谷 好通コラム

2005年05月28日(土曜日)

トニーからの便り・マグロ

私には今メル友がいます。
先日、ロスに行った時に通訳をしていただいたトニー谷川さん。
彼はアメリカでのアイ・タック技研の代理店として、活躍してくれています。
彼からのメールが面白いので、
ぜひ、皆さんにご紹介したいと、トニーにお願いしたら、
こころよくOKをくれたので、ここに掲載します。

 

 

トニーからの便り・マグロ

 

5月27日

 

台湾でのマグロの話は、聴くだけで美味しそうでしたが米国でも、現在、スシが特にカリフォルニアとニューヨークに住む米国人の間で大流行です。
当方もよく近くのすし屋に行きますが、はやっていう店(殆どの店)は席の順番待ちの米国人が並んでいます。
並ぶといっても、当地ではベンチとか、椅子が店の前に用意されているので、座って待つ形ですが、とにかくスシは人気です。

 

一般に生で魚を食べるの習慣がなかったので、以前は気持ちが悪いとか、野蛮だとか言っていましたが健康に良い(脂肪が無い、コレストロールが低い等)という理由に加え、ワサビ、醤油の味で臭みも消え新鮮な魚を食する醍醐味をおぼえたようです。
マグロ、ハマチ、サケ類が主ですが、牡蠣などウズラの卵を入れた手巻きで、バクバク食べています。
オオトロは少ないのですが、チュウトロはあるので、これも人気です。

 

台湾で新鮮なマグロを料理する人がいると思えば、米国で肉食料理中心の人が、新鮮な魚を生で美味しそうに食べるというのもなんだかおかしな感じがしますね。

 

当地のすし屋の客は殆どが白人です。
日本から来た日本人は特定の地域に住み特定のすし屋にのみ行きますが、一般のすし屋はほぼ米国人で一杯です。
アメリカ人向けに特に作られるスシも多く、マグロを朝鮮からしずけにしたスパイシーツナ、甘エビにシソノの葉と海苔を巻いたスシ、アボカド(カリフォルニアの野菜)とマヨネーズにエビを巻くカリフォルニアロールスシ等々、アメリカ文化スシが開発されています。

 

でも、肉を牛刺ではさすがに食べていません。
そういえば、サケを生では出してはいけないという食品法があって、以前イタリアのレストランで、生のサケを注文したらコック長がでてきて
何十分とお説教を聞かせれました。

 

トニー

 

トニーは、バリバリのビジネスマンなのです。
本当にすごいのです。

 

 

マグロ・続編

 

すし屋のカウンター(スシ板さんの前に座るところをスシカウンター)、これがあるので当地では、すし屋を、スシ バー(バーのカウンターのようだというところこらきていると思います)と呼んでいます。

 

日本では、すし屋にしろ天ぷらやにしろ板前さんに、よしみとういか、なじみというか、
”板さん、一杯どう?やってよ、”と言って客のおごりで酒とかビールを出しますよね。

 

それを見ていた、米国人は、それをすることで自分はスシ板さんとよしみになれると思ったのでしょう、
結構、酒やビールを板さん達に出して、乾杯ー、なんてやっているんです。
スシ板さんと仲良くなっている、ということが一つのステータスなのです。
米国では、コックさにビールやウイスキーをだすなんて、絶対にないですからこれも米国スシ文化の面白いところです。

 

スシ客に白人が多いと申しましたが、理由は、スシは高額な食事で比較的所得の高い層の米国人に限られています。
黒人、日本人以外のアジア人の多く、スペイン系、東欧系の国の人々は少ないというわけです。 また、ユダヤ系の人は金持ち、宗教上の理由、でかなりスシ愛好家が多いのも特色です。

 

スシの好きな親(不思議に男親が多いのですが)の
子供はスシが好きな子が多いです。 面白いことですよね。

 

トニー

 

トニーの御自宅でのホームパーティーに招待してもらった時、
天窓が素敵で、思わず撮ってしまいました。

 

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2005年05月28日(土曜日)

1180.元気者用の歩道橋

朝、新小岩のホテルを出て、関東営業部に歩いて出かける。

 

ポツポツとホテルから事務所に歩いていて、
変なことに気がついた。
ホテルからすぐの大きな交差店にかかっている歩道橋。
すべての道に行けるように、“ロの字”形にかかった巨大な歩道橋だ。

 

ところが、その交差点の道路には、“横断歩道”もある。
多くの人は、わざわざ歩道“橋”を登って交差点を渡ることはせず
地面にある“横断歩道”を渡っている。
たしかに、その方が楽に決まっている。

