。
もう立派に快洗隊の顔になっている。
広島の新スタッフ沼田君(右から二人目)、上海の新スタッフ広瀬さん(四人目)

 

 

みんなで昼ご飯を食べて、店に帰ってきたら、
テントのパラペットの取り付けが始まっていた。
快洗隊の一つのシンボルであり、これが着くと全体が締まってくる。
開店は、11月20日(土)あと、もう少しである。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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