谷 好通コラム

2006年07月09日(日曜日)

1431.危機一髪の日帰り

たくさんの人と出会って、
うれしい事がいっぱいあって、
喜びを分かち合うこととは、なんと幸せなことなんだろう。
私はなんて幸せなんだろう。

 

何日か前に、
岡崎店のチーフ、杉浦君が富樫さんを連れて事務所を訪ねて来た。
結婚するのだという。
彼が快洗隊・相模原店に勤務していた頃、
相模原店のアルバイトであった富樫さんを好きになって、
彼女も彼を好きになって、
岡崎店に転勤になった時、富樫さんを愛知県に連れてきてしまった。
そして今度、晴れて結婚するのだという。

 

我が社の通例として、
亭主になる男に比べてお嫁さんになる女性は、
今回の場合も、
もったいないほど可愛い。

 

 

そして、今回も、間違いなくカカア天下になりそうなのだ。

 

 

若い子を見つけると、嬉々として説教を始める池本常務。
「ええか、おみゃ~ら~はな~、・・・」

 

 

名古屋人は「みゃ~みゃ~」と言っているという誤解があるが、
「みゃ~」とは、
「おみゃ~(お前)」と言う言葉の時だけである。

 

確か同じ日であったと思うが、
また新しい快洗隊FCの研修生が卒業して行った。
静岡県の、右から「右原マネージャー」と、「須田君」、
その隣は、四国の、あと研修が半分残っている「岡田君」
そして、FC担当の大野君。

 

 

静岡県の彼らは、新しい店が出来ているはずであったのだが、
建設前に、用地が建設不可能な物件であることが判明して、
研修が終わったのに、
これから新たに物件を探すという不運になった。

 

ところが、新しい物件が見つかったということで、
今日、急遽、大野君を伴ってその物件を見に行ったのだが、
それが、初めにあった土地よりもはるかに良い物件であったのだ。
最初の土地がダメになったことによって、彼らは不運であると思ったのだけれど、
そのおかげで、素晴らしい立地条件にある土地に出会うことが出来たわけだ。
信じられないような幸運である。
何が不運で、何が幸運なのか、本当に解らないものである。

 

今日、その素晴らしい土地で、新井社長も一緒に右原君と須田君。

 

 

その前に、これまた、一つの素晴らしいアイデアを思いついたFC候補店があり、
マネージャーの熱い言葉ももらって、
今日は、幸せな一日である。

 

 

その足で、埼玉県東松山市に向かう。
静岡から東松山は遠かった。
関東は、東京駅に着いてからが実に遠い。
到着したのは午後4時半過ぎ。

 

お会いしたのは「津乃国」さんの鈴木社長と神田部長。
津乃国さんとは、もう6年ほど前の、
快洗隊FC募集の一番初期の頃からのお付き合い。
鈴木社長と神田部長に、
快洗隊の考え方、在り方に共感いただき、お持ちのSSの一軒を快洗隊FCにしていただいた。

 

あれから、私自身ほとんど御無礼したままであったが、
新しい事業の展開で今回お邪魔した私の、
これまでの失礼をお許し下さっただけでなく、
歓待までしていただき恐縮するばかりであった。

 

 

津乃国の鈴木社長は地域の名士であるばかりでなく、
“人のために働ける”尊敬すべき人なのです。
http://www.tsunokuni.net

 

東松山の名物に「焼き鳥」があることを知っている人は多くないだろう。
「焼き鳥」と言っても、肉は鳥ではない。
「豚のカシラ肉(?)」を焼き鳥のように焼いて、
独特の唐辛子の入った味噌を塗って食べるのである。
これがうまい。
実にうまいのである。
みなさん、東松山の鳥ではない「焼き鳥」、おぼえておいて損ではないですよ。

 

 

おいしい焼き鳥と、たっぷりの御馳走をいただきながらの話は盛り上がって、
つい、時間を忘れてしまった。
今日は、どうしても日帰りをしなくてはならない。

 

鈴木社長が、最終便に乗れる時間を問い合わせて下さり、
新幹線熊谷駅にタクシーで飛ばして、8時20分に乗れば、
名古屋行きの新幹線に乗れることが分かった。
ギリギリまで楽しく過ごさせてもらって、
呼んだタクシーに飛び乗る。

 

タクシーの運転手さんに訳を言って、飛ばしてもらう。
熊川駅に到着したのが、8時17分。
あと3分しかない。
熊谷駅の入り口から新幹線の乗り口まではけっこう遠く、
同行の大野君が走る。
私もヨタヨタとあとを追う。

 

切符を買っていたのでは間に合わない。
とっさに改札で「無札証明」をもらって、走りこみ、
エスカレーターをヒィーヒィー言いながら駆け上がって、
(ヒィーヒィー言ったのは私だけ)
8時20分発の新幹線の扉が閉まる直前に飛び乗った。

 

飛び乗った直後の時計。

 

 

あと、10秒、イヤ5秒遅かったらダメだった。
危機一髪である。

 

危機一髪の日帰り出張が成立した一瞬であった。

 

朝7時半から、午後11時過ぎまで、
見事に3軒の訪問先に1分の狂いもなく、
私を引っ張りまわしたお見事な快洗隊FC本部・大野君。
幸せな一日であった。

 

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2006年07月09日(日曜日)

