谷 好通コラム

2005年02月21日(月曜日)

1123.土曜日から月曜日

今、快洗隊フランチャイズ(FC)さんの研修が2組来ている。
春から夏にかけて、FCさんと直営店のオープンの予定が、立て続けに6店もあり、
しばらくの間、研修が続けて入ってくるのだ。

 

今回の2組のFCさんの研修は、岐阜の高橋さんと福山の田和さん。
月曜日に1ヶ月間の快洗隊直営店での研修の卒業だ。
このあとも現地の新店舗においての研修は続くが、
この日がひとまずの区切りである。
私は、たまたま月曜日に福山セミナーがあって、最後の話が出来ないので、
土曜日の夕方に、
事務所に来てもらって少しだけ話をさせてもらった。

 

岐阜の高橋さんのお店は、
セルフのガソリンスタンドに道を隔てて独立した快洗隊を併設する。
研修を受けていただいている高橋さんは、その会社の常務さんで、
二桁以上の軒数の大型スタンドを経営するT石油さんのナンバー3の立場の方だ。
その人が、自ら、一ヶ月に及ぶ快洗隊の研修を受けられたのだ。
福山の田和さんも、
かなりの軒数の店舗を有する中堅企業Aの社長の弟さん。

 

その会社にとって全く新しい事業を始める時、
経営者の一員の方が、自ら、その事業を深く理解しようという姿勢は、
実に見習うべきものがある。
本来ならば手を汚すことなど必要の無い立場の人が、
何の躊躇もなく、自ら現場に飛び込み、自らの体をもって習得しようという行動は、
尊敬の念を持って歓迎するものだ。

 

自分が出来ることが一番強い。
自分が理解していることが一番強い。

 

そういう意味で、
経営に直接携わっている方が研修に来ていただけることは、
こんなにありがたいことはない。

 

田和さんの「私のこれからは快洗隊に賭けましたよ。」の言葉に、
ぐっと来る。

 

田和さんは福山からなので、
たまたま空いていた会社の寮に入ってもらったが、
高橋さんは、岐阜から約2時間かけて1ヶ月間、電車で通いとおした。
生まれて初めて“定期券”を買ったという。
そして、その安さにびっくりし、
定期券が片道ではなく、その往復に使えること、しかも途中下車もOKであることに、
高橋さんが新鮮に感動した話は、
会社のお金こそ、自分のお金よりも大切にするという
T石油さんの企業風土を表す大切な言葉として、
私の胸にもしっかりと刻んだ。

 

また、貴重な縁を持って仲間が増えた。
心からありがたいと思う。
田和さん、高橋さん大歓迎です。トレーナーの中根君ご苦労様でした。

 

 

昨日の日曜日、
なんと、中部国際空港に行ってきた。
中部国際空港は通称:セントレアと言う。
中部=セントラルと、航空=エアーをくっつけた造語で「セントレア」と言う。

 

今月中にも何回か飛行機での出張の予定があるので、
会社から空港までの時間がどのくらいかかって、
空港についてから、車をどう置いて、チェックインカウンターがどこにあるのか、
などなど、新しい空港についての不安を取り除くために、
あらかじめ下見をしておきたいと思ったのだ。

 

セントレアまでは、車で約25分。
予想通りの近さである。

 

セントレアは、見物客でごった返していた。
多分、飛行機に搭乗するために訪れた人の何十倍もの人が、
見物で来ていたのだろう。
この日一日の来場客が10万人を超えたとニュースで言っていた。
10万人だ!

 

この人たちのお目当ては、
空港内の4階に作られたレストラン街と、温泉(!)がメインであるようだ。
3階の出発カウンターから4階に行くエスカレーターの前が一番の混雑であった。
エスカレーターの前にはジクザクが作ってあって、
かなりの距離を歩かなくてはエスカレーターにたどり着けないようにしてあった。

 

 

私はとても4階のレストラン街に行く気にはなれなかった。

 

 

今、この中部国際空港は、
見物客というか、野次馬でごった返し、
まるでアミューズメント施設そのものである。

 

しかし飛行場としては、ごくごく普通のサイズの空港でもある。

 

成田空港よりも、羽田空港よりも、関西空港よりも、
上海空港よりも、香港空港よりも、ソウル任川空港よりも、
それどころか最近出来た広州空港よりも、
ひょっとしたら、新千歳空港よりも、福岡空港よりも
小さいサイズの空港だ。

 

発着便数から考えても、それは当たり前の話で、
空港自体はそれほど騒ぐほどのものではない。

 

名古屋は、東京と大阪に挟まれていて、
東京便と大阪便がない。

 

日本のどの空港でも、東京便が一番多く、又は大阪便が多い。
その両方の便が名古屋空港には無いのだから、
国内線の便数は、福岡空港、新千歳空港などに比べても全く少ないものだ。

 

