谷 好通コラム

2006年10月08日(日曜日)

1489.私はツイテナイ?

※昨日まで固い話を書き続けてきて、少々肩が凝ったので、
いつものように
今日思った事を書いた。
鈴鹿サーキットでのF1レースを見ていて。

 

 

1489.私はツイテナイ?

 

先日SUGOで練習中、
エンジンがブローして煙がいっぱい出たので、
慌てて消火器をかけてしまい、エンジンルームが消火の粉だらけらなったので、
サーキット内のガソリンスタンドの脇にあったコイン式スプレー洗車機を使って、
粉を洗い流していたら、
途中で洗車機が[水スプレー]から[スタンバイ(一旦停止)]のモードになった。
スタンバイの時は、
洗車ならばクルマを擦っているはずだが
私は消火器の粉を洗い流しているだけなので何もする事が無い。
そこで、ちょうどトイレ小に行きたかったので、
その場を離れた。しかし(大もしたくなって)少し時間がかかってしまった。
「ちょっとまずかったかな」と思いながら、
急いで洗車機に戻るが、
スタンバイのボタンが赤く点滅して、ブザーまで大きな音で鳴っているではないか。

 

[スタンバイ]は、一定の時間内に[スプレー開始]のボタンを押さないと、
“リセット”になってしまう。
慌ててスタンバイボタンに手を伸ばしたが、
もうちょっとでボタンを押す直前で時間切れ。リセットになってしまった。
「くっそ~~~っ、もうちょっとだったのに。」
おまけに、
また100円玉を3つ入れる事になるが、財布には100円玉が2つしかない。
かなりはなれた事務所にトボトボ歩いて両替に行く。
ついてない時は、本当についていない。

 

 

SUGOの練習で突然エンジンから白い煙を出して、
エンジンブローした事については、割り切れないことが多い。
エンジンから飛び出したコンロッドを見ると、
コンロッドの本体は折れずに、キャップの部分が真っ二つに飛んでいる。
はっきりしたわけでは無いが、
ピストンが焼きついたり、
バルブが落ちるなどしてコンロッドに無理な力がかかったならば、
コンロッドが折れているはずなのだが、
折れずにキャップが飛んでいるということは、
まず、キャップが飛んだことによって、コンロッドがクランクシャフトから外れ、
壊れたものがエンジンの中で暴れて全損したと考えるのが自然だ。
キャップが飛んだのは、
キャップの両端を留めているボルトが緩んだか、
キャップ自体の強度に問題があって、あるいはクラックでも入っていて、
割れたと考えられる。

 

とすると、いかにサーキットで2レースを経験しているとはいえ、
わずか4000kmでキャップが飛んだことは、
コンロッドのキャップ自体、
あるいはその取り付けボルトに問題があったと考えざるを得ない。

 

ならば、これはクレーム対象になっても不自然ではないと思うのだが、
「サーキット走行中のトラブルについては、保証は効かない。」というばかり。
このクルマはDSGというオートマチックMTで、
絶対にオーバーレブ(過回転)をさせないという。
そして、カップレースに出場することを条件に販売している車である。
ならば、機械的に問題があった事がはっきりした場合でも、
「サーキット走行中のトラブルについては、保証は効かない。」では、通じないだろう。

 

このようなトラブルは、カップレース車では初めてだという。
私のクルマがその第一号になるなんて、
なんてツイテナイのだろう。

 

その上、せっかく良いタイムが出ていたのに、レース自体に出られないなんて、
まったくツイテナイとしか言いようが無い。
今、思い出しても悔しい。

 

 

先日のスーパー耐久SUGO戦で、
我らがKeePreポルシェは、やっとタイヤに大きなハンディが冷えた路面で救われ、
やっと少しはまともに走る事ができた。
レース中盤にかかる頃、
トップを走るポルシェは別にしても
他のポルシェとは全く互角、あるいは互角以上のタイムでレースを進めていた。

 

Photo by Yoshifumi Nakamura

 

45周目!に突然白煙を吐いて2コーナー先で止まってしまうまで。

 

Photo by Yoshifumi Nakamura

 

