谷 好通コラム

2004年11月27日(土曜日)

1066.幸せを願う気持ち

幸せってなんだろう。

 

ふとっ思ったのだが、
幸せって、自分の幸せを願う人がいるってことなのかもしれない。
そして、
同時に人の幸せを願うこと自体がその人の幸せでもあるのではないだろうか。

 

 

人を愛する気持ちとは、
人の幸せを願う気持ちだと言う。

 

だから、自分がその人の幸せを願うとき、
自分はその人を愛していると言うことになる。

 

ならば、
自分の幸せを願う人がいてくれることが、
すなわち自分の幸せになるというならば、
愛されていることが幸せと言うことになる。

 

自分の幸せを願う人がいるだけで、人は幸せになれるのならば、
そして、その人の幸せを願う気持ちを持つこと自体が自分の幸せでもあるのならば、
人は、何かの拍子に
ふと、その人の幸せを願ったとき、
その瞬間から自分は幸せになれるものであり、
その瞬間からその人も幸せになれるものなのだろう。

 

きっと。

 

その瞬間には、
血のつながりなど、一つのきっかけでしかなく、
世俗的“普通”なんて入り込む余地はなく、
ただただ、人と人との心の通い合いがあるだけ。
人が人の幸せを願う気持ちがあるだけ。

 

そこには、
ひょっとしたら男女の区別、人種の違い、いっそのこと種の違いすらも
ありとあらゆる隔たりをも乗り越えるだけの、
透き通った純粋さがあるものなのだろう。

 

幸せって、相手の幸せを願った瞬間にやって来て、
幸せを願われたその人も、その瞬間に、何の抵抗もなく幸せになってしまうもの。

 

きっとそうだと思った。

 

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