谷 好通コラム

2005年02月10日(木曜日)

1116.助けられた五回目

いや~今日の福岡セミナーは大変であった。
なんと155名もの方の出席者があって、
いささか慌ててしまったのだ。

 

会場は久留米ビジネスプラザという新しい建物。
そのメインホールである。

 

最初、会場はいつも福岡ワンデースクールに使っている「地場産くるめ」の、
その中でも一番広い100名収容能力の会場で、
これで十分であると思っていたのが、
セミナーの開催をキーパータイムスで告知してじきに申し込みが100名を越し、
あわてて150名収容の「久留米ビジネスプラザ」に変更をしたのだ。
本当にありがいことである。
代理店の方々が「聞きに行くといいですよ。」と、
たくさんの方に声を掛けていただいたおかげである。
ありがたいの一言に尽きる。

 

しかし、こんなに集まっていただいたのに、
今回の私の講演は消化不良であった。
不必要に話の間が空いて、
全くテンポの出ない、つまり、ブツ切れのような分かりにくい話になってしまったのだ。
(少なくとも自分ではそう感じている。)
そう思ったのだが、
全くペースを取り戻せないまま、最後まで行ってしまった。

 

思い返してみれば、
話の最初で、
ホワイトボードに字を書こうと
ホワイトボード用のペンの蓋を取った時に、なぜかインクが溢れていて、
床にまで飛び散ってしまったところから、
ペースが狂ってしまった。

 

私は、講演の時は必ずホワイトボードを使い、アナログに字を書きながら喋る。
OHPとか、今主流のパワーポイントの画像を
プロジェクターで映しながらの喋りが出来ない。
未だに、ホワイトボードである。

 

今日のようにたくさんの人を前にした時、
ホワイトボードはあまりに小さいので、こちら側でぶっといペンを持って行き、
太い文字を書いて、画面の小ささをカバーしようとしたのだが、
(これはスタッフが自主的にそうしてくれている。)
そのペンのインキが何かの原因で逆流していたらしい。

 

前もって確認しておけばよかったものを、
いつものペンなので、油断して、確認を怠っていた。

 

飛び散ったインキに気を取られて、
統括に舞台に上がってインキをふき取ってもらうまで、
言葉がブツブツになって、変なペースが出来上がってしまった。

 

何とかリズムに乗ろうと、
頑張って大きな声を出してみるが、声が大きくなるだけ。
話があちらに行ったり、こちらに行ったり、
集中力がなかなか取り戻せない。

 

155人という大勢の聴衆にアガってしまったのか。
いや、残念ながら私はアガルという状態に、この10年なったことがない。
アガってはいなかった。
ただ、今回は“演台”が少し高くて、
いつもと目線が違っていたことに戸惑いはあったが。

 

 

「まずいなぁ~」と心の中で思いながら、
マナーモードの携帯が鳴るたびに出入りする人に気が散ってしまったり、
しかし、いずれにしても、
いまいちペースに乗れないまま、事が進んで行った。

 

それでも、何とか言うべきことを順番に並べていって、
一応のストーリを話し終わることは出来た。
本人は「まずいなぁ~」ではあったが
いつもの私を知らない人には、それなりの話ではあったと思う。
(と、自分に言い聞かせる。)

 

一応の話が終わったところで、
会場に来ていらっしゃったアイビー石油の馬場さんに舞台に上がってもらった。

 

馬場社長がこのセミナーに来ていただくことを事前に知ったので、
「来て頂けるのでしたら、ぜひ少しだけでもお話をしてやっていただけませんか」と、
前日に、電話でお願いしてあった。
「いや、わたしは・・・」と固辞されるのを、「是非」と無理やりにお願いしたのだ。

 

多分、馬場社長は
私がペースが取れずに困っていたのを知っていたのだろう。
それに気がついた人は少なかったであろうが、
大勢の前で喋る経験を豊富に持っている馬場社長だからこそ、
それに気が付かれたのかもしれない。
馬場社長は演台に立ち、
最初からハイペースで歯切れ良く話を始めた。

 

ご自分の持論を話していく中で、
私の話で分かりにくかったであろう部分を、
自分の話として、上手に補足もしてくれながら
快調に話を進めていく。

 

15分ぐらいでと、おっしゃっていたのに
結局35分も話していただいた。
話の間、一番前の席に陣取った私までも、
彼の話に巻き込まれ、夢中になって聞いた。
彼の話は本当に面白いし勉強になる。

