谷 好通コラム

2006年04月23日(日曜日)

1384.ストレスが溜る時

仙台から名古屋に帰る飛行機の中。
最近、出来るだけ乗っているJALの、仙台発最終便に乗るはずであったが
サーキットからレースが終わるまで待たず帰って来てしまったので、
1時間早い全日空ANAの仙台―名古屋便に繰り上げて乗っている。
たまたまなのかもしれないが、
この全日空便ほぼ満席である。
このところガラガラのJALに多く乗っているので、
ほぼ満席の飛行機は久しぶりである。
いつもはJALなのでガラガラであって、今日はANAなのでほぼ満員なのか、
たまたまなのかもしれないが、
いささかJALが心配になってくる。

 

仙台からはレースの帰りだ。
レースには宣伝広告効果を大いに期待して参加しているのだが、
いいレースの時は絶好のストレス発散にもなる。

 

しかし、今回のレースのように
いいところなしのレースであった時は、
ストレス発散どころか、ストレスを逆に溜め込んでしまうこともある。

 

私はたくさんの仕事を進めていくために、
ほぼすべての仕事を、それぞれの担当者に割り振り、
その担当者から報告や相談を受けたりしながら、出してきた結果を見極めて、
次の段階に進めていく。
スムーズ行く時は非常に具合がいい。

 

ストレスが溜るのは、
一つの仕事を指示したあと、もう一つの仕事の指示を加えると、
前の仕事が中途で棚上げにされてしまったり、忘れてしまったり、
平行した仕事が出来ない場合。
あるいは、指示を与えても頑強に自分を主張される場合。
議論は相手の話の意味をよく聞き、
自分の意見をよく話し、お互いの合意を得るためのもの、
議論は勝つためにあるのではない。

 

そんな時、以前の私は怒鳴って事を済ましたが、
怒鳴っても、腹を立てても、事は一向に改善されるものではなく、
怒鳴ることは自分自身のストレス発散にしかなっていない愚かに気が付き、
もう何年も怒鳴ることを控えている。
つまり押さえ込んでいる。
いや、今では押さえ込むことをせず、
きちんと何故そうなのかを、順おって冷静に話すことが出来るようにすらなっている。
たまには破裂することもあるが。

 

それでも、溜るものは溜る。
時にはムカッとも来る。

 

大きな仕事が立て込んできている中、
多分、大きなストレスが溜る一方のここしばらくである。

 

やっぱり人が走っているところを見ているのはストレス発散にはならない。
むしろ結果が良くないと、ストレスがかえって溜るのは健康上良くない。
やっぱり、心の健康を作り出すには、
やっぱり、自分で走るしかない。

 

先々月の富士スピードウェーで、膝に溜った水はまだ残っているようで、
普通に歩く分には差し支えないのだが、
階段などちょっと負担がかかると膝がおかしくなる。

 

こんな状態では、
すっかり膝の水が無くなって全快したとしても、
またレースカーのクラッチを激しく踏むことは
また膝に水溜ったりする事になって、無理かもしれない。
でも、最近はクラッチを踏まなくてもいい車を使ってのレースもあるという。
「ゴルフGTIカップ」というシリーズだ。
DSGという最新の電磁クラッチと、2段同時結合という独特の技術で、
下手なクラッチワークよりはるかに早いシフトを可能としているらしい。
全国を何戦か転戦するらしい。

 

このレースならば、私が元々持っている左足のハンディも関係無しだ。
飛行機の中で、やり場のないストレスを抱えながら、
また色々と悪いことを考えている。

 

※今年のスーパー耐久選手権、第1戦の仙台ハイランド戦の様子を、
ストレスと共に3話書きました。
この一戦の事は今日限りで忘れたくて、今日中に書いてしまいました。
よろしかったら読んでやってください。
http://www.sensya.com/st_nikki/index.html

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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