谷 好通コラム

2006年09月03日(日曜日)

1469.素敵なおばちゃん

アメリカの飛行機と、ヨーロッパ系、アジア系の飛行機では
大きく違う点が一つある。

 

客室乗務員(キャビンアテンダント=CA)、
通称:スチュワーデスさん。俗称:スッチー。
彼女たちの年齢が大きく違うのである。

 

アジア系でいえば、
世界中で人気ナンバーワンのシンガポールエアラインのCAは、
美人ぞろいで、体の線が見事に出てしまう民族服が制服なので、
スタイルも抜群の女性で揃っている。
もちろん年齢も若い。
30歳過ぎがいるかどうか。

 

大韓航空のCAも、スタイル抜群、美人ぞろいで徹底している。
香港のキャセイパシフィックも美人が揃っている。
中国といえば、
どのエアラインも美人とスタイルが良い女性を選定基準にしている事は
違いないのだが、
何せあまりにも愛想が悪い。
美しい女性が愛想が悪いと余計に感じが悪い。

 

日本のANA、JALも基本的には、美人系であるが、
見た目だけでなく笑顔を基本とした接客振りは、感じが良いことでは世界一であろう。

 

ヨーロッパ系航空会社のCAは、年齢的には少し上の人もいるが、
やはり基本的には美人系であり、
若い美しい女性が揃っている。

 

となるとアメリカのエアラインはどうなのか。
圧倒的に“おばちゃんCA”なのだ。
“おばあちゃんCA”と言っても決して過言ではない。
年齢で言うなら50歳前後。
孫がいても不思議ではなく、それもかなり巨漢のおばちゃんが多い。

 

アメリカでは、「歳をとったからCAの仕事をはずす」というのは
差別であって禁止されているのだそうだ。
「デブになったから」というのも差別であり、
CAをはずす理由にならない。

 

だから、アメリカ系の航空会社は、
デブのおばちゃんCAがものすごく多いのだそうだ。
今日乗っているアメリカン航空。
ノースアメリカン航空。コンティネンタル航空。
ユナイテッド航空、などみんな同じである。
国内便のサウスウェストなどは若いスタッフが多いが、
ここは歴史が浅い部分、しがらみに縛られる事が少ないのかもしれない。

 

とにかく、アメリカの飛行機に乗ったら
まず、巨漢のおばあちゃんCAと、きつめの香水に圧倒される。

 

客室乗務員は、万が一の時の安全要員であると同時に
機内サービスで食事を出したり、
飲み物を配ったりするのが仕事であって、
それが若い子であろうと、おばちゃんであろうとどちらでも良いのだが、

 

飛行機のCAは風俗では無いので、
CAが若い女性であることに必然性は無いだろう。
アメリカのおばちゃんCAは、色気はもう無いが(本人はあるつもりかもしれない)
人間的な味が出ている人ばかりで、それはそれで魅力的である。

 

若い色気たっぷりのCAが良いか、
完全なるおばちゃんであり、巨漢なるCAは、
私ぐらいのオッサン程度では、まだまだヒヨッコ扱いされる。
それも楽しくって良い。

 

最初はびっくりしたが、
私はアメリカの飛行機のおばちゃんCA、
俗っぽく言えば“おばちゃんスッチー”が、気に入っている。

 

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2006年09月03日(日曜日)

1468.パスポートがない

海外旅行に行く時にはパスポートを絶対に失くさないこと。

 

財布を失くしても、
すぐに手配をすればカードの使用を止められるし、
現金はそれほど多く持つものでもないので、損失は最小限に収められる。

 

航空券も失くしてはいけない物の一つだが、
万が一失くしてしまったら、
空港の航空会社のカウンターでキャッシュ又はカードで買う事が出来る。
定価で買わなくてはならないので値段が大変高いだけだ。

 

私は上海でチケットを2回失くした前科があって、
2回とも、前もって買う格安チケットの3倍くらいの値段で航空券を買って、
無事に日本に帰って来た。(自慢にも何にもならない)

 

ロスでは、社員のお母さんが急逝したということで、
一日早く日本に帰る必要が出来て、
カウンターに直接行って、その時はシンガポール航空のビジネスの片道を買い、
そのまま飛行機に乗って日本に帰って来た事がある。
新幹線みたいな感覚で海外の飛行機でも乗れるのだ。
ただ、バカ高い。
人気のシンガポール航空でも、
格安チケットだと往復ビジネスで27万円くらいで買えるが、
空港のカウンターに直接買いに行くと、
“片道”で40万円くらいの値段であったような気がする。

 

とにかく、航空チケットは失くしても、高いが、お金で解決できるものだ。

 

絶対に失くしてはならないのがパスポート。
パスポートは入国と出国に絶対に必要であるし、
ホテルに泊まるにも身分証明の役割をする。
こればかりはお金では解決できない。
海外旅行中に一番困るのが、パスポートを失くしてしまった時だろう。
失くしたら、その国の領事館に行ってパスポートを再発行してもらう事になるが、
時間がかかるので、
飛行機の予定も変えなければならないし、
パスポート無しで、ウロウロと観光するわけにも行かないし、
ホテルでじっとしているしかない。

 

一緒に来た人たちにも迷惑であるし、
パスポートを失くすのは最低なのだ。

 

・・・・・・
という私が、
本日の朝、「トニーッ!パスポートが失くなっちゃった。」
と、青い顔をして大騒ぎしたのだ。

 

荷物を全部ひっくり返して、
部屋の中もベッドのシートを全部引っぺがし、隅々まで探したが、無い。
「あちゃー、やっちゃったー」とブツブツ言いながら、
カバンの中をもう一度探すうちに
「有った。」
セカンドバックの中に有った。