国際便の便数にしても、地域の人口に比してそれほど多いものではない。
この空港が期待しているのは、
他のローカルからの国内便と、国際便を乗換えで結ぶ「ハブ空港」としての役目だ。
中部国際空港での着陸料が
成田と関空よりもかなり安く設定されているので、
今後、国際便が飛躍的に増えれば、これは実現する可能性はある。

 

それを期待してか国際便のチェックインカウンターの方が多い。
国際便側のチェックインカウンター。
A~Hまでの8面。

 

 

国内便側のチェックインカウンター
I~Nまでの6面。

 

 

しかし、いずれのカウンターも以前の名古屋空港の時よりかなり数が多く、
旅客の数に比べてカウンターが多過ぎて、ガラガラである。

 

手荷物検査場もガラガラ

 

 

ただ、国際便のカウンターでは、
システムが変わったせいなのか、たいした行列でもないのに、
一時間もチェックインにかかったと、たまたま会った知り合いの方が言っていた。

 

この空港は、国内便と国際便のチェックインカウンターと搭乗口が、
同一のフロアーにあって、
双方のアクセスが非常に楽に出来るように作ってある。
国際的なハブ空港を目指す意思が明確な構造として成り立っている。
それはそれでいい。

 

そして、空港の建設費も「トヨタ」の手法によって、
当初の予算よりも数十%も安く仕上がって、
お役人に造らせた他の空港が、
当初予算より遥かにオーバーして出来上がったことを考えると、
さすがに超合理主義の実践者「トヨタ」のあっぱれであり、
そのおかげもあって、
成田、関空などの国際空港などに優位に対抗できる安い着陸料を実現できた。
それはそれでいい。

 

しかし、国際線の搭乗デッキと国内線の搭乗デッキを、
横に並べて、その両端でくっつけたので、
国内線ならば手荷物検査、国際線では入国審査を受けて、
入り口から自分の乗る飛行機のデッキまで歩いていく距離が2倍になってしまった。

 

今までの空港ならば、
国内線と国際線は別々であった。
だから、それぞれのデッキの長さが、たとえば、500mとするならば、
国内線・国際線とも、入り口がそのほぼ真ん中にあったので、
一番端のデッキであったとしても、
最長、左右どちらかに250m歩けば目的のデッキに着けた。
しかし、
この中部国際空港では、
500m+500mのデッキ(本当はもっと長くなっている)が、
一本のデッキになっていて、
その真ん中に、国内線と国際線の入り口がくっ付いて有るわけなので、
一番端のデッキに行こうと思うと、
最長500m(実際にはもっとか?)歩くことになるのだ。

 

これはつらい。

 

すでにこの空港を使って仙台に飛んだことのある
ちょっとオーバーな酒部君の言うには、
「上海空港と関空を繋げたぐらい歩かされますよ。半端じゃないですよ。」
オーバーなことは分かっているが、
この言葉を聴いて私はひどく憂鬱になった。
歩くことがとりわけ苦手な私は最悪のパターンである。

 

そして、この溢れるほどの野次馬の洪水。
この空港で、彼らと一緒に行列してレストランを使うことは、
時間的にも難しいだろう。
必ず飯を食べてから空港に来ることにしよう。

 

近々この空港を利用する日が来るが、
そして、ずうっとこの空港を何百回と使うことになるが、
気が重い話である。

 

駐車場からチェックインカウンターまでは、
大した距離はなかった。
駐車場は、「P1」の入り口から入って、「G」の立体駐車ビルに入って、
最上階まで車で上ってしまうのがベストのようである。

 

 

あとは、知多半島の西の脇の海上に作られたこの空港、
いつも強い風が吹いていて、
名古屋空港に着陸する時も、この上空でひどく揺れることが多かった。
そこへ着陸するのだ。
大丈夫かな?
この日も、陸地と空港を結ぶ大きな橋の上では、
横風がひどく、海上には荒れている時の証である「白波」がいっぱい立っていた。

 

 

そして、今日、月曜日。
広島県福山市で8回目のセミナーが行なわれた。
熱心な方々60名に集まっていただき、洗車についての話を聞いていただいた。
1回目から色々と考えて、
ここに至って
徐々にでも、出来るだけ分かりやすい話に進化させてきたつもりだ。
しかし、本人がそのつもりでも、
聞いていただいている方にとってどうなのか、
何回やっても、最後に不安が残る。
いずれにしても、
国内でのセミナーは四国のあと一回を残すだけとなった。
悔いを残さないように全力を尽くしたい。

 

 

今は、明日の予定のために姫路のホテルにいる。
「キャッスルホテル」というので、
名古屋のキャッスルホテルのようにお城が見えるのかと思ったら、
姫路城とは駅をはさんで反対側にかなりの距離のホテルであって、
お城など全く見える所ではない。
いったい、どういう意味のキャッスルホテルなのであろう。
「どうりで、安いと思った・・・・」

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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