1432.PC呪縛から脱出

朝、起きるとまずパソコンの電源を入れる。
朝食が出るまでの時間にメールチェックして、
すぐ返信を送らなくてはならないメールには、とりあえずの返答を送って、
次にホームページを開いて
BBSの中に誹謗中傷や特定の個人・店舗への攻撃を目的とした悪質な投稿がないかをチェックする。
朝、出社前はそれだけ。

 

それから出社して、まず、机の上にパソコンを出し開く。
急ぎの仕事がなければ来ているメールに返信を出し、
それからやるべき仕事にかかることが通常だ。

 

スタッフとのミーティングであったり、打合せであったり、手配であったり、
来客の応対であったり、調べごとであったり、原稿書きであったり、
かかってきた電話の応対であったり、
考えごとをしたり、地域の誰かに様子を聞いたり、指示を出したり、
どこかに出かけて、
営業活動を助けたり、挨拶をしたり、相談をしたり、
あるいは勉強会に出たり、講演を聞いたりすることもある。

 

仕事は多様である。
スケジュールにしたがって、仕事をこなしていく。
途中で新しいことを考えついたりすれば、
予定を変えて、急遽その事に取り掛かることもある。

 

仕事の内容と行動は実に多種多様である。

 

ところが、朝パソコンを開いたら、
そのままパソコンの虜になったように、
ずうっとパソコンをさわりっ放しになる時がある。
パソコンで何かを作るのが仕事であるスタッフもいるが、
彼らにとっては、パソコンを駆使して何かを作ることが仕事の目的であって、
しかし、パソコンを使って資料を作ったり、調べものをする者にとっては、
その資料を作ったり、調べることは手段であって、目的ではない。
目的は別なところに有るはずだ。
ところが、パソコンを操作しているとあっという間に時間が早く経ってしまうので、
一日が資料を作ることで終わってしまい、
調べること自体が、資料を作ること自体が、目的のようになってしまうことがある。
誠に、ディスプレーの中への呪縛にとりつかけられてしまったのだ。

 

物事をなすこと、仕事をすることが、仕事ならば、
スタッフとのミーティング、
打合せをし、
手配し、
来客の応対し、調べごとをし、原稿を書き、
かかってきた電話に応対し、
交渉をし、手続きをし、約束をし、
考え、地域の誰かに様子を聞き、検討し、指示を出し、指示を受け、議論をする。
どこかに出かけて、
営業活動を助け、挨拶をし、相談をし、
多くの部署の者とコミュニケーションをとり、
仕事が自分の部署に留まることなく、仕事の効果がすべての部署に行き渡る。

 

仕事とは、多くの人々との色々な形でのコミュニケーションを通じて成されるものである。
これらのすべてをパソコンを通じて達成することは不可能であり、
ディスプレーの中に埋没することによって、
せねばならない事が放ったらかしになる場合の方が多い。
パソコンに向かってキーボードを叩いていると、実に充実感があるのだ。
パソコン上で一元的に仕事をしようとすれば、
膨大な時間を浪費し、多くの場合不確実性を伴う。

 

何より時間の無駄がはなはだしい。

 

話せば5分で済むものが、
文章にしてメールで送ると30分かかることもある。

 

パソコンという道具で成せる仕事とは、
するべき仕事の多くの要素の中のほんの一部であり、
パソコンは、仕事の中の一部の要素を効率よくこなす非常に便利な道具ではあるが、
決して万能なものではない。

 

パソコンは、今までのビジネスのスピードを何倍かにした素晴らしい道具だ。
正に人と人とのコミュニケーションの革命であって、
今や、パソコン無しでのビジネスはありえない。

 

パソコンを駆使する能力は、ビジネスマンとして必須であるし、
一定の能力に留まっていることを良しとする者は、
時代に置いていかれる事も必須である。

 

パソコンは使えなくてはならないし、使わなくてはならない。
これは動かしがたい事実である。

 

しかし、しかし、
やはりパソコンは万能ではない。
コミュニケーションは文書だけでなく、言葉であり、表情であり、気持ちである。
言葉に間髪の入れない反応をし合う“議論”は、言葉でしかほぼあり得ない。

 

スタッフとのミーティング、
打合せをし、
手配し、
来客の応対し、調べごとをし、原稿を書き、
かかってきた電話に応対し、
交渉をし、手続きをし、約束をし、
考え、地域の誰かに様子を聞き、検討し、指示を出し、指示を受け、議論をする。
どこかに出かけて、
営業活動を助け、挨拶をし、相談をし、
多くの部署の者とコミュニケーションをとり、
仕事が自分の部署に留まることなく、仕事の効果がすべての部署に行き渡る。

 

仕事の上でのたくさんの手段は、
パソコンの中だけでは絶対に作り得ない。

 

パソコンの呪縛にとりつかれることなく、
自分を自由にするため、自省の証として、
メールチェックと、返信は出社前に済ませることとし、
そして、午前中は自分のパソコンを開かないことを、努力しようと思う。
もちろん、せねばならない仕事に支障がないようにだが。

 

パソコンをたくさん使うようになってから、
コミュニケーションの相手が限定されるようになった。
明日からまた、たくさんの人に電話をかけまくろう。

 

たくさんの人にいっぺんに同じことを伝えたい時、メールは非常に便利だ。
これから毎日みんなに何かを書こう。

 

今日は、いろいろあって、元気づけられた一日であった。

 

暗いディスプレーの中から脱出しよう。
あのサンタモニカの明るさを、自分の気持ちの中に持とう。
さんさんたる太陽が似合う明るさを自分の中に持とう。

 

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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