 

そういえば、昨晩トニーの家でご馳走になりに出かけたとき、
いつものカバンを持たず、でも、パスポートだけはホテルに置いていきたくなくて、
いつもはやらない行為
「パスポートをセカンドバッグに入れる」をついやってしまったのだ。

 

いつもと違うことをやると、
私は絶対に忘れてしまう。

 

産まれて初めて、私は一時的であったにしろ、パスポートを失くした。

 

無いのがわかった時には、
「ゲエ~~~~~、パスポートがねぇ~~~~」と叫び、
必死になったが、
見つかった時は、
「あ・っ・た・っ・」と同時に冷や汗が吹き出たのでした。

 

パスポートが無くなると、私は、服を全部脱いで素っ裸になった様な気分で、
一挙に不安な気持ちに陥ってしまいました。
海外旅行にパスポートは、命の次に大切なものです。
大切にしましょう。

 

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2006年09月03日(日曜日)

1467.海外進出の難しさ

現在アイ・タック技研は中国とアメリカに通っている。
いわゆる海外進出を果たそうと頑張っているわけだが、
なかなか、そう簡単にビジネスが組み立てられるわけではない。

 

海外進出によって得られる利益は3つある。
1.自社製品を売り込んで、その国の会社に買ってもらう利益。
2.日本で買うよりもその国で買って方が良い製品を輸入し、日本で販売する利益。
3.日本にない技術や販売手法を学んで、日本での商売に活かす利益。

 

2.と3.は比較的、簡単だ。

 

2.買うことについては、ただ買えばいい訳だが、
しかし、自国に輸入してビジネスが成り立つコストでもって、
日本に通用する品質を維持した物を買い続けるのは大変な困難を伴い、
そう簡単に出来ることではない。

 

3.については、自分自身にどれだけ学習能力があるのかの問題だ。
同じものを見ても、これは面白いと吸収してしまう人もいれば、見過ごす人もいる。
そこで何を吸収し、ビジネスに活かす事が出来るか。

 

1.の相手国の会社に自社製品を売り込むのは、2.3.の努力とは一桁違う努力が必要である。
海外に出て行く目的は、自社製品を売り込みにいくだけではないので、
必ずしも自社製品が売れなくても、その他の目的が達せられていれば、
それはそれで意義はある。
しかし、やはり、自社製品がその国で販売する事が出来ないと、
いずれはその国での活動が行き詰ってしまい長続きしない。

 

海外進出の中心的な活動は、自社製品の販売が第一である。
それに伴って、買うこともあり、学ぶこともあるという事になる。

 

中国には上海事務所があって、
現地の頼さんと兪さんが中心になってビジネスを作ってくれている。

 

快洗Taoるの輸入1ロット毎の工場での検品は、
根気のいることではあるが、どうしても必要なことであり、
快洗Taoるの品質の安定を保証している大切な仕事だ。

 

しかしやはり活動の中心は、販売活動である。
車に製品と、デモの道具を入れて
たくさんの人に見せ、説明して、販売している訳だが、
特に兪さんは女性なのにほとんど自分の家に帰る事が出来ず、
本当に申し訳ないと思っている。
しかしその結果は着々と出ていて、やるべきことをやれば、結果は出てくるものだ。

 

一番難しいのは、
日本とは違う文化と、ビジネス環境の中で、
いかに自社製品をその国の中で活かす手法を見つけることだろうと思う。
例えば、
中国では「フンユー」と総称される研磨とコーティングがあって、
それぞれの店で自慢の研磨とコーティングを実施している。
「フンユー」は、現在の中国での文化であって、
それを否定する形で、例えばダイヤモンドKeePreを売り込むことは出来ない。
「フンユー」の技術を活かした形で、
ダイヤモンドKeePreの性能を発揮するのが一番なのだ。

 

日本と同じでは何も売れない。
日本で売れているという事実は、海外に出れば全く意味を持たないのだ。
その国の中でどう役に立つのかを探さなければならない。
その時に初めて製品が製品として販売される事になる。

 

中国は難しい。
アメリカももっと難しい。

 

中国には“購買欲”はあるが“購買力”が小さいところが難点だし、
アメリカには購買欲も購買力もあるが、購買動機を作り出していく事が難しい。

 

簡単に成果が上がるようなビジネスなど、ありやしないわけで、
その成果を上げるまでに必要であるコストとの勝負になるのだろう。

 

海外進出は、意外なほどのお金と時間がかかる。
お客様に所に行くだけで、
国内とは余分な飛行機代とホテル代が発生し、
行って帰ってくる時間も大きなロスだ。
ロスから帰りの飛行機は、偏西風を逆に飛ぶのでなんと11時間半もかかるのだ。
この時間だけは無駄な時間としか言いようがない。

 

 

言葉が通じれば自分と相手の当事者だけでビジネスが進むが、
海外でのビジネスの場合、
言葉が通ずることは稀であって、こちらと相手をつなぐ“通訳”が必要となるのだ。
また、製品のパッケージ、説明書、販売促進ツールなど、
日本語で書いてある部分をすべてその国の言葉に直さなくてはならない。
これは大変な手間であるのと同時に、
印刷物を作る事になるので、大きな費用がかかる。

 

海外での販売は、
飛行機代とホテル代が余分にかかって、
通訳さんという人件費が余分にかかり、
パッケージ、チラシなどを外国語で作り直す手間とコストがかかり、
国内での活動に比べて大変多くの時間がかかり、
その上で、その国に合わせた販売手法を編み出せないと、結果的に販売は失敗し、
大きなコストが無駄金になる。

 

いかに良いパートナーを得る事が出来るか、
それが海外進出の一つのポイントになる。

 

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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