 

これでは何のための歩道橋なのか、さっぱりわからない。
多分、何億円もの税金を使って造られた歩道橋。

 

最初これを造った理由は、
「蔵前橋通り」という非常に車の通行量の多い道と、
「新小岩駅」からのたくさんの通行人が渡る交差点で、
通行人と、車両を、立体的に分離してしまえば、
事故が無くなると考えたのだろう。
そこで、交差点の“横断歩道”を取り去って、“大きなロの字形の歩道橋”をかけた。

 

ところが、
歩道橋を登って、また降りるのは、
お年寄りなどにとっては、とてもツライ重労働。
多くの人が、特にお年寄りの多くが、
歩道橋を登れず、
横断歩道が取り去られた後の交差点の地面を歩いて渡ったのだろう。

 

車からすれば、
立派な歩道橋があって、
横断歩道の無い交差点に、横断歩行者がいること自体が違法であり、
注意する義務など無いと感じてしまう。

 

歩道橋を登れない(肉体的に“無理”な人もいるのだ。)弱者である人間と、
横断歩行者がいないことを前提として交差点を走る車。
この両者がぶつからない訳が無い。
多くの気の毒な弱者と、歩行者はいないと思い込んでいる運転者との、
悲しい事故が多発したのではないだろうか。

 

事故を無くする為に歩道橋を造ったはずが、
かえって多くの事故が起きるようになったのかもしれない。
歩道橋を登れない弱者と、歩行者いないはずの交差点を走る車との事故だ。

 

本末転倒のこの結果に、
歩道橋が掛かったこの交差点に、再び横断歩道が出来た。
こんな事ではないだろうか、そんなことを想像した。

 

 

今思えば、まったく馬鹿なものを造ったものだ。

 

元々、弱者を守るために作られたはずの歩道橋が、
弱者に労苦を強いる結果となり、
それが、新たな事故の原因となることには昔から問題となっており、
今ではほとんど造られていないみたいだ。

 

そういえば、
Los Angelesに行った時も、San Antonioに行った時も、
Guamに行った時も、歩道橋は見なかった。

 

中国では、上海でも、北京でも、広州でも、シンセンでも、昆明でも、西安でも、
香港(は、あったかな? いや、やっぱり無かった。)
大連でも、錦州でも、寧波でも、歩道橋は無かった。

 

韓国・ソウルでも、フィリピンでも、台北でも、台南でも、高雄でも、
ドイツ・フランクフルトでも、ミュンヘンでも、ノイブルグでも歩道橋は見なかった。

 

少なくとも、私が行った範囲の世界には、
歩道橋は無かった。

 

歩道橋って日本特有の物なんだろうか?

 

そんなことを考えながら、歩道橋を見ていたら、
歩道橋の上に何人かの人が見えた。
「あれっ?歩道橋を渡っている人がいるよっ」

 

よく見ると若いサラリーマンと、学生が二三人歩道橋を渡っている。
下の横断歩道の信号が“赤”になっていて、
その信号が青に変わるのを待つのが面倒で、歩道橋を渡っているようだ。

 

今、この歩道橋を利用しているのは、
赤信号を待つことと、歩道橋を登ることを、天秤にかけて、
登った方が早くていいと考えることが出来る「元気な若者」だけのようだ。

 

いまや、この歩道橋は、
元気な若者のための「赤信号バイパス」となっている
元気者用の歩道橋である。

 

これを見た外国人は、
「日本人はせっかちなのか、交差点の赤信号を待たなくてもいいように、
交差点をまたぐ、若い歩行者用のバイパスを作っている。」
そう思うに違いない。

 

まさか、
「交通弱者を守るために、老人が登ることも出来ないような橋をかけた。」
なんて言っても、
とても信じてもらえないであろう。

 

 

東京トレーニングセンター 兼 関東営業部の事務所。
長いこと訪れていなかったお詫びに、
いっぱい写真を撮った。

 

建物の左、新小岩側から

 

 

建物の正面から

 

 

建物の右側から

 

画像(550x374)・拡大画像(600x409)

 

建物の中。実技のトレーニングの場所です。

 

 

一番奥に倉庫を仕切ったように部屋があり、左側が関東営業部の事務所

 

 

中では鶴見部長と岩崎所長がなにやら相談をしていた。

 

 

大きな部屋の右側は、座学が行なわれる教室である。
一応定員24名となっているが、いっぱいいっぱいで入れば40名までは入れる。

 

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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