 

155人もの多くの方が、
遠方からもわざわざ出向いてくださったのに、
いまいち集中力に欠けた私の話で、申し訳ないことになりそうだったのを、
馬場社長の歯切れのいい、迫力のある話で、
救われた。

 

本当に助けられた。
心から感謝をしたい。

 

五回目のセミナー、
福岡セミナーが始まる前。

 

 

セミナー後、全部の片づけが終わって、
みんなで記念写真。

 

 

しかし、それにしても、
馬場社長いわく、
「快洗隊≒海綿体、」のジョークは、
まじめな話の中に唐突に放たれて、
みんな何のことか分からずポカンとしてしまい、
見事にハズシテいたのには、涙が出るほどおかしかった。
面白い人である。

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2005年02月10日(木曜日)

1115.事務所禁煙宣言

これから、
会社の事務所を禁煙にしようと思っている。

 

その動機は、
今の事務所は「息をするのがとても苦しいんです。泣けてきます。」と言われたこと、
タバコを吸わない人にとって、
タバコ吸い放題の我が事務所は、
ただ「タバコ臭い所」ではなくて、
「息をするのがつらく、呼吸が苦しい所」なのだそうだ。
仕事になんかなったものではないのだろう。
タバコ吸いの私には、そんなこと思いもよらなかった。

 

「社長である私が、
事務所で仕事中にタバコを吸いたいので、」
事務所がタバコ吸い放題の場所となっていて、
苦しんでいる人を何人も作っていた。
これは恥ずかしいことである。
私にはそういう人を作り出す権利はない。

 

タバコ吸いは、
タバコが健康を害するものであることをよく知っている。
吸い過ぎると、明らかに息が苦しくなるのは、
タバコが人の体に大きな悪い影響を与えていることを実感している。
しかし、
「タバコで肺ガンにかかる確率が高くなると言っても、
その前に交通事故で死ぬこともあれば、
タバコとは関係のない病気で死んでしまうこともある。
むしろその方が多い。
だから、タバコをやめても、やめなくっても
そんなに違うものではない。」
などと、明らかな論理をすり替え、詭弁を弄して、
習慣性の強いタバコから脱出しようとはしない。

 

しかし、これは本人の問題であって、
本人が健康を害しようと、いっそのこと死のうと、
本人の問題であって、外からとやかく言ってもそう効くものではない。

 

しかし、その人が健康を害することによって不幸な人が出来たとしたら、
たとえば家族が不幸になったとしたら、
それは、もう本人だけの問題ではない。
それを分かっているから、タバコはいつかやめなくてはと思うが、
差し当たって、今は本人も健康であるし、
だから、今は不幸な人を作り出しているわけでもないので、
「そのうちに」がずうっと続いている。

 

しかし、それでもそれは個人の問題なので、
事務所という閉鎖的な世界の中では、変化を伴わないものであったが、
「苦しい」という言葉は、
変化を呼び起こす大きなインパクトであった。

 

喫煙という自分に対する影響は、自分の責任範囲の中であり、
その人の社会的影響を思えば、
それは放っておくべきことではないが、
とりあえずは無難な状況であったにせよ、
それが、
喫煙とはおよそ関係のない人に、「苦しい」と言わせてしまったのは、
全面敗北と言って間違いはないのであろう。

 

事務所に帰ったら、
事務所は“禁煙”にする。

 

もう、決めた。
・・・・・・
もう、決めてしまったのだ。

 

アイ・タック技研の事務所は、
今まで、社長がタバコを吸いたかったので、
タバコ吸い放題であったが、
“苦しい人”を作ってしまっていることに気がついたので、
「禁煙」とすることにした。

 

あした、事務所に帰る。
早速、禁煙にする。

 

超ヘビースモーカーの池本部長と一緒に、
“外での”うまいタバコを吸いながらの会話が楽しみである。

 

とても良い事が始まりそうな気がする。

 

今日は、大阪→岡山→福山→博多→久留米と仕事をしながら移動した。

 

最後の博多→久留米の「特急ツバメ・喫煙指定席」
煙っている。
この中に自分がいることに、最初だけ驚きがある。
そしてもちろん自分も吸っているのだ。

 

 

今年初めて、スーパー耐久の田中さんと会った。
やっぱり私は、田中さんが大好きである。
こんなに話が面白く楽しい人は滅多にいない。
ということは、なみはずれて頭がいいということでもある。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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