谷 好通コラム

2006年09月26日(火曜日)

1483.心底ガッカリする

30日のカップレース仙台SUGO戦は、
練習中のエンジンブローで、すでにあきらめたと書いたが、
COXに中古のカップカーが1台あって、
ひょっとしたら貸してもらえるかもしれない、と聞いて、
一度あきらめた気持ちが、
またいっぺんに膨らんでしまった。

 

あるいは、中古エンジンをオーバーホールしたリンク品と呼ばれる物があって、
うまく行けばギリギリでエンジンの載せ替えが出来るかもしれない。
とも聞いて、
「ひょっとしたら、SUGO戦に出られるかもしれない。」
と、思ってしまったら、
強烈に「出たいぞ~。走りたい~。」という思いがこみ上げて来た。

 

それが、色々聞いてもらったところ、やっぱり無理であった事が分かると、
昨日、一昨日の落胆とは比べ物にならないぐらいガッカリして、
落ち込んでしまった。

 

まったく大人らしくない、
子供じみていると自分でも思うのだが、
ホントに涙がにじんでくるほど心底ガッカリしたのだ。

 

気持ちが落ち込むと、何をやっても何を考えても力が湧いてこなくて、
完全に萎えてしまった。
こうなると仕事にもなりやしない。
気力も出てこず、
出るのは「あ~あ」とため息ばかり。

 

こんな時、私は経営者でもなければ、仕事師でもない、ましてや大人でもない。
ただの無気力な子供。
ただのガキである。

 

今日一日だけにするから、
心底からガッカリしている自分を許そう。

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2006年09月26日(火曜日)

1482.限界を受入れるか

物事には限界と言うものがある。

 

「誰でも無限大の可能性を持っている。」
と言う言葉がある。
これは、多くの人が自分に持っているはずの可能性の高さよりも、
うんと低くレベルで“諦めてしまっている”か、
小さく決めてしまっていて、
本来持っている可能性を活かしていないことを差して言っているのであって、
既存概念に縛られずに自由な発想を持って、精一杯働いて、
その上で、どうしようもない限界を持っていることを突きつけられる事がある。

 

それは人の寿命であり、健康と記憶力と、判断力と
何につけてもそのスピードである。

 

私ごときは、まだまだ自分の限界まで働き切っているとはとても思えないが、
それでも、自分なりに限界と言うものを感じる時がある。

 

たくさんの仕事をやってきて、それがどんどんと範囲が広くなってきて、
毎日多くの判断をしていくわけだが、
そのつじつまが合わなくなる事があるのだ。
あっちでこう言って、
こっちでは、ああ言う。
あるいは、
人から矛盾した事を聞いても、すぐにその矛盾に気が着かず、
あとでそれに気が着いた時には、
その矛盾がそのまま通用していて、
結局、自分が矛盾した行動を取ったと同じになる。
そんなこともある。

 

自分の頭の悪さがほとほと嫌になることもあるのだ。

 

昨日は、
せっかく楽しみにしていた30日のレース参加がダメになるアクシデントがあって、
私の元気の素であるレースの車のオイルがちょっとだけ燃えたりして、
びっくり仰天した。
(昨日書き忘れたが、ドライブシャフトのブーツの破れは、
エンジンブローした時にエンジン内の部品がエンジンの中から飛び出して、
何かの破片がブーツを破ったものらしい。)

 

「もう、レースはやめようかな。」
車から消化剤を掃除している長い時間の間、そんなことを繰り返し考えていた。
やめる事は、やめればいい訳であって、
物理的には簡単だが、
私の唯一ストレス発散の手段を捨ててしまうことは、
これから、もっともっと頑張って行こうとするならば、これはツライ。
精神的に参ってしまうこともある。

 

しかし逆に、もっともっと頑張って行っていいのかな、
このまま行くところまで行ってしまってもいいのかなと思うこともある。
無理してでも自分の行動をエスカレートさせていっても
かえって失敗の元になって、みんなに迷惑を掛けるだけにならないのか。
なんて、
たまには私らしくない弱気なことを考えることもあるのだ。

 

たぶん、これは昨日の事が尾を引いていて、
ショックで弱気になっているだけなのかもしれない。
それほどショックなことであったのだ。

 

そこで考えた。
今まではスーパー耐久のレース参戦も、
自分のゴルフGTIカップレースも、会社の広告活動の一環として扱ってきたが、
これからは、少なくとも自分のレースは、
純粋にプライベートなレースとして、すべての費用を自分で出そうと。
そんなことは全然関係ないかもしれないが、
少なくともそうすることによって、
レースに何らかの責任を感じなくても済む。

 

ただの遊びだと思えば、
ストレス発散としてもっと楽しめるのではないか。
でっかい「KeePre」と「快洗隊」のステッカーは、
会社に対する無料サービスである。
単純にそう考えよう。

 

そして、その上で、
仕事に限界を感じる時があれば、
それはそれで、素直に受け入れて、
それでもなお、皆で上昇したいと考えたなら、
理解し合えるみんなと一緒に、力を合わせて頑張っていこう。

 

私たちの目的は、
「大切な車だからこそプロに任せる、新しい日本の洗車文化を創り、
洗車に関わる人達にプライドと喜びを造りだす事。
そして、プロの技術で今以上の車のきれいさを日本国中の人達に楽しんでもらう事。」

 

これが出来たら本当に楽しいだろうな、
皆が少しでも幸せになれるのだろうなと、真剣に思って、
一つ一つの定められた目標をクリアしていく。
その事に全力を挙げていこう。

 

そのエネルギーを、つまり元気の素を、
すべてを自分の責任でやるレースに求めていこう。

 

こう書いていく内に、
さっきまでの弱気が吹っ飛んでしまった。
自分限界は、まだまだはるかかなた向こうの方にある。
多分・・。

 

 

ああSUGOで走りたい。
30日のレースに出たい。出たい。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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