加速中に突然白煙を吐いてエンジンが壊れるというのは、
私がその一週間前に同じSUGOで、ゴルフGTIでエンジンブローしたのと全く同じだ。
そして、田中選手から電話で、
「コンロッドのキャップが飛んでいたそうです。それで全損です。」
加速中なのだからシフトロックをやったわけでもない。
オーバーレブをしたかどうかはロガーデータを見れば解る。
突然コンロッドのキャップが飛んだと考えるべきであろう。
ドライバーには何ともできない
スーパー耐久のポルシェでは
初めて起きたトラブルであるという。
その第一号が、我らが?17KeePreポルシェに起こるなんて、
まったく、ツイテナイとしか言いようのないトラブルであったようだ。

 

これまで苦渋のレースを続けてきて、
やっと少しはマシになってきた矢先にこんなトラブルが起きるなんて、
かえすがえすもツイテナイ。

 

 

 

 

今日、鈴鹿サーキットでFIの日本グランプリ決勝が行なわれた。
日本中のレースファンは多分80%以上まで
今季で引退をするという帝王ミヒャエルシューマッハを応援していただろう。
対するは、新進の王者ルノーのアロンソ。
最後の2戦を残して両者はチャンピオンポイントが全く同一で、
鈴鹿戦がチャンピオン争いの大きなポイントを握っていたのである。

 

レース半ばまでM・シューマッハはトップを握っていた。
2位を走るアロンソとは約5秒差。
その差はほんの少しだけ縮んだりまた開いたりで、
このまま行けばM・シューマッハの優勝は固いとみんなが思い始めた時、
突然、M・シューマッハのフェラーリが白煙を吐いた。
一目見て解るエンジンがブローした白煙である。
あっけなくリタイア。

 

あれは何が原因であったのだろう。
ひょっとしたら、コンロッドのキャップが飛んだか?

 

ツイテナイ シューマッハであった。

 

 

3つの「突然エンジンから白煙が出て、エンジンブロー」を連続して見た。
これは何か意味があるのであろうか。
私はツイテナイ男になってしまったのであろうか。
(M・シューマッハのことは私と関係があるわけないのだが)

 

 

 

こんな時、一番いけないのは、焦って、すべきでないことをしてしまうことだ。
焦って打った手でうまく行ったためしが無い。
ここはじっと足元を見て、
高みから周りを見て、人の話をじっくりと聞いて、
我が身と我が行いを見直したほうがいい。

 

このところ私は本当にツイテナイのだ。
ここで言えない事で、本当にツイテナイと思う事が他にもいくつもあった。
ツイテナイのは、運が悪いだけではない。
自分の何かにおかしいところがあるのだ。

 

今すべきでないのは、焦って、すべきでないことをしてしまうこと。
そして、焦って、今すべきことをやめてしまうこと。
ここはじっと足元を見て、
高みから周りを見て、人の話をじっくりと聞いて、
我が身と我が行いを見直したほうがいい。

 

そうに違いない。
来週、北海道に行こう。

 

 

それとも?
ラスプーチンの風水にはどう出ているのか、
一度聞いて見るか?
彼はなんと、風水から見た日本経済とか何とかの題目で、
ある経済人の集まり100名の前で講演をすることになったらしい。
まことに不思議な男である。

 

 

空は秋空。
季節が変わると共に、何かが変わっているのか。

 

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2006年10月08日(日曜日)

1488.KeePre自分の確認つづきの?

10月5日に書いたきり、続きがなかなか書けなかった。

 

自分を確認するために、振り絞って書かねばならない。

 

 

9.KeePreコーティングはベストケアバランス。SSでの施工・販売にぴったり。

 

KeePreコーティングはSSでの施工販売がベストバランスであると言える。
「待てる時間に施工出来る。」
「手軽な価格で買える。」
「SSの環境でも問題なく施工出来る。」
「繰り返すケアは、ある意味において本当は、塗装にとってベストケア」。
「極めてクレームの無いコーティング」。

 

月間20~30万台に施工されている実績。

 

 

10.しかし、新車コーティングの普及がKeePreの首根っこを押さえられる事もある。

 

新車を販売するカーディーラーによって
新車販売時に「超長寿命コーティング」が施工され、
数年に渡ってWAX掛け不要「水洗い洗車だけ」で塗装が保護されるとしている。
これらの新車の超長寿命コーティングの効能についての是非は別として、
新車時に「水洗いだけで」とされ、それをお客さまが信じ込んでしまうと、
そのクルマに対しては数年に渡って
KeePreコーティングが施工されるチャンスはなくなる。
そんな新車販売時のコーティングが、カーディーラーによって50%の施工率となり、
KeePreコーティングの施工者にとっては大きな障害になりつつある。

