谷 好通コラム

2006年10月11日(水曜日)

1491.三本のスジの感動

旭川に飛行機で向かっている。

 

何年ぶりであろうか、
昔、北海道にはよく行っていた。
札幌はもちろん、
函館、伊達、長万部、室蘭、白老、苫小牧、千歳・・・
恵庭、北広島、札幌、江別、石狩、銭函、小樽、積丹、余市、留萌、稚内、宗谷、
旭川、滝川、美唄、深川、夕張、富良野、
美瑛、襟裳、日高、帯広、釧路、厚岸、霧多布、
中標津、標津、羅臼、網走、女満別、

 

思い出した町だけザクっと書いて見たが、これらの町に私は全部行っている。
いつかは行こうと思っていながら行ってないのは「根室」だけ。
あとは全道ほとんどの町に行っている。

 

もちろん仕事だが、
あの頃はギッシリと仕事が詰まっている訳では無いので、
町から町への移動の途中で、観光も結構やったものだ。
のどかな頃のことである。

 

好きだったのは、
函館の近くにある
「大沼から見る駒ケ岳」
函館で仕事が始まる前に、朝早くレンタカーで往復して何度か見に行った。
夏、秋、冬と全く違う顔を見せてくれて圧巻であった。

 

それから、
小樽から余市を通ってしばらくの
「カムイ(神威)岬」

 

札幌均衡では千歳から白樺の真っ直ぐの道路を通って
「支笏湖。」
そこから山道を通って石山の方から札幌に入る。
高速を使うよりも札幌到着が1時間ほど遅れるが、一時間早く出ればいいだけ。

 

千歳空港近くにある
「サーモン会館?」
千歳川の中をガラス越しに下から見ることが出来、
季節によって見える動物がどんどん変わる。
札幌からの帰りに千歳空港へちょっと早く出れば、気楽に見に行けた。
川の中が面白くて何十回と通った。
年間フリーパス券を買おうかどうかと迷ったぐらいだ。

 

釧路から西へ、
「厚岸から海側を通って霧多布」
真冬の凍結した道路で蝦夷鹿の大きな群れに囲まれたことがある。
釧路湿原よりはるかにその姿がはっきりわかる美しい「霧達布湿原」
その前の海に平たい鍋を伏せたような「剣暮起島」

 

私の老後は、南の「西表島」か北の「網走」に住みたいと妄想している。
「網走」「羅臼」「知床」「とどわら」

 

死ぬ前にきっと思い出すだろう“十勝24時間レース”
「十勝インターナショナルサーキット」

 

そして、旭川から約1時間。
溶岩が大量に持ち上がって冷えて出来た“柱状節理”が、
うっとりするくらいに美しい「層雲峡」、「旭岳。」

 

今思い出しても涙が出そうになるのは、
稚内空港前の広大な雪原で行なわれていた「犬ぞりレース。」
厳冬の最中、
親と子たちが、愛犬に我が身を任せて、
雪原の中に飛び出していき、涙と、鼻水と、よだれの3本のスジを顔に書いて
戻ってきた時の感動。
子供単独のレースでは、
“犬ぞりだけ”がゴールした時に、
雪原のどこかに置いてこられた子供を捜して、飛び出していく親の顔が、
切実な親の愛を感じさせられて、
かつてないほどの感動をくれた。

 

私は北海道が心底好きである。

 

※ここからは札幌のホテルの中で。

 

今日旭川に飛んだ。
あの人に会いに、
どうしてもすぐに解決しなければならないと思って、
急遽、あの人に会いに行った。
話をして良かった。

 

 

そのまま札幌に走って、この人たちと飲んだ。
私は北海道が大好きである。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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