 

 

11. ならば、私達も超長寿命新車コーティングを持つべきではないか。
持つならば、最も優れた商品でなければならない。

 

お客様のニーズによっては、超長寿命コーティングの優れた面もある。
ならば、私達も優れた超長寿命コーティングを持つ必要があるのではないか。
最新の技術をもってして最高の超長寿命を望むならば、
ボディガラスコーティングのほかには考えられない。
3年前、親水のボディガラスコーティングとしてアクアキーパーをデビューさせる。
そして今年、撥水のボディコーティング、ダイヤモンドキーパーをデビューさせる。

 

 

12.持たずして批判するより、持った上で、お客様に選んでいただく。

 

「繰り返すケア・KeePreコーティング」は、
新車超長寿命コーティングに対して劣っている物ではなく、
むしろ優れているとも考えている。
しかし、選ぶのはお客様の感性であり、ニーズである。
お客様にとって有益なものならば、私達はそれを持たずして批判するよりも、
お客様の選択肢の一つとして、
持った上で、お客様に選んでいただく事も必要なのではないだろうか。

 

 

13.しかし、そのことでKeePreコーティングの意味がなくなるわけではない。

 

最新の超長寿命コーティングであるアクアKeePre、ダイヤモンドKeePreは、
お客様の選択肢の一つとして優れた製品である。
しかし、これらによって
今あるKeePreコーティングの存在意義が否定されるわけではない。
「定期的に繰り返され、常に塗装をクリーンアップし、塗装面の向上を実現し、
いつも、キレイなままでクルマで乗っていただけるKeePreコーティング」は、
クルマのためのケアとして最高の選択肢の一つであり続けることに変わりない。
KeePreコーティングの良さ、ボディガラスコーティングの良さは、
どちらが優れているというものではなく、
お客様の選択肢として両立し、出来うるものならば両方ありたいものだろう。

 

 

14. だからこそ、今こそ、正しい技術で正しい施工を。

 

素人であるユーザーの作業に比べて、
訓練されたKeePre施工店のスタッフが行なう磨きの仕上がりは、
明らかにクォリティが上でなければならない。
それが超長寿命コーティングであろうと、KeePreコーティングであろうと、
自分でやった磨きより、プロが作業した磨きの方がきれいならば、
そのユーザーはその店を信頼し、買い続けるであろう。
逆にいい加減な施工で、お客さまが自分でやったほうがキレイなレベルならば
他の店に変わるかもしれないし、
ディーラーのコーティングに救いを求めるかもしれないし、
ひょっとしたら、お客様は、また自分で磨きをやり始めるかもしれない。

 

「クルマを美しく乗るためにコーティングをする。」が社会に定着してきた今、
お客様の目が肥えてきて、
技術の確かさの差がそのまま評価されるようになってきた。
今こそ、本来の性能を引き出すための正しい施工技術が求められている。

 

 

15.技術習得が容易なKeePreコーティングだからこそ、正しい技術を。

 

KeePreコーティングの施工技術は、いくつかのポイントさえ取得すれば、
比較的容易に本来の性能を引き出す正しい施工が出来る。
だから、一万軒以上の施工店が毎月20万台以上の施工ができているとも言える。
しかし、いい加減な施工がされている事がゼロかといえば、そうでもない。

 

正しい施工技術による本来のKeePreを実現するために、
毎月全国でスクールを開催し、またスタッフが施工店さんの店舗を訪問して、
技術の普及と維持に全力を傾けてきたつもりであるが、
KeePreの施工の簡単さゆえに、
ただファイナル1をボディに塗っているだけの
とうていKeePreとは言えない施工がされている場合があることも現実だ。

 

KeePreコーティング、アクアKeePre、ダイヤモンドキーパーKeePre、
また、KeePreコーティングの性能を一段アップさせたクリスタルKeePre。
いずれのコーティングも正しい施工技術によって、
本来の性能を出すものであって、
いい加減に施工をすれば、いい加減な仕上がりにしかならないし、
本来の性能が出るわけも無い。

 

正しい施工が、成功の絶対条件であることは間違いない。

 


ここで午前1時。
続きは再びこの後になる。

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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